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【更新情報】 溶媒の物性値、法規制 etc...


1. 多角的な視点からの溶媒選定

物質の親和性以外の視点から溶媒が選定できるように、SoluVisionをver1.3にアップデートしました。今回のアップデートによって、下記の溶媒に関する情報をもとに溶媒データセット(溶媒の探索範囲)の設定をできるようになりました。

溶媒データセットの設定に関しては、こちらの記事から

(A) 物性値

 実験化学者であれば、溶媒の選定には親和性以外にも、溶媒の沸点・引火点などの様々な物性を加味しているのではないでしょうか?
 今回、SoluVisionでは溶媒を簡易にスクリーニングするために、①沸点、②融点、③引火点、④密度、⑤粘度、⑥分子量の一般的な物性情報に加え、⑦分子体積、⑧表面張力、⑨xLogP、⑩トポロジカル極性表面積といった物性値から溶媒をスクリーニングできる様にアップデートしました。

図1. 物性値による溶媒の絞り込み機能

(B) 法規制

 いよいよ、材料を実際に量産製造するとなった場合に、気になるのは法規制への対応かと思います。溶媒は使用量も多いため、法規制により様々な対応を求められることも多いかと思います。この法規制にも配慮した溶媒の選定は、研究開発における重要な視点となります。
 今回、SoluVisionでは、特定化学物質(特化物)、有機溶剤中毒予防規則(有機則)、消防法、毒物および劇物取締法(毒劇法)などで規制される溶媒を簡単に選定範囲から除外できる機能を追加しました。

図2. 法規制による溶媒の絞り込み

 なお、溶媒に関する法規制に関する情報は、下記のホームページでも詳しく掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

(C) 環境性能

 環境省の資料によると、当該領域における溶媒の販売量は平成17年度時点で約220万トンと莫大な量が利用されていると発表されており、近年では、溶媒に対する環境性能への配慮も求められているところです。
 SoluVisionでは、溶媒に対する環境性能の評価として、近年、発表されているG valueをもとにスクリーニングできる機能を実装しました。G valueについては下記の記事をご覧ください。溶媒の安全性などについては意外と人によって見解が分かれるところだと思いますので、ぜひこの値も参考にしてみてください。 

2. SoluVision の価値提案

 当社が提供する「SoluVision」では、溶媒探索に代表されるような「単純作業」にかける時間を削減し、実験プロセスの効率化するために、下記3つの価値を提案しています。

(A) 誰でも素早く簡単に溶媒探索

「SoluVision」は、”独自開発したアルゴリズムと実験研究者に最適化されたユーザーインターフェースをもとに、誰でも素早く簡単に、材料と目的に応じた適切な溶媒を検索することが可能なクラウド型ソフトウェアサービス”です。

(B) 圧倒的に広い探索範囲を実現

「SoluVision」では、74種類の溶媒と、それから成る約54000種の混合溶媒から、適切な溶媒を数分で探索します。(2023年2月時点)人力では実質的に不可能な範囲を探索し、少ない実験数での成果創出に貢献します。

(C) アプリ上で忘れずにデータ管理

「SoluVision」は、計算結果を全てアプリ上で管理出来るだけでなく、計算結果のお気に入り機能やレビュー機能が充実しています。「ノウハウ」だった溶媒の「親和性」に関する情報を管理・検索・共有が可能となります。

3. 詳細サービス情報はこちら

もし、この記事を読まれて、「SoluVision」に興味を持たれた方は、下記の詳細サービス紹介ページをご覧ください。「SoluVision」では2週間の無料トライアル期間、ならびに機能が限定されたFreemiumプラン(無料)もありますので、ぜひ新規登録の上、試してみてください。

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