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【世界のミフネその5】「ミッドウェイ 特別版('76米)」【節約超大作】

1976年に米国ユニバーサル・ピクチャーズが製作した戦争超大作「ミッドウェイ」であります。CG登場以前にハリウッドが作った太平洋戦争映画としては、これが最後の大作になります。キャストは凄いですよ。

DVD解説より。「1942年6月5日。波高き中部太平洋ミッドウェイ島周辺で、史上最大の海戦の幕が切られた。短期決戦で、一気に米本土を叩こうとする日本側は、山本五十六指揮下の連合艦隊機動部隊を投入。対するニミッツ提督指揮下の米太平洋艦隊は真珠湾の痛手を引きずっていた。しかし、物量で劣る米軍は、航空参謀長ガース大佐(チャールトン・ヘストン)らの活躍で、日本軍の暗号解読に成功し、敵の動きを察知。3隻の空母からなる機動部隊をいち早くミッドウェイに集結させたーー!

 太平洋戦争の帰すうを決定した歴史的海戦の全貌を、日米双方の視点から描いた戦争大作。主役のヘストンを始め、ニミッツ提督にヘンリー・フォンダ、ハルゼー提督にロバート・ミッチャム、スプルーアンス提督にグレン・フォード、そして我が日本の山本長官に三船敏郎。」

と長々紹介しましたが、つまり、日米オールスター共演の超大作であることが分かります。ではなぜ【節約超大作】なのかと申しますと、この映画、大規模な戦闘シーンは米軍の記録映像を大胆に使い、さらに特撮を使った海戦シーンは「トラ・トラ・トラ」や東宝の「太平洋の嵐」からの流用映像のつぎはぎで作られているんです!

「太平洋の嵐」は円谷英二の特撮ですよ。そんな訳でこの映画を【節約超大作】と名付けた次第です。さらに日本人から見ておかしいのは、三船敏郎以下日本軍人全員が英語で会話している! しかも三船以外の日本軍人の役者が全員知らない日系人俳優! いや、一人だけ見た顔があります。「ベスト・キッド」で空手の達人をやったパット・モリタが海軍中将の草鹿龍之介を演じております。

この映画が日本で公開された時は、流石に日本軍人が敵性語を話しているのはおかしいので、全員、日本語に吹き替えたそうです。もちろん三船の山本五十六は三船自身が吹き替えました。

そんな感じで、変なところも多い映画なんですが、チャールトン・ヘストンやヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャムが三船敏郎と同じ映画に出ているのはやはり感慨深いものがありますよ。

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