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チャップリンBlu-ray12巻揃い

【メルカリ出品】チャップリンのほぼ全作品Blu-rayセットです。全部1回ずつしか再生してません。同内容でBOXも売られていますが、バラで揃えたのでBOXに入っているドキュメンタリー「チャップリン20世紀の伝説」は入っていません。その代わり、リチャード・アッテンボロー監督、ロバート・ダウニーJr. がチャップリンを演じた伝記映画「チャーリー」(新品未開封)をオマケで付けます。

スタンリー・キューブリックは映画史上最も偉大な作家としてチャールズ・チャップリンとセルゲイ・エイゼンシュタインを挙げてこう言いました。「チャップリンは中身は100点だがスタイルは0点、エイゼンシュタインは中身は0点だがスタイルは100点」。

キューブリックが「スタイルは0点」だと言ったチャップリンですが、「中身を100点」にするために映画製作にかけた情熱は途轍もないもので、推しも押されぬ大スターで大映画監督となってからは、自宅の屋敷の庭に映画スタジオを建て、スタッフと役者の宿舎も建てて、撮影中全員に泊まり込みを命じました。そしてインスピレーションが沸いたら、夜中の3時だろうがが全員に招集をかけて撮影に入ったそうです。こんなこと、黒澤明もキューブリックも出来ませんでした。

その撮影も、気にいるテイクが手に入るまで何百回も役者に演じさせてカメラを回し、一番気に入ったテイクだけを映画に使いました。「街の灯」の盲目の花売り娘とチャップリンが出会う3分ほどのシーンを342回撮り直し、製作日数534日のうち368日をこのシーンの撮影に費やしています。端的に言って基地外です。

「殺人狂時代」はチャップリン演じる殺人鬼による連続殺人とドタバタが合体したブラックコメディで、そう言えばチャップリンはブラックユーモアが好きなイギリス人だったなあと思い起こします。「モダンタイムス」にはそんな気はないのに労働者のデモの先頭に立ってしまうチャップリンや、「ニューヨークの王様」ではチャップリンの実の息子が演じる小学生が延々と共産主義の素晴らしさを演説する場面があり、この直後「赤狩り」にかけられてアメリカを追放された理由はここにあったか、と理解できます。

アッテンボローの「チャーリー」上映中にチャップリンが死去、映画が終わって「たった今、チャップリンが亡くなりました」と館内放送が流れ、観客が号泣しながら出てくるTVニュースを当時見ました。

私みたいにバラで揃えるよりBOXで買うことをお勧めします。

https://amzn.to/3sjvBjV
↑プライム・ビデオ「街の灯」


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