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【竹熊セレクト】カポーティ「冷血」「ティファニーで朝食を」「カポーティ」

「ティファニーで朝食を」で知られるアメリカ人小説家トルーマン・カポーティの代表作「冷血」「ティファニーで朝食を」の映画作品と、伝記映画「カポーティ」の3点をセレクトしました。「ティファニー」のみBlu-rayで、映画音楽CDとの2枚組です。また「冷血」はレンタル落ちDVDですのでご注意下さい。

また「カポーティ」は廃盤で、プレミアが付き始めています。

トルーマン・カポーティは1924年アラバマ州に生まれ、19歳でデビュー、若き天才作家として注目を集めます。

作家としてのスタート時からカポーティはニューヨークの作家・芸術家・上流階級との交遊があり、華やかな私生活からゴシップ誌の常連になります。

「ティファニーで朝食を」ではニューヨークの高級娼婦ホリーをオードリーが演じ、意外な役で評判に。当初ホリー役にはマリリン・モンローがキャスティングされており、カポーティもそれを望んだそうです。元々ホリーはモンローをモデルにして執筆したキャラクターだったからです。

娼婦役には似つかわしくないオードリーがキャスティングされたことにカポーティは不満でしたが、監督のブレイク・エドワーズは「マリリンだったらそのものズバリで身も蓋もない」と語っています。私も、オードリーが主演したことで映画がスタイリッシュになって良かったと思います。

「ティファニー」の中で芸能関係者やマスコミ人がホリーの部屋で「クレイジーパーティー」を開く場面があります。カポーティが実際に体験した芸能人と高級娼婦、上流階級のパーティを描いたものですが、単に酒だけではない異様な雰囲気があり、実際はドラッグパーティではないかと思われます。

「冷血」は、1959年に実際に起きた農園主一家4人殺人事件に衝撃を受けたカポーティが、刑務所の犯人と頻繁に面会して書き上げた代表作。しかし作品に聞き手であるカポーティの姿はなく、犯行の一部始終から犯人が死刑になるまでを忠実に再現しています。カポーティはこの作品の手法を「ノンフィクション・ノベル」と名付けました。

カポーティは犯人の生い立ちに同情し、「同じ家で生まれた。一方は裏口から、一方は表玄関から出た」と言う言葉を残しています。しかし同時に犯人の死刑を望んでいました。

死刑が執行され、出版された「冷血」はカポーティにさらなる名声をもたらしましたが、彼はその後、小説が書けなくなりました。

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