コント・夏の思い出
◯真夏。セミが泣いている。
◯何故か優しいおじさんが、小さな女の子(幼女)に話しかけている。
◯幼女はアイスクリームを舐めている。
おじさん「昔は道端によく犬のウンチが落ちててね、おじさんはそれをツチノコと勘違いしたことがあったんだよ。」
幼女「……。」
おじさん「あれは可笑しかったなぁ。おじさんがまだ小学生だったかな。まさかツチノコに出くわすなんて思ってなかったから腰抜かしちゃってね。でもなんか、おかしいな。なんで全然動かないんだろうって恐る恐る近づいてみたら、それ犬のウンチだったんだよ。」
幼女「……」
おじさん「ホッとしたような、残念なような、とにかく一人で大笑いしたよ。ツチノコじゃなくて犬のウンチかよって。」
幼女「……」
おじさん「昔はさ、今と違って犬のウンチがそこら中に」
幼女「(話を遮って)それ、逆の方が良かったんちゃうんか?」
おじさん「……ん?」
幼女「いや、エピソード話す前に、オチ話してもうてるやん?逆の方がええんちゃうか?な?」
おじさん「……あ?」
◯おじさん、幼女の持ってるアイスクリームを地面に叩きつける。
おじさん「ガキが!」
◯おじさん、去る。
幼女「……年寄りの思い出話きっついわ〜。かなわへん。」
◯幼女、手についたアイスクリームを舐め回す。
完
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