タイミー・トゥー・ザ・ムーン 20240816

キャンディークラッシュみたいなパズルを解いてアイルーの島を発展させていくゲームをやっています。今のところストーリーにハラハラする展開が一つもなくて凄い。のっけから島壊滅してるのに。

僕はこの手のゲームが昔から下手くそで、キャンディークラッシュもパズドラも、なんなら将棋やオセロみたいなアナログゲームですらろくにできない。

数手先のことを考える能力が貧弱なんだろうな。｢これをやったら後々こうなるからこうしよう｣という見通しが立てられず、今の自分が気持ち良くなることしか考えられない。これ僕の人生の話でしたっけ？

将棋をやれば手元に大量の歩を抱えたまま詰まされ、オセロをやれば角を全て取られて敗北し、落ち物パズルをやれば絶対に消せないぷよやミノがうずたかく積み上がる。

特にぷよぷよの連鎖なんかはもう複雑怪奇どころの話ではない。何マス分ぷよが下にズレるのか数えている間にぷよが堆積して終わり。もはや｢なんかうまくいきますように｣と祈るしかない。

パズルは運ゲー。人生がそうであるのと同じように。

実家が禁煙なのでタバコを吸うためにわざわざ近所のコンビニまで行っている。そろそろ何かしら悪辣なあだ名をつけられていてもおかしくない。

僕の地元は治安が悪いわけではないが少し変なので、毎日20時頃になるとコンビニの灰皿の前でおじさんがスマホでライブ配信をしている。0時頃にまたタバコを吸いに行くと、まだ居る。

しかも声がそれなりに大きい。人も少なな夜更けの住宅街に反響するおじさんの声はいっそ神秘的とも言えるくらいに超然としていて、もはや仙人の域に達しているのではないかと思ってしまうほどだ。

そこまで言うと嘘になるが、何かしらの『スゴ味』は感じる。

おじさんはもはや｢コンビニの店員や客からどんな目で見られているか｣などという些末なことを気にする次元にはいない。駐車場の隅に数時間座り込んでライブ配信をすることになんの躊躇いもない。

僕なんてnoteに書く内容ですら｢本当にこんなんでいいのか？本当に？｣と思いながら書いているので、おじさんの傍若無人ぶりが少し羨ましい。

でもさすがにもう少し人目を気にした方がいいと思う。そろそろ通報されるんじゃないだろうか。不審者情報におじさんが名を連ねる日は近い。

もしかしたらもう僕にはああいう大人になるしか道はないのかもしれない。閑静な住宅街のコンビニの駐車場でライブ配信する系YouTuberに、なろう！

タイミーさんになった。若さと体力を売り渡して、最低賃金を獲得……。

スーパーの品出しに行ったんですけど、何ひとつとしてうまくいかなくて凄かった。あと最初に指示を貰ったとき以外に人と会話しなかった。

業務の途中どころか終業時刻になっても誰も何も言ってくれないので退勤時間を過ぎてから勝手に帰ったが、よく考えたら勝手に帰っちゃダメなのでは？

かんたんアルバイト、しっぱい…

もっとちゃんと質問とか確認をしておくべきだったと反省した。反省はしたが、さすがに退勤の時くらいは何かしら声をかけてくれてもよくないですか？

｢ここで働くのもタイミーで働くのも初めて｣という旨を何度も伝えていたのだから、そこを考慮せずに曖昧な指示を出す方にも過失はあると、みんなもそう思いませんか？

まあ、いいか。最低賃金だし、交通費も出てないし。これ以上頑張って働くほどの給料はもらっていない。

何か問題があったら平謝りして給料を返上すれば許してもらえるんだろうか。自分、靴舐めまでならいけます。

さっきコンビニを通りかかったら配信おじさんがとても大きな声でガイアメモリの名前を叫んでおり、この人はどこまでいくんだろう、と思った。

行こうぜ、見たことない場所へ。

さようなら。