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送迎バス園児置き去りのニュースを見て思うこと

 先日から、3歳のお子さんが幼稚園バスに置き去りにされて亡くなった事件についてのニュースやツイなどを頻繁にみかけるようになりました。「バス置き去り」とか、「園児や小学生の列に車が突っ込む」とか、字面を見るだけでもの凄く辛くなるので、あまり見ないようにしていましたが、事件後の園の会見がひどい有様だったというのを聞いて、憤りを覚えましたし、もう2度と小さな子どもたちがバスに置き去りにされるような事件は起こさないでほしいと強く思いました。

 我々も通園の時にバスを利用していた事があるので、他人事ではありませんでした。小さな声でも今回の件について「防ぐにはどうすれば良かったのか?」を考えて発信することは、別の誰かの「気をつけよう」につながるかもしれないと思い、今回は自分達の経験も交えて記事を書いてみました。

親の立場でできること

 親の立場からできることは、①「万が一バスの車内に子どもが置き去りにされてしまった時に、子ども自身が車内にいるという事を外部に伝える手段を教える」ということと、②「バスを利用せずに親が送迎する」

まず、①について。万が一バスの車内に取り残されてしまった時の対処法として
Twitterにて教えてドクター佐久氏@oshietedoctorがテキサス保安官事務所@HCSOTexasのtweetを元に紹介して下さっていました。
”①チャイルドシートのバックルの外し方を教える
②クラクションの鳴らし方を教える
③ハザードランプのつけ方を教える
④運転席のドアロックの解除方法を教える”

 これらを予め、家庭で子どもに伝えておき、実際にできるかどうか練習してみると良いと思います。

次に②について。①について親子で話し合い、実際に自家用車で練習したとしても、幼稚園や保育園等の送迎で使われるバスだと、運転席に搭載される機材も変わってくるでしょうし、シートベルトのロックやクラクションが小さな子どもの力ではどうにもならない場合もあると思います。それに、「車内に一人閉じ込められている」という特殊な環境の中でパニックに陥ってしまったり、勝手に他所の物をさわっていいのか?などと考えてしまい的確に判断と対処ができない事も十分に考えられます。事件当時のお子さんの歳は3歳ですが、自分の子が3歳だった時にものすごく非力だったので、①の方法を教えたとしてもちゃんと実行できるかどうか考えた時、できない可能性の方が高いんじゃないかと思いました。お子さんの個性や身体の発達にもよると思うので、みんながみんなできないという訳ではないと思います。うちの場合は「3歳時点では自分で対処は無理そうだな。」と判断しました。あとは、保育園や幼稚園の設備や人員配置・体制、経営状況や安全に対する職員の方の配慮や気配りはどうかといった点に着目して、なんとなく違和感を覚えたり、危ないと感じた時はすぐに利用をやめるというのも親ができる事の1つだと思います。

私たちの送迎バスの利用について

 我々も最初お世話になっていたプリの時にバスを利用していたのですが、安全面や職員さんの意識で違和感を覚えた事があり、別のプリに転園したという経緯があります。転園するのは大変だし、手間がかかりますが、子の安全の方が大事だと思い、転園しました。最初は「ここしかない!」と思っていても、探してみると他にもっと良い所が色々あるものです。以降、送迎は親でやることにしました。

 一個人の経験なので、そうでない場合もあると思いますが、園からのバス運行は人手がとられて、とても大変そうに見えました。「最初はバスを出していたんですけども、人手が取られて大変で、今はバス利用の受付はしていません。」とおっしゃっていた園もありました。大体全員の送迎をするのに2時間くらいはかかっている印象を受けましたので、朝早くから夜遅くまで先生も大変そうだな、すごく無理しているんじゃないかと心配になったことがあります。

子どもを預けている園への信頼のゆらぎ

以上、今回の事件に関して親の立場で未然に防ぐ方法を考えました。小さな子どもの場合は、子どもを車に乗せた大人が責任を持っておろすべきだと思います。なので、園側がバスを運行させるのであれば、ちゃんと責任をもって子どもを車内に置き去りにせずに一人一人確認して下ろすのが大前提のはずです。けれども、今回のような事件は最近頻繁に耳にするし、だんだんそうした施設に対して「あまり信用ができないな」という気持ちになっています。やはり、子どものことは親がしっかりしないといけないな、と。

園側にお願いしたいこと

 園側は、バス乗降車時のチェック表作って、バスに乗った人と降りた人の名前にチェックをつけ確認する位のことはやって然るべきだと思います。今回の事件時、バスに添乗した職員は70代の理事長と派遣社員だったと聞いていますが、誰がやっても間違いのない、失敗しないシステムをつくるのも、園の仕事のはずです。これが忙しいからできない、人手がないからできないのは仕方がないというのならば、バスの運行をやめてしまった方が余程親切だと思います。保護者が園のマネジメントの状態まで知る由はないわけですから。みな先生や職員の皆様を信頼して大切な我が子を保育園や幼稚園に預けているという事を忘れないでほしいと思います。


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