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歩き遍路の記録_5【6番安楽寺〜7番十楽寺】

1日目④ 6番札所安楽寺へ

5番地蔵寺から6番安楽寺へ向かう。
距離は5.3km大体1時間。ちょっと日も傾いてきた。
納経所が開いているのは午前7時〜午後5時まで。
4時になるかならないかの時間に地蔵寺を出たので、普通にチンタラ歩いてたら間に合わない。ちょっと飛ばし気味に歩く。
計画立てたときは余裕だと思ってたんだけどなあ。休憩しすぎたなあ。

歩いていると少し先に台車に荷物を積んだ、如何にも「お遍路さん」な人がいた。

ゆっくり歩いてたので追い越すかな?と思っていたら別の道に逸れていったけど、どういう旅をしようとしたらあんなに大荷物になるのか見てみたかったな。
自分以外のお遍路さんを見かけるとどういう装備なのかとか区切りなのか、通しなのか気になる。

そういえば今日一日あまり人としゃべっていないな。
境内にいた人とか、他の歩き遍路の人と挨拶を交わした程度だ。
噂に聞く「お接待」みたいなのは休憩スペースぐらいしか受けてないけど、初日だしこんなもんなのかな。まあまだ全然元気だし。人も多いからこんなもんだろう。などとつらつら考えながら歩いていた。

お接待。
地元の人がお遍路さんに食べ物や飲み物や時々金銭などをお世話すること。
厚かましい気持ちではないけれど、やっぱりそういう文化があるなら少しは触れてみたい。
しかし私は根っからの人付き合い嫌いで、喋りかけてくんなオーラをバンバンに出してるタイプの人間だからちょっと無理かもな。

そうこうしているうちに6番札所安楽寺に到着した。
4時50分なんとかギリギリ間に合った。

6番札所 安楽寺

第6番札所 温泉山 瑠璃光院 安楽寺

なんかとてもいい構図で写真を写せたが、たまたま写ったお遍路さんであって私ではない。後ろ姿だし問題なかろうと思って載せてる。(ええやろ問題ないやろ)
本来なら参拝が先だが納経所の時間が迫っているので先に納経を済ませ、落ち着いて本堂大師堂と参拝を行った。


ここは宿坊施設があるお寺で、温泉山と山号があるように温泉に入れるらしい。
ああ、今日どうせ5時までに行けるのがここまでなら宿坊の予約は安楽寺にすればよかったな。温泉入りたい。でも宿の予約は7番十楽寺なのでしょうがない。
5時を過ぎ、納経の時間は過ぎたので急ぐ必要もなくなってぼちぼち今日の宿へ向かうことにした。

7番札所 十楽寺の宿坊

安楽寺から十楽寺は1.2kmほど。だいたい15分ほどで到着した。
納経の時間は過ぎているので参拝も明日早朝にすることにして、宿坊にチェックインした。

ここは宿坊と聞いてイメージするようなお寺の和風建築の中にある宿泊施設ではなく、田舎のビジネス旅館みたいなコンクリート建築の宿である。部屋もツインベッドの洋室だった。
ツアーの団体さんが○時にお食事ですからその時間にお風呂に入られると空いてますよ、と教えてもらう。
部屋にお風呂がついているのに大浴場もあってなかなか悪くない宿だな…と思っていたら、なんと、部屋に、出たのである。
アシダカ軍曹さんが。しかも結構でかい個体が。

おおう…

お寺の裏手が山で虫が多いんだろうな。窓開けてこいつを出すって手もあるけど余計に虫が入ってきそうだしスタッフ呼んで殺してもらうのもめんどくさい。
まあGよりマシだし。益虫っちゃ益虫だしなあ…。
っていうかアシダカ軍曹なんて久しぶりに見たわ。
というわけで一晩同室することにした。

夕飯の前に風呂に入る。
疲れた足を伸ばして風呂に入れるのが嬉しい。

そして晩ごはん。
あまり食事の評判が芳しくない宿だとは事前に聞いてたけど「たしかにな〜」って感じの料理だった。
ものすごく悪いわけでもないけど…ソーセージの天ぷらは初めて食ったわ。
すっげーセンスしてんな。エビが予算的に厳しいんやったらそんな無理して天ぷらをメニューにせんでええと思うぞ。

ちなみに部屋に置いてた部屋着はなんか使い倒して生地が擦り切れかけてた…。
この宿を他の人にお勧めするかって言われたらしないかな。

今回はここまで。やっと1日目の記事が終わったわ〜
ほなまた

※グーグルマップさんに場所だけ指定してできたルートであり、実際に歩いた道程ではないです。

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