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matan eh
2020年7月18日 13:17
9 幼き頃の安堵感 母にこの作品を読み聞かせしてもらっていた時のことを常に思い出すようにしながら感覚を働かせて論考を進めてきました。 私の父は、子供たちのために世界の名作という15冊程度の絵本シリーズを買い揃えてました。それには、誰もが知る世界の珠玉の童話が掲載されており、どれも特異な輝きを放つ作品ばかりでした。 ただ、宮沢賢治の放つ独特な感覚は、他のどれとも全くちがっており、心に直接働き
2020年7月5日 06:15
⑥やまなし やまなしは、宮沢賢治の「木の実」に対する思い入れの強さから、登場することになったと考えられます。他の作品において、「木の実」がかなり肯定的な意味をもって登場してきます。特に、「木の実」が「落ちてくる」ことにこだわっています。自ら他の生物のために命を与える存在の崇高さを必死に表現しているのです。そして、たいていは「木の実」には、金のイメージが施されます。 中でも「いちょうの実」が最も木