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【ちおこ】2023年6月【活動報告】

6月なんてありましたか?……ってくらいあっという間の一か月でした。お久しぶりです。松橋かけるです。note記事を書き出してみると、6月は結構いろいろあったんだなぁと実感します。今月もよろしくおねがいします。

【衝撃映像、閲覧注意】

まさか大槌に来て「あいつ」を見ることになるとは思っていませんでした。東京にいたころは、たくさん戦った記憶があるのですが、久しぶりに見かけるとやっぱり光沢のある黒というのは存在感が違いますね。素早い動きに翻弄されながらなんとかとらえることに成功しました。これからは「あいつ」用の箱罠とくくり罠を設置しないといけませんね。

【消防演習】

消防団の集まり「消防演習」が実施されました。昨年は操法訓練にてんやわんやでしたが、今年は大会ではなく演習です。操法もほかのチームが実施したので、今年の出番は行進と機械器具点検とポンプの斉射くらいでした。まぁ、すごく疲れたんですけどね。

【解体】

日々鹿の解体をしているわけなんですが、今月から目標をもって解体しようということで、少し解体について分析してみました。
解体の「上手さ」には3種類の要素があると思っています。
・速さ…そのままの意味ですね。早ければ早いほど上手いです。
・丁寧さ…いかに骨に肉を残さずに解体するか。捨てる量を可能な限り減らすのも、上手さの一つだと思います。
・きれいさ…精肉として見た際に、お客さんが食べたいと思うようなきれいさ。これにもいろいろな要素があるとはいえ、大きく言えば「きれい」にまとめられるんじゃないでしょうか?
この3つの要素のうち、今月まず目指したのが「速さ」です。これまでは丁寧に、できるだけ骨に肉が残らないように、と意識するあまり、軟骨や筋が肉に残っていたり、時間をかけすぎて解体した肉の表面がパサパサになってしまったりといった課題がありました。そこで今月はできるだけ素早く解体することを心がけようということで、頑張りました。頑張った結果、分かったポイントがいくつかあって、「力まない」、「ルーティンを決める」、「画数を減らす」を意識すれば速さが格段に上がるとわかりました。
「力まない」これはそのままですね。力んでも骨を両断できませんし、すきたい筋が途中で切れてしまって余計な時間がかかってしまいます。力を抜いて、肉の繊維に従って、包丁の走りたい方向に従って切ってあげたほうが時短になります。
「ルーティンを決める」手順を確立したほうが、次に何をするか考える前に手が動くので時短になります。僕の場合は、腹→カタ→ヒレ→ロース→アバラ→モモの順で、それぞれの部位ごとにもさらに細かく順番を決めて精肉にしていってます。順番にやることで、進捗〇〇%くらいと分かり、時間配分の目安になるのもいいですね。
「画数を減らす」結構いい気づきだったと思ったのがこれです。これまでは何回か切り戻したり、途中で切り止めてから再度刃を入れたりと、自然と刃を入れる回数すなわち「画数」が多くなってしまっていました。時短を目指して試しに違うナイフを使ってみようとして、いつもより二回りくらい大きな包丁を使って解体したのですが、その際に感じたのがまさに画数の変化でした。大きな包丁を使った結果、刃を入れる回数が少なくなり、結果的に大幅な時短につながりました。
以上の3つのポイントを押さえたことで、これまでよりもはるかに「速く」解体できるようになりました。もちろん、「丁寧さ」と「きれいさ」にも今後磨きをかけていく必要がありますが、差し当たって目標の1つ目については成長を感じる1ヶ月だったと思います。来月は「丁寧さ」を目指したいと思います。

【東北六商会議】

初めての参加になりました。東北六商会議という、東北各県の事業者、経営者が集まり、「商い」をする会に参加してきました。会場は秋田県鹿角市ということで、地元に帰りがてらの参加でした。隣の席に座った方が山形県でキノコ関係をしている方で、ヤマブシタケを養殖している話を聞いたり、地元秋田県の各事業社ともつながりを持てて、非常に学びも出会いも多い会でした。あと2年で自分の事業を起こしてからもこのつながりは大切にしていきたいと思いました。

【網鹿対応】

この時期に引っかかるのは珍しいですが、行ってみたら1歳くらいの雄の鹿が引っ掛かっていました。杭も外れかけていて、なかなか大変そうな感じでしたが、こちらも緊急対応は5回目ともなれば、それなりに手慣れてきた感じで、鹿の動きを止めてから血抜きまでやり切りました。まぁ、鹿の命を奪うことに関してはいつまでもなれるものではなく、難しい部分ではありますが、

【6月28日、29日 修学旅行生受入れ】

昨年に引き続き、今年も東京都から新渡戸文化小学校の修学旅行生を受け入れました。参加メンバーは25人ほどで、初日は全員で鹿の解体を体験しました。毛皮を剥がすところから、解体して一口大の大きさになるところまで、3時間ほどかけて何とかやりきることができました。
2日目には安渡公民館で昨日解体した鹿を調理しました。今回はみそ汁と鹿カツを作り、みんなで命に感謝しながらおいしくいただきました。子どもたちから聞く「おいしい」はいつ聞いてもうれしくて次も頑張ろうと思えますね。
ちなみに今回解体した鹿は、僕が前日に獲った鹿でした。初めて自分で獲った鹿を家族以外に食べてもらったということもあり、非常に感慨深いものでした。鹿を食べた時の子どもたちの笑顔を、これからも忘れないと思います。

【6月30日 ふるさと科教育受け入れ】

新渡戸文化小学校の次は、地元大槌の教育受け入れです。今回は3年生に地元のお仕事を知ってもらうということで、「猟師」と「MOMIJI」の2つの側面からジビエ事業について紹介しました。猟師としては罠の仕組みや銃について説明し、MOMIJIとしてはこだわりや角革の活用の取り組みについて説明しました。全3クラスに説明し、全部で3回同じ話をしたのですが、だんだん慣れてきて分かりやすさや面白さを追求し始めると、学校の先生をやっていたころを思い出しました。懐かしい気持ちになりました。

【取材対応】

6月、テレビで初めて自分の特集が組まれました。取材内容は「令和のマタギ」ということで、狩猟同行やMOMIJIの業務についてたくさん取材を受けまして、すごくいい感じにまとめていただきました。見ていただいた方、ありがとうございます。今後とも応援よろしくおねがいいたします。

【まとめ】

今月はいろいろなことがたくさんありました。忙しかったのと楽しかったのとで、非常にあっという間でした。来月、と言っても今月ですが、7月も忙しくなりそうです。日々目標を持って頑張ります。
それでは、今月もありがとうございました!


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