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マタギの館 第四話『神戸の友』


キイィィ~

皆さま
マタギの館へ
よくお越し下さいました|_-)))

今宵は
この館の主人マタギの友の身にふりかかった恐怖体験を
お話ししましょう…|_-)))

第三話
『神戸の友』

神戸に住む友は、この私と
趣味と感覚がとても合う女性
当時は昼間
パートで美容師をしていました

そんな彼女が
普段から気味悪がっていたのが
その当時住んでいたマンションでした

確か3LDK程だったか
新婚さんには充分な広さの間取り
築年数もそれ程古いという訳でもなかったと思います

しかし
そこで暮らした1、2年の間に
夫婦はいくつもの奇妙な体験をしたとか…

夫婦はワンちゃんを飼っているのですがそのワンちゃんが
何もない空間を見て吠える…

そして夫婦が二人同じ部屋で寛いでいた時の事…
フローリングの床を
『カツカツカツ…』と歩く音が聞こえたそうです
おそらく違う部屋にいたワンちゃんが、そこまで歩いて来ているのだろうと思い見ていたが、一向に姿を現さない。
変だなと思い見に行ってみると隣の部屋でぐっすり熟睡していた…

深夜に突然ステレオのスピーカーに電源が入る…

彼女がひとり入浴していると
閉めた筈の脱衣所の扉が開いている…

そして極めつけは
宅急便の配達員の話だったそうです

留守がちでなかなか在宅していなかったのでしょう
夫婦の家に配達員から電話があったそうです

「いつも何時頃お帰りでしょうか、この間もお子さまの声が聞こえて、今誰もいない、との事でしたので…」


そうです

夫婦に子供はいません…

もしかすると夫婦以外の者が、その部屋に棲みついていたんでしょうか。


夫婦はあまりにも奇妙な事がありすぎ、他にも些細な事が沢山あったと言っていましたね…
とにかく居てもたってもいられず
そこから電車で1駅2駅離れた町へ越していき…

その後は
何事も起こらなかったという話です…

彼女と知り合ったのはそのマンションを引っ越す少し前

そんな一部始終を聞き…

引っ越した後に
彼女の住む神戸へ遊びに行きました

まだ引っ越して一週間そこらかの頃で…
まだそのマンションの鍵を持っていたんですね。鍵の引き渡しは済んでいないということで…

予定では会ったその日
引っ越す前のマンションへ彼女と一緒に見に行く…そして入ってみる予定だったのですが

実際そのマンションへ到着
すると彼女は私に鍵を渡して

「私はもう入りたくないから、マタギさんひとりで見てきて…」

ひとりエレベーターで上がっていきましたよ
ワンフロアに2部屋しかない細長いマンション…

怖くてとても…
ドアノブすら触れなかったです…

写真だけはとりましたが…(;-ω-)ノ


さて、
そんな友は

今は美容室のオーナー

いつかの友とのクッキー作り

忙しくなりなかなか会えなくなりましたが…

クッキー美味しかったね╰U╯

今も時々連絡は取り
マニアックな話で盛り上がっていますね

当時はマタギ
ビデオカメラを持ち歩いていたんですよね
予定ではその部屋にビデオカメラを置いて一旦部屋を退出しようかなぁ
なんて考えていたんですが…(-∀-`; )

大胆な行動力とは裏腹に
極度のビビりという
このアンバランスな性格で

45年やってきたわけですね
この館の主は…|_-)))


では
次回もマタギの館で
お会いしましょう…|_-)))

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