見出し画像

人工中絶手術と私


先月の頭、人工中絶手術をした。

正直、いつかするだろうと思ってた。だから、線が2本浮かんだ検査薬を見ても、冷静だった。
泣きもせず焦りもせず、産婦人科に電話してる自分が怖かった。

そんな気持ちとは裏腹に、どんどん重たく、気持ち悪くなってく私の身体。あぁ本当に、お腹に赤ちゃんがいるんだ、人の中に人がいるなんて変な感じ。

はぁ

会ったら、会えたら、かわいかっただろうな。
私と彼の子、どんな顔してたかな。
どっちに似てたかな。
男の子かな、女の子かな。

そんなこともわからないまま、あえないまま、
つぼみのまま、いなくなっちゃった


産んであげられなくてごめんね
ちゃんと愛してあげられなくてごめんね
すこししか一緒にいてあげられなくてごめんね
こんなお母さんでごめんね

麻酔打って、あぁもうばいばいか、なんて思って、目が覚めたらおなかからっぽになってた。

身体も重くないし、全然気持ち悪くない。
嫌味かってくらい身体の調子良くなってた。
なんで私だけ生きてんだろ。

ほんとにいなくなっちゃった
ほんとにいたんだね

あいたかったよ、ごめんね

また会えるといいな
会いに来てくれるかな、こんな私じゃだめかな

よかったらまた会いに来てね
それまで、生きなきゃね


なんかこうやって文章に起こしてたら美化してるみたいで嫌になってきた
美化なんてしたくないのに、絶対しちゃいけないのにこうやって気持ち悪い文章にして自分の中で片付けようとしてるのが嫌だなんにも正しくない

ただ、私みたいな人が望まれない命がこれ以上増えないでほしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?