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ありったけの祝福を。


音楽劇『星の王子さま』
全15公演 完走おめでとうございます 💐


2022年2月22日
この日、応援しているAmBitious・河下楽くんの初主演舞台の情報が解禁された。舞台観劇も好きなわたしにとって、このお知らせは すごく すごく嬉しいものだった。

まず「音楽劇」と銘打たれていること。
テレビや雑誌などで普段からよく楽ちゃんが「歌とダンスが好き」だと発言していたり「歌が自分の武器だ」と話している場面を目にする。
憶測にすぎないけれど もしかしたら今回、彼を王子さま役に推薦した関係者のどなたかも、それらが彼の武器であると評価してくださっていたのかな。そうだとしたら、嬉しいなぁ。

それから、会場が兵庫・東京・愛知と三会場もあるということ。
個人的に 劇場に足を運ぶことも観劇の醍醐味のひとつと考えているので、作品をきっかけに色々な場所を知れることも楽しみだった。
今回上演される三会場とも名前は存じ上げていたものの、実際に足を運んだことはなかったので どういう場所なんだろう、と考えたり調べたりする時間もワクワクの連続だった。


そんなこんなで訪れた、人生二度目の 応援している人の初主演舞台に立ち会える(かもしれない)機会。
ちなみに人生初 は今江大地くんが立ち会わせてくれました。
そして図らずも同日、彼の主演舞台のお知らせも発表されました。去年『Run for your Wife』で共演されていた二人それぞれに関するハッピーすぎるお知らせが、まさか同日に舞い込んでくるなんて。


さて一体、わたしはこの日から「自担が王子さまになります」と何度口にしていたのかな〜


作品を観劇して真っ先に思ったのは、好奇心旺盛で天真爛漫で、純粋無垢な「王子さま」はほんとうに、彼にぴったりな役どころだった ということ。
前回出演した『Run for your Wife』と内容はもちろん世界観も、コンセプトも異なる作品。加えてセリフの量も膨大で、表現方法や言い回しも独特で。

舞台上も、一台のグランドピアノと無造作に置かれた四角い置物。
後ろに映し出された空は場面・時間帯によって色や様子が変わっていく様子がとても綺麗で、見ていて楽しかった。そしてきっと王子さまの星も、何度も輝き返してくれていた。


本編終了後、カーテンコールで普段通りの関西弁でたくさんの言葉を紡いでいる楽ちゃんの姿を見て(こーーれは本当に大変な役柄だぞ・・・)と客席でひとりで勝手に考えたりもした。

けれど、初めて経験することが多かった分それらが「王子さま」の純粋さ・真っ直ぐさに繋がっていたのではないかな。
そしてわたしが客席で観劇していて感じた「王子さま」の自由で自然な演技は、主演の彼よりも何十倍もの舞台経験を重ねて周りを固めて・支えてくださったカンパニーの皆さんの存在から成るものだったと思う。

薔薇とヘビとキツネを演じられていた北翔さん、役によってアクセサリーの有無だけでなく、リップの色も変えられていて わたしきっとあの時双眼鏡を覗きながら思わず感嘆の声が出てしまっていたかもしれない・・・細部まで作り込まれた美しさ・・・

パンフレットの一慶さん×楽ちゃん×KAZOOさんのクロスインタビューの中で、楽ちゃんが 真摯にひたむきに 役と向き合っているんだな、と感じさせられる言葉たちがたくさん散りばめられていた。
「長所・褒め上手」な楽ちゃんがたくさんの人を褒めている場面はこれまで何度も目にしてきたけれど、その逆の場面を見られることがなんとなく新鮮で嬉しくて、何度テキストに向かって「そうなんです!!」と相槌を打ったことか。

本編は、大切に愛情を注いで育てていた薔薇が、自分に対してどうしてあのような態度をとったのか知る由もなかった王子さまが、 様々なひとやものとの出会いを通じてその理由を理解して・気付いていくという成長の物語。

同時に、この公演期間の中で楽ちゃん自身も様々なことを吸収して、めきめきと成長して、そして千穐楽公演のカーテンコールでの「お芝居が好きになった」の言葉に繋がったのかな。

わたしが好きなもののことを、わたしが好きな人も好きになってくれたことがとっても嬉しいし、幸せです。

あくまでわたしの主観だけれど、ストレートプレイの『Run for your Wife』では「スタンリー・ガードナー」として役を生きていて、対して今回 音楽劇『星の王子さま』では 「王子さま」の中に自分自身を乗せ溶け込ませていっていたように感じた。

役者として、また舞台に立つ楽ちゃんに会えたらいいな。
改めて、初主演舞台に立ち会わせてくれてありがとう。
全15公演 本当にお疲れさまでした。



ところである観劇日、わたしの近くに小さな女の子とお母さんの親子で観劇にいらしていたのだけど。

あの女の子の初恋の人がどうか王子さまになっていたりしないかな。


おしまい

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