囀る鳥は羽ばたかない映画感想~その2

1の続きです。

話の展開は分かっていましたが、最後の矢代の独白は切なかった。
映画も次が出来るみたいなので、続きがとても楽しみです。

総評としては、映画の構成自体は基本的原作に忠実でしたし、大きく逸脱した所がない丁寧な作りだったと思います。
前回竜崎の下りは残念だなとは思ったものの、逆に続きの映画で竜崎の行動について読めない感じにしているとも取れるので、そこもあんまり気にはならないかな? 
ただ私は竜崎が好きだからカットしないでほしいだけ(`・ω・´)

いや、竜崎ってさ、だって普段はあんな憎まれ口をたたいているのに、自分の命が危なくても助けようとするんですよ。
あんなことしたら、あの世界じゃ本当にどざえもんコースなのに……。
ちなみに地味に矢代も竜崎だけはある意味では特別扱いしてると思うので、矢代もなんか思う所あるのかな?とはちょっとだけ思っている。

で、映画に話は戻ります。

ところどころギャグ的な所も無かった事にされていましたが、私はこれは正解だなと思いました。
あくまで個人的な意見ですが、囀るは極道世界を描いているシリアスな話ですし、必要ない部分は削った方が良いとは思う。
漫画なら良いんですが、映画だとどうしてもテンポがいるので、中々難しいと思うんですよね。
ギャグ部分も嫌いではないですが、削るなら私もあそこだとは思いました。

映画のテーマは重いですね、やはり。
百目鬼の妹や矢代が、幼い頃に義理の父親から性的虐待を受けていて、矢代に至ってはそれで人生が台無しになっている。
本人は今の生活を受け入れているって言うけど、絶対本音では誰かに救ってほしかったんだろうなと節々からそう思いました。
百目鬼が最初に止めてくれたり、自身に性的な意味ではなく内面的な好意を寄せられたこと、多分嫌じゃなかったんだと思うし。

勿論、影山と出会えたことや百目鬼たちと出会えたのは運命だったんでしょうが、まっとうに生きていたらどうなっていたのか……とも思います。

私はショタBLも好きなんですけど、あくまであれは受けがノリノリで成り立つものなので、こういう虐待系は辛いなぁ……。

しかし、さすが極道の話。
タバコ率が半端ない。
部屋中モクモクですし、キャラクターもほとんど常にたばこを吸うっていう……。
喘息の私ならあの環境耐えられないし、絶対臭いよなーと思いながら、最近のアニメであそこまでタバコ吸うのご時勢的にちょっとすごいなと思った。

まぁ、やくざが禁煙じゃ締まらないんですけど……w

R18+だから好き放題できるのかな?

ちなみに年齢制限はあるけど、身分証明書すら提示しないから、見ようと思えば未成年見れるんだよね、この映画。

私が若かりし頃、バトルロワイヤルがR15だったけど、あの時めちゃ確認してた記憶があるから、ちょっと素通りチェックは驚きました。

来週の土曜日も見に行く予定です(`・ω・´)

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