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現在のがん研究について-【deleteC HOPE 2021】開催-2名の選考者が発表されました!

-deleteC とは-
普段の暮らしの中で(スマホで写真をとり、SNSで投稿するだけで寄付につなげる等)誰もががん治療研究を応援できるしくみ作りをおこなっている団体になります。「みんなの力でがんを直せる病気にするプロジェクト」に取り組んでいます。

~deleteC 年表 History~
2018年11月、deleteC は代表理事、中島ナオさんと小国士朗さんの渋谷のカフェでの会話がきっかけとなり誕生しました。
中島さんからの「がんの治療研究に向けて行動していきたい!」という想いと、1枚の名刺(選考委員でもあるアメリカ MD Anderson Cancer Center上野直人先生の名刺)に記載のあった「Cancer」を消す赤い一本の線から、小国さんは「Cを消す」というアイディアが浮かび、「deleteC」という名前を思いついたそうです。中島さんの友人で薬学・遺伝子研究に精通している友人の長井陽子さんを加え、3人でプロジェクトを始動しました。

2019年2月(ワールドキャンサーデー)にイベントをおこない、任意団体として、活動を開始しました。賛同してくれる企業も増え、NPOとして法人化することが出来て現在に至っています。

なお、2020年9月にはSNSを使って寄付につなげる「deleteC 大作戦プロジェクト」が開催されました。この企画に賛同している企業の商品・ブランド名の「C」の文字を独自の方法で消し、その写真に「#deleteC大作戦」のハッシュタグを添付・自分の考えとともにSNSに投稿するというアクションになります。1投稿あたり100円の寄付になり、投稿数9301件 寄付総額2250000円という結果となりました。

集まった寄付金がどのような研究に使われ、誰に贈られたか... 贈呈式での発表含め、オンラインイベント【deleteC HOPE 2021】が2021/1/30に開催されました✨
deleteCの新しい試み(以下、①②)も2つ発表されました。
①HOPE AUCTION 2021 アスリート出品!
がん治療研究チャリティーオークション(落札締切 2/4(木) 23:59まで)

モバオクにて開催 (モバオク deleteC)
https://www.promo.mbok.jp/hopeauction2021?_SRC=info1644
②いいねの募金
歌手AIさんの『HOPE』のMVを視聴し、「いい音」を聴く→いいね!の思いの分、募金(Yahoo!ネット募金)→がん治療研究を寄付・啓発で応援!
AI「HOPE <-deleteC 2021- HOPE- ver.>」
https://www.youtube.com/watch?v=dpZoUeJAjRo

☆2020年に選考されたがん研究詳細は以下になります。

(1)大槻雄士さん
慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門(200万円)
<研究名>
「がん特異的代謝機構に基づく新規放射線治療併用増感剤の研究開発」
<選考理由> 
別の病気に使われていた既存薬を使う研究のため、安全性確認の過程を少なくできる。少しでも早い実用化に向けての応援。
<研究内容>
細胞を老化させる酸化ストレスが、がん細胞を自然と細胞死させるメカニズムに注目した研究。患者の身体に負担がかからない治療法の確立をめざす。酸化ストレスから逃れて生き延びるがん細胞もあるため、そのようながん細胞の逃げ道を防ぐ薬として潰瘍性大腸炎の治療薬「スルファサラジン」を研究。ごく限られたがん細胞にしか効かなかった理由として、がん細胞の逃げ道が一つではないことをつきとめた。他の逃げ道を防ぐ薬として「オキシフェドリン」というかつて狭心症の治療に使われていた飲み薬が有効であることを発見。既に使われている薬を2つ組み合わせて、結果としてがん細胞を死滅させるという治療法に将来性を見いだした。

研究はまだ初期段階ではあるが、数年後には患者への実用化に向けた臨床試験のスタートを目指している。

(2)藤原紀子さん
東京大学医科学研究所付属病院 緩和医療・先端臨床腫瘍科 がん看護専門看護師・ClinicalResearchNurse(臨床研究看護師)(100万円)
<研究名>
「臨床研究への看護師の参画について-研究参加者を守り、研究の質向上のためのリサーチナースの普及・啓発」
<選考理由>
臨床研究を支える側から応援をすることによって、国内の臨床研究の質の向上につながると考えられるため。
<研究内容>
クリニカルリサーチナースとは薬など新しい治療法の実現に向けた臨床研究(クリニカルリサーチ)で、研究に参加する患者の看護を専門とするナースのこと。特殊な環境におかれる患者さんのために臨床研究のことを理解し、あわせてケアも出来る看護師が必要であるが、日本にはそのような看護師は非常に少ない。現在、体系的に学ぶしくみがないため、リサーチナースを育成することが難しい。

クリニカルリサーチナースは世界的にも新しい専門分野として注目されており、2007年には国際学会「IACRN」が発足。藤原さんは10年前にアジアからはじめて「IACRN」に参加した。さらにその輪を広げようと、2016年に有志5人で「IACRN日本支部」をたちあげた。
2020年12月には、日本で初めてクリニカルリサーチナースのフォーラムが開催された。

【deleteC HOPE 2021についての感想】
① 大槻さんの研究について
もともと外科医であった大槻さんは、ガンの再発で悩むことなく、ガン細胞を死滅させるという治療法の確立を目指されているところが素晴らしいと思いました。

② 藤原さんの研究について
クリニカルリサーチナースが増えて、通常の患者さんも臨床の患者さんも同じように看護される将来が来るように願いたいです。患者と医師・臨床研究者の間にたって、よりよい治療となるよう看護やサポートをしてくれるナースを応援したいと思いました。

なお、上記イベントの概要をまとめて娘がHPに記事アップしています。
未来mikuのデータログ
https://www.miku-datalog.com/hibi-dekigoto
「deleteC 2021- HOPE」のアーカイブは以下になります!
https://www.youtube.com/watch?v=30BExEm3DBs


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