見出し画像

GASとは?Google App Scriptでできることを徹底解説【図解付き】

はじめに

Google スプレッドシートは、ビジネスでも個人でも多くの方に利用されている便利なツールです。その中でも「Google Apps Script(GAS)」を活用することで、スプレッドシートの使い方をより広げることができます。この記事では、GASを使ってスプレッドシートで何ができるのか、お伝えいたします!

Google Apps Script(GAS)とは?

GASはGoogleが提供するJavaScriptベースのスクリプト言語で、Googleの各種サービス(スプレッドシート、ドキュメント、Gmailなど)を自動化・カスタマイズできる強力なツールです。Google スプレッドシートの拡張機能としてGASを使用すれば、繰り返し作業の自動化や複雑なデータ処理が可能になります。

どうやってGoogle App Scriptを利用するの?という方はコチラ👇️

GASでスプレッドシートを活用するメリット

  1. 自動化:データの入力や集計を自動化し、手作業の時間を大幅に削減できます。

  2. カスタマイズ:標準機能では難しい特定の機能や処理を、GASで自由にカスタマイズできます。

  3. 他サービスとの連携:Gmailやカレンダー、外部APIとの連携により、スプレッドシートをデータハブとして活用できます。

GASでできること

1. データの自動入力

特定のセルに自動で値を入力するスクリプトを作成できます。例えば、毎日特定の時間に新しいデータを自動でスプレッドシートに記入したり、特定のセルの値を更新したりすることが可能です。

例: 毎朝9時にスプレッドシートに日付を自動入力する

function addDate() {
 var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet(); 
 var cell = sheet.getRange('A1'); cell.setValue(new Date()); }


スクリプト実行後のスプレッドシート

このスクリプトをトリガー設定することで、毎朝9時に自動でセルに日付を入力できます。


裏側で起きていること

2. データの集計・分析

大量のデータを取り扱う際、GASを使うことで、データの集計や分析を自動化できます。フィルタリングや並べ替え、特定の条件に基づく集計など、スプレッドシート上で手作業では難しい処理をスクリプトで実行できます。

例: 特定の列の合計を計算して表示

function calculateSum() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  var range = sheet.getRange('B2:B100');
  var values = range.getValues();
  var sum = 0;

  for (var i = 0; i < values.length; i++) {
    sum += values[i][0];
  }

  sheet.getRange('C1').setValue(sum);
}
B1:B100のセルを自動計算してC1へアウトプットします。

3. メールの自動送信

GASを使えば、スプレッドシートの内容をGmailと連携し、自動でメールを送信することもできます。例えば、特定の条件に合致したデータが入力されたら、自動で担当者に通知するなどの運用が可能です。

例: 新しいデータが入力されたらメール通知

function sendEmailNotification() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  var data = sheet.getRange('A2').getValue();
  
  if (data) {
    MailApp.sendEmail('example@example.com', '新しいデータが追加されました', 'データ: ' + data);
  }
}

4. 他のサービスとの連携

GASを使うことで、外部サービスのAPIと連携し、スプレッドシートのデータを自動で取得・更新することも可能です。例えば、Slackに通知を送る、Googleカレンダーに予定を追加する、外部データベースからデータを取り込むなど、スプレッドシートを中心にさまざまなアクションを自動化できます。

例: Slackへのメッセージ送信

function postToSlack() {
  var url = 'https://hooks.slack.com/services/XXXX/XXXX/XXXX';
  var payload = {
    'text': 'スプレッドシートからの通知メッセージです。'
  };

  var options = {
    'method': 'post',
    'contentType': 'application/json',
    'payload': JSON.stringify(payload)
  };

  UrlFetchApp.fetch(url, options);
}

まとめ

Google スプレッドシートでGASを使うと、データの自動入力、集計、メール送信、外部サービスとの連携など、多岐にわたる活用が可能となります。今回ご紹介した例はほんの一部ですが、GASを使いこなすことで、スプレッドシートをより強力なツールへと変えることができます。ぜひ、日々の業務効率化やデータ管理に役立ててみてください。

Google カレンダーに関するスクリプトはコチラ👇️

Google Driveに関するシートはコチラ👇️

Google Driveに関するスクリプトはコチラ👇️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?