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【競馬】ウマ娘モデル競走馬の兄弟姉妹のうち実績馬36頭(+α)を調べてみたから年度順に記す ―今後ウマ娘に登場する?

発端は「ウマ娘におけるビワハヤヒデ、ナリタブライアンの姉妹描写いいな。ほかにも姉妹が登場しないかな」と思ったこと。

ウマ娘のモデルとなった競走馬たちには、ほぼ必ず兄弟姉妹が存在するが、2022年10月現在、ウマ娘に名前ありで登場している兄弟姉妹は、ビワハヤヒデ・ナリタブライアン、メジロラモーヌ(名前のみ登場)・メジロアルダンの組み合わせだけ。

以下、ウマ娘モデル競走馬の兄弟姉妹を一通り調べ、まとめた文章です。
全員挙げるとキリがないので、「重賞1勝以上」もしくは「G1で3着以内」の実績のある競走馬を調べて、年度別にまとめた。

父母どちらも同じ場合は【全】、母のみ同じ場合は【半】と表記。
※父が同じ競走馬は大量におり、競馬の世界では兄弟姉妹として扱わない。母が同じ場合のみ兄弟姉妹の扱い。

以下の記載内容に誤りがあった場合、訂正内容を付記したうえで訂正します。

01.シンボリフレンド(シンボリルドルフ全兄)

1977年生まれ、1980年クラシック世代
同世代ウマ娘:なし
同世代名馬:モンテプリンス、アンバーシャダイ、ヒカリデユール、ハギノトップレディなど
生涯成績:32戦5勝
主な戦績:1980年皐月賞12着、日本ダービー16着、1981年京王杯スプリングH1着
父・パーソロン/母・スイートルナ

シンボリルドルフの4歳上の全兄シンボリフレンドについては公式のレース映像が見つかりませんでした。
競馬本のシンボリルドルフについて書かれた文章では、全兄シンボリフレンドに触れているものが多かったものの、

「(シンボリフレンドは)管理した調教師の野平祐二を困らせたほど気性が激しく、ついにはレース中の事故で死に至る」
『ニッポンの名馬 プロが選ぶ伝説のサラブレッドたち』(朝日新聞出版)より引用

といった記述が代表的なように、とにかく気性難だったという情報が多く出ていました。

世代が古く(と言ってもマルゼンスキーの3年下)、関わった競走馬が現状ウマ娘に存在しません。

ウマ娘世界のシンボリルドルフは兄姉がいる話をしており、兄としてシンボリフレンドが想定されているのではないかと思います。
シンボリフレンドが今後ウマ娘に名前ありで登場することはなさそう。


02.サクラトウコウ(サクラチヨノオー全兄)

1981年生まれ、1984クラシック世代
同世代ウマ娘:シンボリルドルフ
同世代名馬:スズパレード、ビゼンニシキ、トウカイローマンなど
生涯成績:12戦4勝
主な戦績:1983年函館3歳S1着、1984年菊花賞9着、1986年七夕賞1着
父・マルゼンスキー/母・サクラセダン

サクラチヨノオーの4歳上の全兄サクラトウコウは、シンボリルドルフが三冠を達成した84’菊花賞に出走していました。
現役を続け、’86七夕賞で優勝しています。

ゲームウマ娘におけるサクラチヨノオーの以下の台詞は、兄サクラトウコウが七夕賞に勝ったことをふまえたものかと思います。

「お兄ちゃんが七夕の頃にある賞を取ったことがあって。
 それ以来、七夕はお祝いの日になりました♪」

明確に兄がいる設定で、これとは別にウマ娘にサクラトウコウが実名で登場する可能性は低そう。

引退後は種牡馬入りし、サクラトウコウ産駒のネーハイシーザー(BNWと同世代)は、’94天皇賞(秋)を制しています。


03.メジロラモーヌ(メジロアルダン半姉)

1983年生まれ、1986年クラシック世代
同世代ウマ娘:なし
同世代名馬:ニッポーテイオー、ダイナガリバー、ダイナアクトレス、メジロデュレンなど
生涯成績:12戦9勝
主な戦績:1986年牝馬三冠
父・モガミ/母・メジロヒリュウ

メジロアルダンの2歳上の半姉メジロラモーヌは、ウマ娘の世界観のなかで名前が出てきて台詞もあるため、ウマ娘の世界観の中に確実に存在しています。

ただ、名前が出てからビジュアルが解禁されないまま1年近くが経過しました。

史実の対戦経験馬がウマ娘におらず、今のままだと「メジロラモーヌの物語」を描きにくいことがビジュアル未登場の原因かもしれません。

漫画『ウマ娘シンデレラグレイ』に変名で登場したレジェンドテイオー(シングレ名ロードロイヤル)、ダイナアクトレス(シングレ名ダイナモヒロイン)とは対戦経験があります。


04.メジロデュレン(メジロマックイーン半兄)

1983年生まれ、1986年クラシック世代
生涯成績:21戦6勝
主な戦績:1986年菊花賞1着、1987年有馬記念1着
父・フィディオン/母・メジロオーロラ

メジロマックイーンの4歳上の兄メジロデュレンはG1を2勝という実績があり、ウマ娘に登場するタマモクロスオグリキャップゴールドシチースーパークリークなどと対戦しています。

『ウマ娘シンデレラグレイ』で描かれる1988年ジャパンカップではスタートから逃げて先頭で最終コーナーをまわり、1988年有馬記念ではスーパークリークの斜行の影響を受けるなど、『シングレ』内に登場しておかしくないエピソードがあるのに登場せず、変名でも描かれません。

現状、メジロデュレンが勝った’86菊花賞、’87有馬記念に出走していた競走馬がウマ娘におらず、今後メジロデュレンが新ウマ娘として登場するなら、ライバル馬も一緒に出てこないと「メジロデュレンの物語」は描きにくそうです。


05.メジロフルマー(メジロライアン半姉)

1984年生まれ、1987年クラシック世代
同世代ウマ娘:ゴールドシチー、イナリワン、タマモクロス
同世代名馬:サクラスターオー、メリーナイス、マックスビューティなど
生涯成績:22戦6勝
主な戦績:1987年オークス6着、1988年目黒記念1着、日経賞1着、宝塚記念9着
父・ロンバード/母・メジロチェイサー

メジロフルマーはメジロライアンの3歳上の姉。

1988年目黒記念では、1番人気の同期のダービー馬メリーナイスを退け、6番人気ながらメジロフルマーが勝利。続けて日経賞も制しました。
G2を2連勝したことで、’88宝塚記念は4番人気で出走。
結果的にタマモクロスが強かったレースで、メジロフルマーは9着。

冠名メジロはメジロフルマーより実績ある競走馬が複数いるし、ウマ娘のメジロライアンは姉の話はおそらくしていないし、メジロフルマー単独で描ける物語も少なそうだし、今後ウマ娘にメジロフルマーが追加される可能性は低そう。


06.ミヤマポピー(タマモクロス半妹)

1985年生まれ、1988年クラシック世代
同世代ウマ娘:オグリキャップ、ヤエノムテキ、サクラチヨノオー、メジロアルダン、スーパークリーク、バンブーメモリー
同世代名馬:サッカーボーイ、ダイユウサク
生涯成績:14戦3勝
主な戦績:1988年エリザベス女王杯1着、1989年天皇賞(春)9着
父・カブラヤオー/母・グリーンシャトー

オグリキャップタマモクロスが秋のG1三連戦でバチバチにやりあってた1988年に、タマモクロスの1歳下の妹ミヤマポピーはエリ女を制し、兄妹同一年G1制覇を成し遂げていました。

ヤエノムテキが勝った89’大阪杯、イナリワンが買った89’天皇賞(春)などにも出走しています。

『ウマ娘シンデレラグレイ』5~7巻頃で描かれる時期にはミヤマポピーが活躍していたはずですが、『シングレ』では一切触れられません。

ゲームウマ娘ではタマモクロスの実家に弟妹が登場しますが、幼く描かれており、ミヤマポピーをモデルにしているわけではなさそう。

ミヤマポピーと何度も対決した同期のライバル・シヨノロマンは、ヤエノムテキが恋した競走馬として話題になりました。
ミヤマポピーが今後ウマ娘に登場するなら、シヨノロマンとセットで見たい。


07.サクラホクトオー(サクラチヨノオー半弟)

1986年生まれ、1989クラシック世代
同世代ウマ娘:なし
同世代名馬:バンブービギン、オサイチジョージ、ロジータなど
生涯成績:14戦5勝
主な戦績:88'朝日杯3歳S(G1)
父・トウショウボーイ/母・サクラセダン

サクラホクトオーは、サクラチヨノオーの1歳下の半弟で、ミスターシービーダイイチルビーと同じトウショウボーイ産駒です。
同世代馬はウマ娘には登場していません。

デビュー年は’88朝日杯を含む3戦3勝。JRA賞最優秀3歳牡馬に。
クラシック最有力候補でした。

しかし、’89弥生賞1番人気11着、’89皐月賞1番人気19着と大敗。
’89ダービーは5番人気9着。

秋に’89セントライト記念1着で盛り返すと、’89菊花賞は5着。
’89有馬記念は3着に入りました。

同期はウマ娘に登場しませんが、イナリワンスーパークリークオグリキャップヤエノムテキダイイチルビーイクノディクタスダイタクヘリオスバンブーメモリーなど多くのウマ娘と対戦経験があるため、本紹介記事の中では史実レースに絡めた物語を比較的作りやすそう。

ウマ娘に登場させるなら、同期がほしいところ。
仮にサクラホクトオーが登場した場合、兄サクラチヨノオーとの幻の兄弟対決がIfのドラマとして組み込まれそう。


08.メジロアニタ(メジロライアン半姉)

1986年生まれ、1989クラシック世代
生涯成績 27戦4勝
主な戦績:1990年 京都大障害(春)1着
父・メジロエスパーダ/母・メジロチェイサー

上記サクラホクトオーと同世代で、メジロライアンの1歳上の半姉。

平地の芝レースで14戦して1勝。障害に転向します。

メジロライアンが皐月賞を終え、ダービーに挑むころ、姉のメジロアニタは障害重賞を制しました。

ウマ娘にはおそらく登場しないでしょう。


09.ユーセイフェアリー(ナリタタイシン半姉)

1987年生まれ、1990クラシック世代
同世代ウマ娘:メジロパーマー、メジロマックイーン、アイネスフウジン、ダイタクヘリオス、メジロライアン、イクノディクタス、ダイイチルビー
同世代名馬:アグネスフローラ、エイシンサニー、ハクタイセイ、トウケイニセイ
主な戦績:1990年エリザベス女王杯5着、1992年 阪神牝馬特別1着
父・アズマハンター/母・タイシンリリィ
生涯成績 34戦5勝

ナリタタイシンの3歳上の半姉。
ウマ娘に最も多く登場している’90クラシック世代。

G3に13回出走しており、1着1回、2着2回、3着2回。

同期のスカーレットブーケ(ダイワスカーレットの母)とは何度も対戦しているほか、同じく同期のダイイチルビー、イクノディクタスなどとも対戦経験があります。

今後ウマ娘に登場する可能性は低そうです。


10.バンブーゲネシス(バンブーメモリー半弟)

1989年生まれ、1992クラシック世代
同世代ウマ娘:ミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー、ニシノフラワー、マチカネタンホイザ
同世代名馬:シンコウラブリイ、トロットサンダー、レガシーワールド
生涯成績:26戦8勝
主な戦績:1992年菊花賞15着、1994年マーチS1着、ウインターS2着
父・バンブーアトラス/母・マドンナバンブー

バンブーメモリーの4歳下の半弟。ウマ娘には出てこなさそう。

ライスシャワーが勝った菊花賞で7番人気15着大敗後、休養を挟んで翌年末からダートで結果を出し始める。

ダート路線が整備されていなかった時代のダートの活躍馬なので、今ぐらいダート重賞や交流重賞があったら、もっと成績を残せていたかも。

主戦騎手は武豊で、武豊がレースで騎乗した回数歴代3位(23回)。
1位は’95小倉大賞典に勝って安田記念や天皇賞(春)にも出走しているメイショウレグナム29回、2位は53戦したマリーベル25回、4位タイにバンブーメモリー22回。


11.クラウンシチー(ゴールドシチー半弟)

1990年生まれ、1993クラシック世代
同世代ウマ娘:ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ナリタタイシン、ユキノビジン
同世代名馬:ベガ、ホクトベガ、ノースフライト、ネーハイシーザー、サクラチトセオー、マーベラスクラウンなど
生涯成績 53戦7勝
主な戦績:1996年 京王杯オータムH1着
父・マルゼンスキー/母・イタリアンシチー

クラウンシチーはゴールドシチーの6歳下の半弟でマルゼンスキー産駒。
おそらくウマ娘に今後登場することはなさそう。

出世が遅く、重賞に出走できるようになった’96年夏頃にはBNW含め、同期の有力馬は相当引退していた。

1600m~2000mのレースに出ており、ヒシアケボノ、ビコーペガサスとは複数回対戦している。エアグルーヴが勝った’97天皇賞(秋)にも出走。
1998年末まで現役生活を続け、53戦もした。


12.Pay me back(メイショウドトウ半兄)

1990年生まれ、1993クラシック世代
主な勝ち鞍:1993年 伊セントレジャー(G3)
父・Master Wilie/母・ プリンセスリーマ
生涯成績:70戦20勝

Pay me backは、イタリアの競走馬。
メイショウドトウの6歳上の半兄。

イタリアで日本の菊花賞にあたる長距離重賞セントレジャー(G3)を制している以外の情報を得るのが難しい。

70戦もしており、現役生活が長い。
ウマ娘にはおそらく出てこない。


13.オグリローマン(オグリキャップ半妹)

1991年生まれ、1994クラシック世代
同世代ウマ娘:ナリタブライアン、ヒシアマゾン、サクラローレル、ビコーペガサス
同世代名馬:タイキブリザード、オフサイドトラップ、シンコウキングなど
生涯成績:15戦7勝
主な戦績:1994年桜花賞1着
父・ ブレイヴェストローマン/母・ ホワイトナルビー

オグリローマンオグリキャップの半妹で、兄と同じく笠松出身。
オグリキャップと同じく笠松で安藤勝己が主戦騎手となり、7戦6勝の好成績をおさめて中央に移籍。

オグリキャップの走れなかったクラシックレースに挑戦し、’94桜花賞を3番人気1着。
1番人気で臨んだオークスは12着でした。

同期のヒシアマゾンとは’94エリザベス女王杯で対戦経験あり。


14.シャイニンレーサー(フジキセキ半姉)

1991年生まれ、1994クラシック世代
生涯成績:26戦6勝
主な戦績:1996年マーメイドS1着
父・ノーザンテースト/母・ミルレーサー

フジキセキの1歳上の半姉シャイニンレーサーは、ヒシアマゾンオグリローマンと同世代の牝馬。

重賞戦線に顔を出すようになったのは、弟フジキセキが皐月賞前に電撃引退した95年の年末頃。

唯一のG1挑戦となった’96エリザベス女王杯では、最後の直線でヒシアマゾンに進路をふさがれ、立ち上がってしまうアクシデントもあり6着。
同レース、ヒシアマゾンは2着でゴール板通過後に7着に降着。

ゲームウマ娘の世界ではフジキセキヒシアマゾンはお互い寮長で、会話シーンが結構ありますが、シャイニンレーサーの影響もあるのでしょうか。

今後ウマ娘に名前ありで登場する可能性は低いと思います。


15.Pilsudski/ピルサドスキー(ファインモーション兄)

1992年生まれ、1995クラシック世代
同世代ウマ娘:マヤノトップガン、フジキセキ、マーベラスサンデー、ヒシアケボノ
同世代名馬:ジェニュイン、フラワーパーク、ダンスパートナーなど
主な勝ち鞍:1996年 バーデン大賞、ブリーダーズCターフ、1997年 エクリプスS、愛チャンピオンS、英チャンピオンS、ジャパンC
父・ Polish Precedent/母・ Cocotte
生涯成績:22戦10勝

Pilsudski/ピルサドスキーは、ファインモーションの7歳上の兄で、古馬となってからは当時の世界最強クラスの名馬。

ヨーロッパの年度表彰にあたるカルティエ賞の「1997年 最優秀古馬」を受賞しています。

ゲームウマ娘に手紙や電話を通じて登場する「ファインモーションの姉」はピルサドスキーでほぼ間違いないでしょう。
史実の’97ジャパンカップで対戦経験のあるエアグルーヴに、ウマ娘の世界でも執着を見せています。

カタカナ表記にするなら、ピウスツキ、ピルスツキなどが元の言語での発音に近いとされています。


16.ロイヤルタッチ(ウイニングチケット半弟)

1993年生まれ、1996クラシック世代
同世代ウマ娘:エアグルーヴ、シンコウウインディ
同世代名馬:バブルガムフェロー、フサイチコンコルド、ダンスインザダーク、タイキフォーチュン、シンコウフォレスト、ビワハイジ、ファビラスラフインなど
生涯成績:15戦3勝
主な戦績:1995年 ラジオたんぱ杯3歳S1着、1996年きさらぎ賞1着
父・ サンデーサイレンス/母・ パワフルレディ

ロイヤルタッチはウイニングチケットの3歳下の半弟で馬主も同じ。

’96皐月賞 1番人気2着
’96日本ダービー 2番人気4着
’96菊花賞 6番人気2着
’96有馬記念 6番人気4着
’97天皇賞(秋) 6番人気4着
世代トップレベルの実力があったのは間違いないが、G1には届かなかった。

マヤノトップガンマーベラスサンデーサクラローレルエアグルーヴなどと対戦経験がある。

’96クラシック世代は、90年代の中で最もウマ娘に登場していない世代。
ロイヤルタッチ含め、今後拡充されてほしい。


17.ヒシナイル(ヒシアマゾン半妹)

1994年生まれ、1997クラシック世代
同世代ウマ娘:タイキシャトル、シーキングザパール、サイレンススズカ、メジロドーベル、メジロブライト、マチカネフクキタル
同世代名馬:サニーブライアン、ステイゴールド、ブラックホークなど
生涯成績:29戦2勝
主な勝ち鞍:1996年 フェアリーS
父・A.P. Indy/母・Katies

ヒシナイルヒシアマゾンの3歳下の妹で、重賞には13回出走するもG1出走経験はなし。

同期のシーキングザパールサイレンススズカメジロドーベルが勝ったレースにそれぞれ出走して負けています。

今後もウマ娘にはおそらく出てこないでしょう。


18.アグネスワールド(ヒシアケボノ半弟)

1995年生まれ、1998クラシック世代
同世代ウマ娘:スペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー、セイウンスカイ、キングヘイロー、ツルマルツヨシ
同世代名馬:エアジハード、ウイングアロー、ファレノプシス、マイネルラヴ
生涯成績:20戦8勝
主な戦績:1999年 アベイドロンシャン賞1着、2000年 ジュライC1着
父・ Danzig/母・ Mysteries

アグネスワールドはアメリカ生まれの日本調教馬で、ヒシアケボノの3歳下の半弟。
ヒシアケボノと同じく、短距離・マイルのレースにのみ出走を続けました。

スペシャルウィークたちと同じ’98クラシック世代で、海外短距離G1を2勝しています(仏:アベイ・ド・ロンシャン賞、英:ジュライカップ)。

グラスワンダーが勝った’97朝日杯で3番人気4着、
キングヘイローが勝った’00高松宮記念で2番人気3着だったほか、
’99、’00とスプリンターズSに2年連続2着(2年とも1番人気)するなどしましたが、JRAのG1を勝つことはできませんでした。
ほかにはシーキングザパールシンコウウインディなどとも対戦経験あり。

既存ウマ娘との関係は多いので、ウマ娘化した際に物語は作りやすそうです。
ゲームウマ娘では、まだ海外レースが実装されていないのが難点ですが、短距離ウマ娘はまだまだ少ないので、ウマ娘に登場してほしい1頭。


19.ビワタケヒデ(ビワハヤヒデ半弟、ナリタブライアン全弟)

1995年生まれ、1998クラシック世代
生涯成績 11戦3勝
主な勝ち鞍 1998年 ラジオたんぱ賞
父・ ブライアンズタイム/母・ パシフィカス

ビワハヤヒデナリタブライアンの弟で、スペシャルウィークたちと同世代。

日本ダービーには間に合わず。
’98夏に重賞勝利。秋からの活躍が期待されたが脚部不安で秋には引退。

ウマ娘には出てこなさそう。


20.エアデジャヴー(エアシャカール半姉)

1995年生まれ、1998クラシック世代
生涯成績:13戦2勝(うち地方競馬1戦0勝)
主な勝ち鞍:1998年 クイーンS
父・ノーザンテースト/母・アイドリームドアドリーム

エアデジャヴーは、桜花賞3着、オークス2着、秋華賞3着と、’98牝馬三冠路線を盛り上げた1頭。

エアシャカールはデビュー当時、競馬ファンに「エアデジャヴーの弟」として認識されていたはず。
エアシャカールの方が活躍したので、今ではエアデジャヴーが「エアシャカールの姉」という紹介になるかと思います。

ウマ娘のエアシャカールは母との不仲が描かれており、ここから姉を新規追加するのは難しそう。

エアデジャヴー産駒のエアメサイアは秋華賞を勝っているし、今後ウマ娘に出ることもあるかも。
エアメサイアが出てくるなら、同期の牝馬ラインクラフト、シーザリオもいてほしいところ。


21.ワールドクリーク(スマートファルコン半兄)

1995年生まれ、1998クラシック世代
主な勝ち鞍:1999年東京大賞典
父・ マジックミラー/母・ ケイシュウハーブ
生涯成績 51戦14勝(通算)

ワールドクリークは、スマートファルコンの10歳上の半兄。
スーパークリークとは関係ありません。

重賞初挑戦となった1999年東京大賞典に勝利してからはダート重賞の常連になるも、その後の重賞勝利はなし。

ウマ娘には今後ダート馬が拡充されると思いますが、ワールドクリークは出てこなさそう。


22.エアスマップ(マンハッタンカフェ半兄)

1995年生まれ、1998クラシック世代
生涯成績:44戦7勝
主な勝ち鞍:2001年 オールカマー
父・ デインヒル/母・サトルチェンジ

エアスマップは、マンハッタンカフェの3歳上の半兄。

重賞戦線に顔を出すまで時間がかかり、唯一の重賞勝利オールカマーと、弟にあたるマンハッタンカフェが菊花賞を勝ったのが同時期です。

G1への出走経験はなし。


23.ラスカルスズカ(サイレンススズカ半弟)

1996年生まれ、1999クラシック世代
同世代ウマ娘:テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロード、メイショウドトウ、ハルウララ
同世代名馬:トウカイポイント、シンボリインディ、トゥザヴィクトリー、アドマイヤコジーン、トロットスターなど
生涯成績:16戦4勝
主な戦績:1999年神戸新聞杯3着、菊花賞3着、ジャパンカップ5着、2000年阪神大賞典2着、天皇賞(春)2着、金鯱賞2着、宝塚記念5着
父・ デインヒル/母・サトルチェンジ

ラスカルスズカはサイレンススズカの2歳下の半弟。

’99クラシック世代は「テイエムオペラオーアドマイヤベガナリタトップロードがクラシック3強で三冠を分け合い、アドマイヤベガは菊花賞後に引退して、翌年の宝塚記念からはメイショウドトウが台頭」という感じで説明できますが、’99菊花賞から’00宝塚記念ぐらいまで「世代3強」の一角はラスカルスズカでした。

菊花賞3着。
スペシャルウィークがモンジューを破ったジャパンカップで5着。
翌2000年の天皇賞(春)2着、宝塚記念5着。
G2では一番人気にもなりますが、重賞勝利はありませんでした。

’99クラシック世代のウマ娘は新作アニメ化することが決まっていますが、ラスカルスズカは登場するのでしょうか。


24.ヒシピナクル(ヒシアマゾン全妹)

1996年生まれ、1999クラシック世代
主な勝ち鞍 1999年 ローズS
父・Theatrical/母・Katies
生涯成績 24戦4勝

ヒシアマゾンの5歳下の全妹ヒシピナクルは、テイエムオペラオーと同世代で牝馬限定G1に4度出走した世代上位の牝馬。

対戦経験のあるウマ娘はメジロドーベルぐらいしかいなさそうだし、ウマ娘には登場しなさそう。


25.アグネスフライト(アグネスタキオン全兄)

1997年生まれ、2000クラシック世代
同世代ウマ娘:エアシャカール、アグネスデジタル
同世代名馬:イーグルカフェ、エイシンプレストン、タップダンスシチー、ゼンノエルシドなど
生涯成績 14戦4勝
主な勝ち鞍 2000年 日本ダービー
父・ サンデーサイレンス/母・ アグネスフローラ

アグネスフライトアグネスタキオンの1歳上の全兄ダービー馬。
ダービー勝利後は勝てませんでしたが、タキオン引退後も現役を続けています。
引退後は種牡馬入りしましたが、産駒に重賞勝ち馬は出ませんでした。

’00日本ダービーではエアシャカールに7cm差で勝利。
アグネスフライトの存在により、皐月賞・菊花賞を制したエアシャカールは三冠を達成できませんでした。
テイエムオペラオーメイショウドトウとも対戦経験があります。

ウマ娘化したら、特にタキオンシャカールとドラマが形成できそう。

ゲームウマ娘にエアシャカール育成シナリオが実装される際、「登場するのでは」との期待感から、「アグネスフライト」がTwitterトレンド入りしていましたが登場せず。
ここまで出ないと、今後出る可能性も低そうと思ってしまいます。


26.アドマイヤボス(アドマイヤベガ全弟)

1997年生まれ、2000クラシック世代
主な勝ち鞍:2000年 セントライト記念
父・ サンデーサイレンス/母・ ベガ
生涯成績 10戦2勝

アドマイヤボスは、アドマイヤベガの1歳下の全弟。

三冠未出走ながら、年末の’00有馬記念にはファン投票12位。
当日6番人気で出走して5着(1着テイエムオペラオー、2着メイショウドトウ)。
ゲームウマ娘のアドマイヤベガ育成シナリオでは3年目に有馬記念に参戦するとイベントが発生するが、実際は弟のアドマイヤボスが参戦していた。
現実の競馬において、前年に引退してしまったアドマイヤベガと重ねて見ていた人もいたのではないか。

翌2001年は天皇賞(春)5着、宝塚記念6着と、現役馬上位の実力があるのは間違いないが勝ちきれない。

同2001年秋に、後述するトウカイオーザに2連敗後、脚部不安で引退。
引退後は種牡馬入りし、産駒からは重賞勝ち馬も出ている。

二冠牝馬ベガ産駒は5頭中4頭がG1に出走していて本当にすごい。
残った1頭ヒストリックスターはレース未出走ながら、産駒に桜花賞馬ハープスターがいるし相当すごい血統。

冠名アドマイヤでアドマイヤボスより実績上位の競走馬は大量にいるので、アドマイヤボスにはウマ娘出演の順番が回ってこなさそう。


27.トウカイオーザ(トウカイテイオー半弟)

1997年生まれ、2000クラシック世代
生涯成績:34戦8勝
主な勝ち鞍:2001年 アルゼンチン共和国杯
父・サンデーサイレンス/母・トウカイナチュラル

トウカイオーザトウカイテイオーの9歳下の半弟。
エアシャカールアグネスデジタル世代の競走馬。

三冠は未出走ですが、翌年夏から重賞に顔を出し、G2アルゼンチン共和国杯を制して、2連勝で挑んだ’01有馬記念。
テイエムオペラオーメイショウドトウマンハッタンカフェナリタトップロードに次ぐ5番人気で出走するも9着。

その後も中距離重賞に顔を出し続けるも、以後の重賞勝利はなし。

更に2歳下の弟トウカイエリートも、長距離重賞戦線に顔を出す活躍を見せました。
でも、オーザエリートもウマ娘には出てこなさそう。


28.メジロベイリー(メジロブライト半弟)

1998年生まれ、2001クラシック世代
同世代ウマ娘:アグネスタキオン、マンハッタンカフェ
同世代名馬:ジャングルポケット、クロフネ、テイエムオーシャン、カルストンライトオ、ビリーヴ、タイムパラドックスなど
主な勝ち鞍:2000年 朝日杯3歳S

メジロベイリーメジロブライトの4歳下の半弟で、メジロには珍しいサンデーサイレンス産駒。
メジロ最後のG1馬。

デビュー戦は、後のダービー馬ジャングルポケットに敗れます。
4戦目で勝利し、1勝馬として10番人気で臨んだ’00朝日杯に勝利してG1馬となり、最優秀3歳牡馬(馬齢は当時)にも選ばれました。

朝日杯後は脚部不安で1年以上の休養。
復帰後は2戦するも結果が出せないまま屈腱炎となり、引退しました。

ゲームウマ娘におけるメジロブライトの描き方は「最後のメジロ」とも言えるもので、ここから弟メジロベイリーを追加してIFの物語を描くのは大変そう。
アグネスタキオン、マンハッタンカフェとは同世代だけど戦っていないし。


29.ダイワルージュ(ダイワスカーレット半姉)

1998年生まれ、2001クラシック世代
生涯成績 19戦3勝
主な勝ち鞍 2000年 新潟3歳S
父・サンデーサイレンス/母・スカーレットブーケ

ダイワスカーレットの6歳上の半姉ダイワルージュは、上述したメジロベイリーや、アグネスタキオン、マンハッタンカフェなどと同世代。

世代最初のG1阪神3歳牝馬ステークスで2着に入りクラシック有力候補になりました。
牝馬三冠すべてに出走し、桜花賞3着、オークス13着、秋華賞9着。
以後の勝ち星はありませんでした。

ダイワスカーレットの兄弟姉妹がウマ娘に登場するなら、実績的にも関係的にも、後述するダイワメジャーのほうが可能性が高いと思います。
ダイワルージュを登場させるなら、同世代牝馬のテイエムオーシャンに登場してほしいところ。

ダイワルージュ産駒からはダイワファルコンという重賞勝ち馬が出ています。


30.アドマイヤドン(アドマイヤベガ半弟)

1999年生まれ、2002クラシック世代
同世代ウマ娘:ファインモーション、シンボリクリスエス、タニノギムレット
同世代名馬:ヒシミラクル、ゴールドアリュール、デュランダルなど
主な勝ち鞍:2001年 朝日杯FS、2002年 JBCクラシック、2003年 JBCクラシック、南部杯、2004年 フェブラリーS、帝王賞、JBCクラシック
父・ ティンバーカントリー/母・ベガ
生涯成績 25戦10勝(通算)

アドマイヤベガの3歳下の弟アドマイヤドンは、今回記事で記載した競走馬の中で、トップクラスの実績。

デビューから三連勝で朝日杯FSを制して、最優秀2歳牡馬に選出。
皐月賞7着、ダービー6着、菊花賞4着と三冠を完走。
ここまででも素晴らしい成績ですが、本当にすごいのはここから。

菊花賞から2週間後のJBCクラシックで7馬身差圧勝。
そこから引退までにJBCクラシック三連覇を含むダートG1・Jpn1で通算6勝、2着3回、3着1回。
2003年、2004年と2年連続JRA最優秀ダートホースに選出。

安藤勝己元騎手は、ダート最強馬にアドマイヤドンを挙げていました。
ご自身が乗っていたからという理由もあるかと思いますが、相当な実力があったことは確かです。

ウマ娘にもぜひ登場してほしいですが、ウマ娘アドマイヤベガが「双子の妹を亡くした」という設定を前面に押し出しているので、ここから「実は超強い妹がいました」とウマ娘世界に出せるのかどうか。

同世代のシンボリクリスエス、タニノギムレットの育成シナリオに合わせて、三冠路線のライバルとして出てきてほしい。


31.Wonder Again/ワンダーアゲイン(グラスワンダー全妹)

1999年生まれ、2002クラシック世代
生涯成績 24戦7勝
主な戦績:2002年 ガーデンシティBCH、2004年 ダイアナH
父・シルヴァーホーク/母・ Ameriflora

妹について話すグラスワンダー

「アメリカの妹からメールが来てて。
 『いつか絶対負かす!』と…。
 可愛いですよね~♪」

ウマ娘グラスワンダーの上記の台詞は、おそらく兄弟姉妹の中で実績のあるワンダーアゲインを指すものでしょう。

日本では走っておらず、ウマ娘に名前ありで登場する可能性は低そう。
手紙や電話で出てくるとしたら「グラスワンダーの妹」表記になるかと思います。


32.ダイワメジャー(ダイワスカーレット半兄)

2001年生まれ、2004クラシック世代
同世代ウマ娘:スイープトウショウ
同世代名馬:キングカメハメハ、ハーツクライ、カンパニーなど
主な勝ち鞍 2004年 皐月賞、2006年 天皇賞・秋、マイルCS、2007年 安田記念、マイルCS
父・サンデーサイレンス/母・スカーレットブーケ
生涯成績 28戦9勝

ダイワメジャーはダイワスカーレットの3歳上の半兄。

新馬戦では、パドックに出る前に出走取り消しを打診されるほど暴れ、パドックで横になってしまい、返し馬でも何度も腰を下ろそうとするなど、初めてのレースにパニック状態で、スタート出遅れるが2着。

2戦目の未勝利戦ダート1800mは9馬身差圧勝。

その後2戦は負けるも、皐月賞を10番人気1着。

皐月賞後は喉鳴りもあって不振にあえぐも、2年後の天皇賞(秋)でG1を2勝目。
その後はマイルCS→安田記念→マイルCSとマイルG1を3勝、G1を計5勝。
引退レースの有馬記念では妹のダイワスカーレットと対決し、2着スカーレット、3着メジャー。

種牡馬成績も優秀で、ダイワメジャー産駒には8頭もG1級競走優勝馬が出ています。

同世代ウマ娘は少ないですが、ぜひウマ娘化してほしい。


33.ジャリスコライト(アグネスデジタル半弟)

2003年生まれ、2006クラシック世代
同世代ウマ娘:カワカミプリンセス
同世代名馬:メイショウサムソン、アドマイヤムーン、キンシャサノキセキなど
主な勝ち鞍 2006年 京成杯
父・ファンタスティックライト/母・ Chancey Squaw
生涯成績 9戦3勝

ジャリスコライトはアグネスデジタルの6歳下の半弟。

デビュー2連勝で、朝日杯には1番人気で臨むも、騎手が鞭を落とすアクシデントもあり3着。

翌年の京成杯を制して、有力馬の1頭としてクラシックに挑むも、皐月賞7着、日本ダービー14着(どちらも1着はメイショウサムソン)。

ダービー後に長期休養し、翌年3戦するも勝てずに引退した。

ウマ娘にはおそらく出てこなさそう。


34.スプリングソング(カレンチャン半兄)

2005年生まれ、2008クラシック世代
同世代ウマ娘:スマートファルコン
同世代名馬:エスポワールシチー、ディープスカイ、アーネストリーなど
主な勝ち鞍 2010年 京阪杯
父・サクラバクシンオー/母・スプリングチケット
生涯成績 17戦6勝

カレンチャンの2歳上の半兄スプリングソングはスプリンター。
短距離ではG1にも出走する有力馬で、2011年高松宮記念7着。
2011年5月に疝痛発症。悪化し予後不良に。

同じ2011年、短距離5連勝でG1スプリンターズステークスを制した妹のカレンチャンは、2011年最優秀短距離馬となった。
兄妹対決は、あと少しのところで叶わなかった。

「兄さんは、春にまつわる曲がだいすきだったの。
 だからカレンのレパートリーも、春が多め!」

というウマ娘カレンチャンの台詞は、スプリングソング(馬名の意味:春の歌)を踏まえてのことでしょう。
「だいすきだったの。」と過去形なので、ウマ娘の世界でもカレンチャンの兄は亡くなってしまったのでしょう。

スプリングソングがスプリングソングという名前でウマ娘に出てくることはないと思います。


35.トーセンホマレボシ(トーセンジョーダン半弟)

2009年生まれ、2012クラシック世代
同世代ウマ娘:ゴールドシップ、ホッコータルマエ
同世代名馬:ジェンティルドンナ、フェノーメノ、ジャスタウェイなど
主な勝ち鞍 2012年 京都新聞杯
父・ ディープインパクト/母・エヴリウィスパー
生涯成績 7戦3勝

トーセンジョーダンの3歳下の半弟トーセンホマレボシは、近親に重賞勝ち馬がたくさんいることから、セリで高額で取引された期待馬でした。

勝ち上がりに3戦を要すなど、春のクラシックに間に合わなさそうでしたが、6戦目で重賞初挑戦のG2京都新聞杯(芝2200m)をレコード勝利。
続く日本ダービーでは3着でした。

同期のゴールドシップは、弟トーセンホマレボシとも、兄トーセンジョーダンとも対戦しています。

日本ダービー後に屈腱炎を発症して引退。
種牡馬入り後、産駒からは重賞3勝のミッキースワローが出ています。



36.ピンクカメハメハ(スイープトウショウ半弟)

ピンクカメハメハはスイープトウショウの17歳下の弟。
母馬はかなりの高齢出産でした。

札幌2歳S、サウジアラビアRCなど2歳時から重賞に挑戦しますが結果は出ず。

翌年、ダート転向初戦にして海外戦、’21サウジダービーに勝利。
なお、サウジダービーは翌’22から国際G3になりますが、’21時点では重賞ではありません。

国内復帰初戦のユニコーンSのレース中に急性心不全を発症して倒れ、亡くなりました。


補遺1:兄弟姉妹の話をしているウマ娘たち4選

(1)マチカネフクキタルの姉
ウマ娘マチカネフクキタルの姉は、フクキタルが幼い頃に亡くなっている設定です。

実績のある兄弟だと7歳上の兄アサクサキャノンがセントライト記念2着。

ですが、ウマ娘マチカネフクキタルの亡くなった姉は、どちらもデビュー前に亡くなった全兄アテナトウショウの1991か、半姉アテナトウショウの1993のどちらか、あるいは2頭を合わせてモデルとなっていると思われます。

(2)アイネスフウジンの双子の妹
競走馬アイネスフウジンの4歳下の双子で、競走馬として大変珍しい双子の両方がデビューしたリアルポルクス・リアルカストールがウマ娘アイネスフウジンの双子の妹のモデルでしょう。どちらも未勝利です。

なお、競走馬の双子は大成できないとされ、妊娠時に双子だと判明すると片方を取り除く手術が行われるのが一般的です。

妊娠時に双子だったことは公表されない場合もありますが、競走馬アドマイヤベガは双子だった事実が公表されており、ウマ娘アドマイヤベガは「双子のもう一方を亡くした」ことがシナリオの前面に出てきています。

(3)ナイスネイチャの弟
ウマ娘ナイスネイチャは、スナック経営する母と暮らす母子家庭だったような描写があったので、ゲーム1周年で追加されたシナリオで「年の離れた弟がいる」と明かされたときは驚きました。

実馬ナイスネイチャには何頭も弟妹がいますが、どの馬がウマ娘ナイスネイチャの弟にあたるかは正直わかりません。

(4)サクラバクシンオーの妹
ウマ娘サクラバクシンオーの妹は、姉サクラバクシンオーほどには速く走れないという描写があります。

弟妹の中での実績上位なら中山牝馬S(G3)3着の半妹スプリングコートでしょうか。スプリングコートの孫の代では重賞勝ち馬ミッキードリームも出ています。

血統および産駒成績的には全妹ラトラヴィアータが候補と言えそう。
ラトラヴィアータ自身は5勝し、孫に’11朝日杯に勝ったアルフレードがいます。


最後に:今後登場しうる兄弟姉妹ウマ娘予想

◎:メジロラモーヌ
〇:ダイワメジャー
▲:アグネスワールド
大穴:ピルサドスキー
その他G1馬:メジロデュレン、ミヤマポピー、サクラホクトオー、オグリローマン、アグネスフライト、メジロベイリー、アドマイヤドン

メジロラモーヌは、名前だけの登場でいつまで引っ張るのか。
そろそろビジュアルが解禁されてほしい。

対抗に挙げたダイワメジャーは、今後ウマ娘に出てきてもおかしくないと思う。
メジロラモーヌダイワメジャーも、クラシック戦線を戦った同期が現状ウマ娘におらず、何かとセットで登場してほしくはある。

アグネスワールドは、ゲームウマ娘に海外レースが現時点で登場しないことがネックか。

大穴ピルサドスキーは日本のレース、ジャパンカップしか走っていないけど、モンジューのような形で登場してほしい。

メジロデュレンミヤマポピーサクラホクトオーは、年代的に『ウマ娘シンデレラグレイ』に登場してもおかしくないのに出てこないので、今後は可能性薄そうな気が。

オグリローマンアグネスフライトメジロベイリーは、ウマ娘に追加できそうな気もするが、自身の物語を描きづらいのかもしれない。

記事中の実績最上位クラスのアドマイヤドンは、ウマ娘アドマイヤベガのキャラクター設定的に難しそう。もったいない。

あとはG1勝ってないけどロイヤルタッチは実績や対戦成績的に、今後96世代を描くことになったらウマ娘化の可能性ありそう。

もちろんどんな競走馬でも、ウマ娘のキャラクターが増えるのは嬉しいです。

兄弟姉妹だけでなく、子や孫、甥・姪、従兄弟・従姉妹などの縁戚関係もいつかまとめてみたい。

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