見出し画像

2021ボジョレーヌーヴォーの宴

こんばんわ!みなさん。2021年、明けましてヌーヴォー!(^O^)

さて、今年も無事に、ヌーヴォーの季節を迎えることができましたね!

2021年ヴィンテージは、暖かすぎる冬、想定外の霜害といった悪天候が重なり、ヌーヴォーをはじめとしたフランスワイン全般において、なかなか厳しいヴィンテージとなる… という話題が、今年の夏頃からじわじわと聞かれるようになっていました。

たとえば昨年の50%収量の葡萄を売ったとすると、単純に考えて「50%収入がさがる」ということ・・・2021年は、葡萄農家や醸造ドメーヌやシャトー、それらのワイン作業にまつわるすべてのみなさんにとって、本当に厳しい年になっていると思います。

自然現象はどうしようもないとはいえ、葡萄農家さん、そしてワイン関係者のみなさんに、心から頭がさがる思いです。

▶ とってもわかりやすい、ワインの輪さんのヌーヴォー特集!過酷な状況のなか、おいしいワインを届けてくれるすべてのひとのことを想い、なんだか涙が出てきます。

今年は日本に入って来る量も1割程度少なくなったとのことですが、これはコロナによる飲食店への供給量の減少によるものとのこと。

とはいえ、「じゃあ、よかったね!」ともならないし、本当に、世界中みんなが頭を低くして、「今」をなんとか積み重ねている、そんな日々が続いていますね…。


さて、そんな想いをそっと胸にいだきつつ、あらためましてボージョレヌーヴォー2021。今年もこの日を楽しみにしていました。なんたって、年に1度のお祭りなんです!

しかもなんと今年は、みんなで一緒に乾杯できる…!(;0;)なんという幸福・・・;;

ということで、まず最初のお祭りは、世田谷区松陰神社にあるリヨン料理のお店、プレ・ド・ショウインさんへと、仕事をササッと巻きあげて四足歩行で向かいました。

▶ 関東生活も10年あまりになりますが、東京の路面電車、はじめて乗りました。

プレドショウインさんは、世田谷線の松陰神社前駅から徒歩数分、閑静な住宅街をしばし進み、とある路地をいちばん奥まで入ったところに、暖かな光を灯してくださっているお店。

画像1

画像2

だいたいおひとりであちこちに顔を出しがちなますたやは、この日も例にもれずおひとりで向かったわけですが、

わたくし実は、こう見えてけっこう緊張しい。なんだったら今回もこのイベントの3日くらい前から、ふつうに胃が痛かったですからね(緊張で)。

もう、めちゃくちゃドキドキしながら、にぎわう明かりへと足を進めたのでしたーー

「ますたやさーん!あっちで一緒に飲みましょう!」

現地で迎えてくださったのは、みなさんの暖かな笑顔とたのしい時間、そして、おいしいおいしいワインたちでした・・・;;

画像3

▶左から、サルナンベリュー、シルヴェール・トリシャール、クリストフ・パカレ。

画像4

▶ 乾杯!

実は今回のイベントは、ポッドキャスト番組ワインの輪のパーソナリティである、よしきくんのお店、レヴァンリーブルさんとプレドショウインさんの、共同イベント。

初めてのリアル乾杯にめちゃくちゃ感動したり(本物が、動いて、しゃべってる!!)、現地で初めましてのみなさんともワイワイできて、本当にとっても幸福な夜。

画像5

▶ 店主たけちゃんさんが作る自家製サラミとシャルキュトリー各種、めちゃうまー!


とはいえ、もともとナチュラルワインに対しては、ちょっと警戒心のあるますたや。

ヌーヴォーとはいえ、さてさてお味はいかがなものでしょうか・・・

▼ ナチュラルワインへの片想い記事はこちら。

画像6

「うわ うまっ(笑)」

即答。

おいしさに思わず笑っちゃう。3種類いただきましたが、どれも本当においしかった。キュートな香りと軽やかでキャッチーなくちあたりで、まさにお祭りにぴったりのヌーヴォーでした!

おいしいワインを飲んでどんどん嬉しくなってきたますたや、ついつい終電ぎりぎりまで粘ってましたが、「終電大丈夫?!」と心配してくださったみなさんに背中を押される形で、うしろ髪をかなり強めに引かれつつ、小走りで帰路についたのでした・・・ーー


さて、そんな夜も明け、翌日。お次はおうち用のボージョレヌーヴォーです。今年、ますたや家が行きつけのワインショップで手に入れた、2021年ヌーヴォーは、こちら。

ルイジャド ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2021 プリムール(ノンフィルター) [¥3890]

画像7

画像8

<ワインdata>

国:フランス(ボージョレ) 種類:赤ワイン 品種:ガメイ ヴィンテージ:2021 生産者:ルイジャド インポーター:日本リカー

<バランス>

酸味★★☆☆☆ タンニン:★☆☆☆☆ 香り:★★☆☆☆

泣く子も黙るルイジャド先生。その手広さと価格帯の幅広さから、今となってはスーパーマーケットでも簡単に見つけられるジャド。

となってくると逆に、3000円ワインの民としては手に取ることが少なくなるのですが、行きつけのソムリエからすると「ネゴスものなら、せめてジャド」とのこと。ほほう、なるほど。服を買うならせめてユニクロ、みたいなものだろうか。

画像9

お味はまごうことなく、いわゆる「ボージョレ・ヌーヴォー味」。だけれど、どことなく陰性な雰囲気を醸し出しています。軽く明るくハッピー☆というよりは、ちょっとひと癖、足跡を残していくような感じ。

それこそノンフィルータである所以なのか、かすかにぴりりと舌を刺激する複雑さがあります。前日に飲んだヌーヴォーと比べても、弱いですがはっきりと、タンニンを感じることもできました。

ルイジャドのヌーヴォーは、厳しい厳しいと言われている2021年ヴィンテージを、なるほど、こんな風に仕上げてくるんだ…と言いたくなるような、”まっとうな” お味。なんていか、やや重めに、あとを引くように、ちゃんと印象に残るようにと、一生懸命つくった感じが伝わってくる気がするから、不思議です。

おんなじ地域、おんなじ葡萄、ほぼおんなじ期間で造ったヌーヴォーでも、こんなにニュアンスが違うものなんですよね。

ワインって、本当におもしろい。おもしろくって、おいしくって、本当に楽しいなあ…っ!(^//^)


みなさんの今年のボージョレヌーヴォー体験は、いかがだったでしょうか。

2021年ヴィンテージのヌーヴォーでないワインが、市場に出回りはじめるのはまだもう少しさき。その頃にはまたこのヌーヴォーのことを思い出しながら、新しいワインと出会っていきたいなあと、気持ちを新たにしたのでした。


それではまた、次の3000円ワインでお会いしましょう!ここまで読んでくださって、ありがとうございました♪ ワインが大好き、ますたやでした(^O^)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
Instagram:@3000wine_no_tami

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サポートでいただいたお駄賃は、バッカスへの課金に溶かしていきます!