マガジンのカバー画像

ワ旅まとめ

36
ワインにまつわる旅、『ワ旅』。 日本各地の、そしてワールドワイドな、ワ旅まとめマガジンです。 現地のテロワールを感じながら飲むワイン、最高!
運営しているクリエイター

#海外旅行

シドニー!!!③〜カンガルーステーキ編〜

海外旅行の準備ができない。 準備はだいたい前日、なんなら当日の朝ということもある。(今回は当日だった。おかげで洗濯物が乾いておらず大変な目にあった)現地情報は飛行機のなかでさらっとさらうだけ。一応旅の本は買っておいてたまにパラパラ眺めるのだが、どうも実感が湧かないというか、この中からあえてひとつを選べないというか、「その日に行きたいところや食べたいものの気分なんて、行ってみないとわからないじゃない」というのが正直なところだ。 ところがこれが国内旅行となると、打って変わって

シドニー!!!②〜野良カンガルー編〜

行き先にシドニーを選んだのは、ハンター・バレーに行くためだった。といっても過言ではない。 ハンター・バレーはシドニーから北へ車で2時間、オーストラリアワイン発祥の地であり、「ハンター・セミヨン」の生まれ故郷だ。 わたしの旅の行き先は、そのほとんどがワインに関係する。国内ではワイナリーのある土地を選ぶし、コロナ禍以降最初に出たのはフランスだった。好きなのだ、ワインが。そしてわたしの好きはときとしてオタクみを帯びる。推しのミュージカルを観るために週末ごと大阪まで飛行機を飛ばし

シドニー!!!①~剥製カンガルー編~

オーストラリアの大地を踏むのは、2度目だ。 一度目は、生まれて初めての海外旅行だった。飛行機が苦手だったわたしは当時、海外旅行など絶対に行かないと頑なに言い張っていた。 2015年2月、南半球は真夏だ。ベトナム在住の夫からもうすぐプロポーズされるだろうという、微妙な時期だった。ひと足早く海外に慣れていた夫に、なかば無理矢理連れられ空を飛んだ。飛行機の機内ではずっと目をつむり、SEKAI NO OWARIを聴いていた。そう、あの頃のわたしにとって海外に出ることは、まるで世界

ベトナムにいったい何があるというんですか?~南国ワインを探す旅、おしゃべりダラット編~

さて、ベトナムワ旅を続けます。 ハノイから、ダラットへハノイで1泊した我々は、いよいよダラットへと向かいます。国内線で2時間。曇り空を抜け出す、空の旅です。 ハノイのノイバイ空港からダラットのリエンクオン空港までは、ナショナルフラッグである「ベトナム航空」、そしてLCCの「ベトジェット」と「バンブー・エア」が結んでいます。 今回我々は、ベトナムカラーの真っ赤な機体がチャーミングな、ベトジェットに乗り込みました。 ちなみに2時間のフライト中、乗客たちはひたすらおしゃべり

ベトナムにいったい何があるというんですか?~フレンドリーハノイ、「まあいっか」編~

――ベトナムにいったい何があるというんですか? 年の瀬も押し迫った、2022年12月30日。無事に家の大掃除を終えたわたしたちは、すかすかのトランク片手に成田空港へと向かいました。 そう。今からわたしたちは、太陽の国ベトナムへと飛び立つのです。 ベトナムになにがあるのかと問われれば、答えられることはたくさんあります。 耳をつんざくクラクションと、途切れることのないバイクの流れ。絶妙なバランスで積み上げられた鮮やかなフルーツ。 昼間から中国将棋に興じるおじさんたちの横

《フランス「ワ旅」最終回》帰国、そしてフランス「ワ旅」とはなんだったのか

さて、ついにフランスを旅立つ日がやってまいりました。 帰りたい、でも帰りたくない。ちょっと切ない朝です。 ▶いそがしい人は、こちらをどうぞ。フランス「ワ旅」ダイジェスト版。 朝の風景とPCRの結末まずはTGVに乗って、パリへと戻ります。 これが、フランスワ旅最後の移動です。 さあ、車窓に流れる景色でも優雅に眺めながら行きますか……… などと思いながら席に向かったら、そこには先客のにぎやかなフランス6人ファミリーがいらっしゃいました。思ってたんと違う。 しかもなんてい

《フランス「ワ旅」いつかめ》ブルゴーニュ。神に愛されたあの地へ。

さて本日はこの旅最大のハイライト、「ブルゴーニュ」へと出かけます🌹 ▶いそがしい人は、こちらをどうぞ。フランス「ワ旅」ダイジェスト版。 ふたたびパリからTGVに乗り、約3時間。今回のワ旅の起点は「ボーヌ」です。 途中、ディジョン駅にて「8分間乗り換えクエスト」に挑戦する予定でしたが、事前にTGV公式から「ちょっと遅延しちゃうかもてへぺろ☆」という連絡が届くという、これまた難易度「謎」のイベントが発生。フランスの「ちょっと」って何分だよ…! しかしいざふたを開けてみると

《フランス「ワ旅」よっかめ》パリの「ワ活」事情

さて、引き続きフランスのワ旅を続けます。 ▶いそがしい人は、こちらをどうぞ。フランス「ワ旅」ダイジェスト版。 前日ボルドーの町で、滝のようにワイン情報を浴び、滝のように汗を流しながら、無事にパリに到着しました。いやあ、焦った焦った。 翌朝、無事にPCR検査を受けることもでき、ほっとひと安心です。 「じゃ、今日の18時以降にメールが届くから。メールアドレスはなに?」と受付で聞かれる夫。 「えっと、僕のパスポートの名前と同じだよ。そのあとは、gmail。」と伝えると「O

《フランス「ワ旅」みっかめ》ボルドーワイナリーツアー ~城と、畑と、それから爆走~

▶いそがしい人は、こちらをどうぞ。フランス「ワ旅」ダイジェスト版。 ボルドーの朝は、カヌレからはじまります。 今日はこの旅のひとつめのハイライト、ボルドーワイナリーツアーにお出かけです。今回は、日本人ガイドさんによる日本語ツアーに参加します。 ホテルにバンが止まると、中から優しそうな女性ガイドさんが降りていらっしゃいました。 「おはようございます!」 は~、ひさしぶりの日本語…!(ほっ)お名前を、みちよさんというそうです。1日、どうぞよろしくお願いします。 途中、

《フランス「ワ旅」ふつかめ》ボルドー旧市街と、シテ・デュ・ヴァン

2022年8月、フランスに「ワ旅」にいってきました!🍇 ▶いそがしい人は、こちらから。フランス「ワ旅」ダイジェスト版。 ▶フランス「ワ旅」いちにちめは、こちらから。 一路、ボルドーへ前日の長い長いフライトを終え、パリでの駆け付けワインをひっかけた我々。 翌日早起きして、ボルドーへと向かいます。朝8時発のTGV、約3時間の電車旅です。 飛行機はあまり得意ではないわたしですが、電車に乗るのは大好きです。なにせ地に足がついている感じがいいですよね。地面を走るものは安心します

《フランス「ワ旅」いちにちめ》渡仏準備とフライトワイン、そしてちょっとパリ

フランスのワインを巡る旅、フランス「ワ旅」に行ってきました。 こちらのダイジェスト記事でその全容をざっくりご紹介しましたが、実はこれ、旅の1割くらいしか言えてないんです…!まじか。 ということで、ここからは旅の工程に沿って、ゆっくり筆を進めてまいります。 おもにワインの話に焦点をあてますが、ときどき雑談も入ります。というか雑談がほとんどです。ともに旅をしている気分で、のんびりご同行いただけますと幸いです🍷 それではいよいよ旅に出発!……する前に、まずひとつめの関門、渡仏

忙しい人のための、フランス「ワ旅」ダイジェスト ~ 2022 été ~

2022年夏。わたしたちますたや夫婦は、フランスへと旅立ちました。 われわれの想いは、ただひとつ。 大好きなワインが生まれた大地を、この目で見たい…! そんなわたしたちのミーハー心を、フランスの大地は快く受け入れてくれました。 人に、文化に、食に、そしてワインに出会うたび、たくさんの発見と感動をもたらしてくれた、懐の深い国フランス。 忘れたくないたくさんの思い出を、あたたかさを、そして心の揺れを、ここに書き記して行こうと思います。 さて、そんなフランスワ旅記事第1回目