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世紀末覇者

筆者はラオウのように屈強でモテそうな世紀末覇者になるための布石として、スナックで若い女性と90分間、トークを楽しんだが、4500円の会計を見た途端、「こんなことをしていては我が財布の方がいずれ世紀末になる」と顔面蒼白になり、すぐさま近くの漫画喫茶に避難し、ここ最近筆者の精神を凹ませた漫画を一気に読破することで、山積した鬱屈な思いから解放されようと目論んだが、結末があまりにも鮮やかすぎて、アメリカのルート50のように心が果てしなくどこかへ行ってしまいそうな気分になったという。

帰路に着くと時計の針が丑の刻を越えようとしていた。翌朝、「スナックは人の金で行くに限る」と品性下劣な考えを新たにした。

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