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「ファシリテーション型業務改革」で見えた理想のプロジェクトを実現するポイント


私の憧れる、働き方を真似したい会社の2つが
皆さんご存知のサイボウズと、もう1つがあまり知られていないであろうケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズである。

今回紹介する書籍を書いた榊巻さんが在籍するケンブリッジは、ファシリテーション型変革コンサルティングを謳っている通り、顧客を巻き込み成長させながら進める、キレイゴトを追求する会社。
今回は最新刊であるファシリテーション型業務改革についてnoteにまとめる。


全員熱中型プロジェクト

この本を読んでぱっと出てきた言葉が、「全員熱中型プロジェクト」という言葉だ。
参加するメンバーそれぞれが化学反応を起こし、自分らしいやり方で成果を出していく。
いわゆる文化祭で全員が最高に熱中している状態に近いものを、住友生命という大企業で実践してしまったのである。

まさに私の目指す「自分らしさ」を表現できるプロジェクトの進め方だ。

本書からの学び、重要なポイントを4つにまとめてみる。

1.コンセプトを妥協せず作り、育てる

コンセプト、志、ビジョンなど言い方はいろいろとあるが、
全員が同じ方向を向ける共通の価値観を置くことが最重要だ、と本書にある。

よいコンセプトを作り、育てることができれば、迷った時の判断基準となるだけでなく、メンバーのモチベーションを高めることができる。

本書に登場する、「何をやるかよりなぜやるか」という言葉は胸に刻んで、自分が自分らしく働くためにも、そして周りのメンバーに自分らしくいてもらうよう努めていきたい。


2.業務システムはユーザーの向こうにいる顧客のためのもの

通常、社員であるユーザーが利用して、顧客にサービス提供する業務システム(保険の営業マンなど)は次のような構図になっている。

業務システム
→そのシステムをユーザー(社員)が利用
→ユーザーを通して顧客にサービスを提供

このような構図なので、直接システムを利用するユーザーの声だけを聞きがちで、最終的にサービスを受ける顧客体験の改善まで至らないことが多い。
それを防ぎ、システムを抜本的に変えるために、青空プロジェクトでは「青空のもとですべてのフェーズで良い顧客体験を」というコンセプトが作られた。

業務システムだけを見るのではなく、ユーザーの先にいる顧客の体験を良くしようという、企業のあり方に立ち帰れるようなものになっている。

夢を語ってモチベーションをあげるためだけのコンセプトでなく、本質を突いたものであったからこそ、目指すべきゴールにたどり着けたのだと思う。


3.会議、プロジェクトの圧倒的ファシリテーション力

青空プロジェクトが成功した大きな要因の1つに、ケンブリッジの圧倒的なファシリテーション力がプロジェクトの中で育って根付いていったことがある。

ファシリテーションの手法については「世界で一番やさしい会議の教科書」がわかりやすいのだが、webでも公開されており、ファシリテーション型業務改革でも重要なポイントはわかるようになっている。


基本動作は8つあるが、もっとも重要だと思うのが「終了条件の確認」である。
これは会議に限らず、個々のタスクやプロジェクト全体に対しても同じことが言える。
終了条件を確認するメリットは3つ。

・事前準備時には必要なことが見えてくる
・会議開始時には参加者に同じ方向を向いてもらえる
・会議終了時には目的を達成できたか確認できる

まずは1つだけ押さえれば、他のポイントは後々習得できるはずだ。


4.若手に徹底的に任せる

最後にもう1つ。
若手に任せるというのは育成でよく言われる話だが、この「徹底的に」というところがポイント。

青空プロジェクトでは、プロジェクトオーナーが会議に参加せず数ヶ月に一回の報告会のみ参加するという徹底ぶりだった。

私が考えていたマネジメントは「仕事を期限内に高いクオリティで終えること」が目的で、自分があれこれ口出しをしてしまっていた(「遅れてない?」、「ここはこうしよう」など)。
仕事を任せているつもりだったが、これだとクオリティは高くともメンバーの自主性は発揮されず、メンバーも組織も成長できていなかったのかもしれない。


Have fun!

ケンブリッジの仕事の進め方は、全員が同じ方向を向いて、楽しみながら成果を出していて、私が思う仕事の理想型なのではと思っている(楽しくなじゃ成果は出ない!)。

ケンブリッジから今後も多くを学びながら、もっとワクワクできる仕事をHave fun!の精神で創っていきたい。

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