見出し画像

【某まとめサイトの管理人による考察③】

 最初に板を立てたと思われる人物による書き込みは、14番目のスレッドを最後に終わっている。

 以降、多くの人達によって〈これが誘拐の真相か?〉、〈このあとイッチは、どこでどうしてるんだ?〉、〈彩胡の方はどうなったのよ?〉などという質問が繰り返されているが、なりすまし以外からの回答はない。

 ちなみにスレッド主が石戸谷洋平本人だった場合、いくつか意図的に書き込まれていない部分があると私は推測している。
 たとえば逆瀬川彩胡の家へ押しかけた理由だ。

 スレッド主は書き込んでいる内容からも、暴力行為を嫌っているのがわかる。それが何故、ミイミイに協力し、彩胡に対して直接的な復讐という行動に出たのか?

 私はその理由を、『本当はA子を救い出そうとしていたから』だと考えている。
 しかも協力関係にあったミイミイやK太には、その真実を知らせていなかった。

 何故なら、もしもスレッド主がA子を救い出そうとしていた事実をミイミイが知っていたとしたら、絶対に2人だけで外へ行かせるわけがなかったからである。

 しかしいきなりこんなことを断言しても、信憑性がないだろう。
 それは私が無関係な第三者だと勘違いをされていることが原因だということもわかっている。

 そこでここに、私の考察が根拠を持たない妄想ではないことを証明するための情報を用意しておく。

 私はコロナ禍連続殺人事件の容疑者として指名手配されている石戸谷洋平と、個人的に何度も関わっている。
 勿論、この証言がウソではないという証明もできる。

 たとえば私が初めて石戸谷洋平と接触をした際、熟睡していた彼の体に跨がりながらスマホで撮影した、彼の寝顔の画像だ。

 覚せい剤取締法違反で逮捕された逆瀬川彩胡が、共犯者の飯塚光太郎と一緒に、覚醒剤を使用しているシーンなどを撮影したものも用意しているので、気になる方は是非、私の貼ったリンク先を確認していただきたい。


 
 他にも石戸谷洋平のことをある程度は知っている私だからこそたどり着くことのできた推測を記しておこう。

 スレッド内では、ずっと自分が解離性人格障がいであると考えていたように見せかけていた石戸谷洋平だが、実はK太と接触をした時点、つまり逃亡生活を始めていた頃には、すでにコロナ禍連続殺人事件の真犯人が自分とは別に存在しており、それがA子かもしれないという事実に、気が付いていた可能性が高い。
 しかし石戸谷洋平はそのことを、決して周りには悟られないようにしていた。

 何故なのか?

 私はその理由が、A子を救い出すためにはどうしても必要だったからだと推測している。

 石戸谷洋平は絶対、A子本人には救い出そうとしている事実に感付かれるわけにはいかなかった。理由はスレッド内にあるように、A子が彩胡からされていた洗脳である。

 1、絶対にウソはつけない。
 2、救い出そうとする人からは全力で逃げなければならない。
 3、どんな勘違いをされたとしても、それを受け入れなければならない。

 A子はこれらを遵守した上で、常に彩胡のためを考えて行動しなければならなかった。
 つまりA子を本当に救うためには、決して“救われる”という認識をされることなく、さらには母親に望まれた状態で、両者を引き離す必要があったのだ。
 だからこそ石戸谷洋平は、全てが終わったあとで書き込んでいるスレッド内ですら、ずっと勘の鈍いフリを続けているのである。

 また、A子も石戸谷洋平の思惑を、ある程度は察していたと思われる。
 2人で赤羽へ出かけた日の帰りに、脈絡のないタイミングで、石戸谷洋平のことを頭がいいと発言していたのは、おそらくそのことが理由だ。

 本命だった父親の殺害現場を目撃されるようにしたのも、あえて狙ってのことだったと私は推測している。
 石戸谷洋平が本当に自分が犯人だと信じ込んでいる状態であるのならば、A子にはわざわざ殺人を犯した現場を見られるリスクを冒す必要などなかったはずなのだから……。
 他の犠牲者と同様、誰にも知られることなく殺害していた方が、石戸谷洋平が警察に逮捕されたあと、余計な証言などをされる心配もしなくて済んだはずなのだ。

 つまりA子の父親であり、彩胡が本当に殺したかった相手――昭義――を殺害するまでのどこかの段階で、A子と石戸谷洋平はお互いに本音を隠したまま、その実、心の深い部分で意思疎通ができていたと考える方が自然なのである。

 しかも石戸谷洋平は、仮にミイミイと協力関係になれていなかったとしても、単独でA子を拉致しようと考えていた事実を、スレッド内から読み解くことができる。

 まず、警察に捕まらないように逃亡しようとしておきながら、わざわざA子の入っていた重たいスーツケースを運び出したのは、そういった理由でもなければ明らかに不自然だ。
 仮に慌てていたにしても、そもそも気付いた時点で放置すればよかっただけである。

 他にもK太が石戸谷洋平と接触をした際、逃走経路を推測できた理由として、『かつての生活圏を無意識に辿っていた』と口にしているが、これについても補足しておこう。

 当初はミイミイは本気でそう考えていたはずだ。

 石戸谷洋平もまた、スレッド内ではこの推測をあえて否定はしていない。

 ところが石戸谷洋平が逃亡生活に入る直前には、すでにA子を救い出そうとしていたという仮説が当たっていたとしたら、逃走経路を選んだ理由も、本当は違っていたのではないかという可能性が浮かんでくる。

 A子を母親から救い出すための方法を模索しながら、A子の自宅がある五反田を目指していたと考える方が、理由としてはより自然になるからだ。


 さて、私個人としての見解はここまでにしておこう。
 少々しつこいようだが、すでに述べた理由も含め、様々な根拠によって、私はこのスレッド主は石戸谷洋平本人であると確信している。
 内容に関しても、大筋では真実を伝えていると断言していいだろう。

 私の考察を完全に嘘だと決めつけたいのであれば別にかまわない。
 警察やマスメディアの発表している内容を鵜呑みにすればいい。

 しかしもしもあなたが“本当の真実”というものにこだわっているのであれば、是非、私の考察を参考にするべきである。




創作活動にもっと集中していくための応援、どうぞよろしくお願いいたします😌💦