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そして時間は過ぎ・・・ ZARD「この涙 星になれ」発売から20年
そして時間(とき)は過ぎ・・・希望が人を支えるから
こんなに寒い夜は 成長してゆくんだね・・・
もうそんなに経つのかという気持ちになりました。ZARD「この涙 星になれ」(1999年12月1日)発売から20年です。
90年代も終わるという頃に発売されたZARD初のマキシシングルで、最初聴いた時はあまりはまらなかったのですが、しばらくしてカラオケで歌ったらメロディに乗った時の歌詞を歌うのが気持ち良くて、そこから好きになりました。
90年代後半ともなるとZARDをはじめWANDSやDEEN、T-BOLANやFIELD OF VIEWなどのビーイングブーム、その後の小室ファミリーの台頭も落ち着き、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、椎名林檎、MISIA、aikoといった女性ソロアーティストが活躍します。
変化していく音楽業界の中でZARDも売り上げ的にはかなり落ち込んできた時なので、あまり世間的には知られる事がなかった「この涙 星になれ」ですが、むしろこのくらいからの坂井泉水さんの作詞の方が面白くなってきたと思いました。
抽象的で一度ではわかりづらいフレーズなどが散りばめられて、それがどういう意味なのだろうと何度も歌詞を読み返す事が多くなりました。しばらく時間が経ってまた歌詞を眺めると印象が変わっているのに気づきます。その中で自分の心にこの歌がより深く刻まれていきました。
湧き上がってくるフレーズを悩みながらパッチワークしていき、不思議だけど美しい模様が出来上がっていく。ZARDの楽曲にそんな新しい魅力を感じ始めていたのですが、この後しばらく曲のリリースの間隔が空き、次のシングル発売は2000年の9月となりました。
後になって2000年くらいからの体調不良の話を知る事となりますが、事務所の力もかつてのような勢いが無くなり、いろいろ大変な時期だったのではないでしょうか。そういった経緯を思いながらまた久しぶりに聴くと、歌詞が沁みるわけです。
長く生きてくると自分のいろいろな体験、辛い思い出などが歌詞によって浮かび上がってきて、それがとてもせつないけれど、どこが心地良く感じる冬の夜です。
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