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詩集 いのちのぱん

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どこからか降ってくる言葉たちと編みました。 気に入っていただけたら嬉しいです。
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2021年9月の記事一覧

気配

雨と雷と風と雲とお陽さま。 視えない大気を可視化するように、 秋の匂いが充満する空に紋様が浮かぶ。 追いかけて、振り仰ぎ、 追いついて、見失い、 呼び声に応えて、掌中に収める。 あの雲の向こうに夜が在る。 あの空の向こうから朝が来る。 それを報せに来たものが、 埋もれた五感を呼び醒ます。 深い眠りから覚めて最初に視るものは、 生まれ落ちた時に 握り拳を開いて手放した魂のカケラ。 ーそれは希望であり笑顔であり慈しみであり愛。 ーそれは目で耳で鼻で唇でいのち。 ーそれ