プロダクト開発をするように、 「Just for Fun」な組織をつくっていこう - 私がheyに入社した理由と、いま取り組んでいること-
heyのPX(People Experience)部門 Cultureチームで、人事企画・組織開発を担当している、高橋です!
heyでは、入社したタイミングで「入社した理由」を社内ブログに書きます。「ぜひnoteにも入社エントリとしてまとめて!」とPRのangelさんにお声がけをいただいてから、はや4ヶ月(ごめんなさい)。気がついたら、Advent Calendarの季節になっていました。
すっかり遅くなってしまったので、「入社エントリ+α」として、今heyで取り組んでいる人・組織関連の取り組みも交えてまとめます。長いです。
それでは、 hey Advent Calendar 13日目を始めます!
まずは自己紹介
リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)という、企業の人材マネジメントを支援する会社に新卒で入社し、主に大手企業向けの人材開発支援やコンサルティングに関わっていました。
その後、ご縁をいただいて経済産業省に出向し、地方創業の促進やスタートアップ支援政策に携わりました。いま振り返ると、この経験が人生の大きなターニングポイントだったように思います。この経験があったからこそ、いまスタートアップで人事をしているからです。
スタートアップは急速な事業成長を目指しているがゆえに、どうしても事業の成長に比して人・組織の成長が遅れてしまいがちです。そして、事業と組織の状態が噛み合わず、歪んだ状態が長く続くと、やがて事業にも影響が出ます。働くメンバーにとっても、幸せとは言い難い状況になることもままあります。
そうしたスタートアップのヒリヒリした人・組織事情を垣間見、その世界に飛び込みたい思いが強くなり、出向後にRMSの退職を決めました。
前職では、ABEJAというAIスタートアップでHR兼PRをやっていました。人事企画・組織開発・採用・PRなど、幅広くさまざまなことを経験する中で学んだのは、人・組織の各機能が分かち難く結びついていることの実感と、組織を動的なものとして捉え、一貫性を持って動かしていくことの重要性です。
heyには2021年8月に入社し、主に人事企画・組織開発を担当しています。
heyとして一体になってオーナーさんに価値を届けていくための、組織の基盤をつくっていくタイミングに興味
heyは、2021年1月にホールディングスと事業会社3社が集まってひとつになりました。
「オーナーさんのお商売のデジタル化をまるっと支援したい!」という強い思いで一つになったheyですが、組織が一体となってオーナーさんに価値を届けていくための制度や仕組みづくりはこれからやっていくことも多いです。また、1年前の統合時には約250人だったheyの社員数は、今では約350人(2021年4月現在)になっています(詳しくはなおこさんのnoteをご覧ください)。
「3社統合と急拡大。なんてハードな状況なんだ…」これが、スカウトを受け取ったときの第一印象でした。
だからこそ興味を持ちましたし、「組織の基盤となる仕組みづくりをリードする人が必要」というニーズの明確さも惹かれたポイントでした。
入社の決め手になったのはVP of People Experienceのなおこさんの組織に対する考え方を聞いて、「この人と一緒に最高の組織をつくりたい!」と思えたことが大きいです。面接でお話しをして、きめ細やかに組織のリアルを見つめながらも、大きな志と理想に向かって進んでいる方であることがよく分かりました。
ベンチャー組織において「理想」と「現実」の折り合いをつけていくことって難しいなーと思っています。組織のあり方って実は起業家や経営者の「理想」(あるいは「好み」)が一番出るポイントの一つなのではとも思っています。「理想」に傾倒してしまうこともあるし、短期成果のプレッシャーや「理想」に傾倒した失敗体験から、逆に「現実」路線でガチガチになってしまうこともある。
そんな中で、たくさんの「現実」に向き合いながら、それでも「理想」を追い求めて、葛藤しているheyの経営チームの皆さんのことを知り、「私にできることがあれば…!」そんな気持ちで入社を決めました。
個人の「楽しさ」「こだわり」が原動力になる社会を目指して
heyは「Just for Fun」というビジョンを掲げています。個人の「楽しさ」や「こだわり」が原動力になる社会を目指して、全国の中小規模のオーナーさん向けに、ネットショップ開設・POSレジ・キャッシュレス決済・オンライン予約システムなどのデジタル化支援をしています。
私はheyに社員として勤務しながら、個人として省庁や地方自治体、NPO法人などとお仕事をしています。heyに入社を決めてから、私の周りには実はすでにオーナーさんがいたことに気がつきました。
その中のお一人が、MORIUMIUSの油井さんです。
MORIUMIUSは、宮城県石巻市雄勝町で日本・世界から集まったこどもたちに、自然と生きる暮らしを体験するプログラムを提供してきた複合体験施設です。代表の油井さんとは、RMS時代に企業の次世代リーダー育成プログラムを開発・提供していたタイミングで知り合い、今も色々とお世話になっています。
そんなMORIUMIUSが、家庭や学校にいる日常の生活の中でこそ自然とのつながりを意識し、生きる・暮らしていくことを実感できるように、という思いで立ち上げたのが、MORIUMIUS@homeです。ここで STORES を使ってもらっています。
MORIUMIUSは、2020年から宮城県川崎町の自然派ワイナリー「アルフィオーレ」さんのお力を借り、ナチュールワインを作り始めています。先日も2021年ビンテージ用のぶどうをみんなで収穫してきました。先行予約をいただくとワインづくりに参加できるので、興味のある方はぜひご予約を。
また、セルフウィングの平井さんもお世話になっている起業家のお一人です。いまでこそ必要性が認知されつつあるアントレプレナーシップ教育ですが、その普及に20年以上前から取り組んでおられます。
平井さんとは経産省時代に起業家教育を推進していたタイミングで知り合い、今も「子ども起業塾」プログラムを開催する際のサポーターとして声がけをいただくなどしています。
以前はリアルで開催していた子ども起業塾ですが、新型コロナ流行の影響もありオンライン対応を始めています。最近は、子どもたちが企画した商品をオンラインで販売するチャレンジも始めており、そこに STORES を活用いただいています。
子どもたちが作ったコーヒーを販売するサイト。現在は全て売り切れ
私の尊敬する身近なオーナーさんお2人をご紹介しました。強いこだわりと美学を持ち、その熱量で周囲の人を巻き込む。ビジョンの実現に向けて、新しいチャレンジをすることも厭わない。そんなお2人です。
私はこだわりのあるパワフルな方に、どうやら強く惹かれるようです。そして、heyのビジョンは、そんな人が活躍しやすい、チャレンジしやすい社会をつくることです。
これまでは私の微々たる力で直接的に身の回りのオーナーさんを応援していたけれど、これからは STORES というプロダクトを通じて、よりたくさんの想いある人たちを応援できるなんて、最高だなと思っています。
プロダクト開発をするように、「Just for Fun」な組織をつくっていこう
PX(People Experience)部門 のミッションは、「heyらしい仲間が活躍するJust for Funな組織をつくる」ことです。
PX部門設立時の、なおこさんのコメントを引用します。
組織は1つの大事なプロダクトです。目指したい世界の具現化、それに必要な機能の選定、実装する優先順位、それらを網羅して、Just for Funなお商売を自分たち自身がJust for Funな気持ちをもって支え続けることができるチームに仕上げることがとても大切になります。
目指したい状態(ビジョン)を描き、ロードマップを描き、機能を実装し、継続的に改善をしてゆく。なるほど、たしかに組織をプロダクトとして捉えることはできそうです。それに、なんだかとってもheyっぽい。
この考えに基づき、私の所属するPX部門Cultureチームの職務領域を整理すると、こんな感じになりました。下半分がいわゆる人事企画・組織開発に関わるお仕事で、プロダクトの機能開発的な領域、上半分がPeople Experience設計や運用に関わるお仕事で、プロダクトのカスタマーサクセス的な領域です。
そんな私たちですが、いまは組織の基盤にあたる部分をつくっている真っ最中です。マネジメントポリシー・ありたい組織像・人材像の策定、全社でのバリューワークショップを通じたバリューの言語化、それらの人事制度への反映、などなどに取り組んでいます。
公式に言語化されていたかはさておき、heyの経営チームやメンバーの中には、暗黙的に大切している価値観がたしかに存在していました。「相手に対する敬意と、自分に対する疑念を持って仕事をすること」や「オーナーさんを尊敬してオーナーさんから学び続けること」などがその代表です。言語化しすぎていなかったからこそ、よかったこともあったかもしれません。
それでも、このタイミングで一気に言語化を進めている理由は、組織が急拡大する中でもheyらしくミッション・ビジョンに向かっていけるようにするため、そして一貫性のある組織運営をできるようにするためです。
世の中には、人・組織にまつわる成功事例や失敗事例が溢れています。トレンドもあります。ですが、人・組織の設計そのものに基本的に優劣はないと思っています(設計を最大限に生かす運用はありますが)。ミッション・ビジョンの実現に向けて一貫性のある設計・運用になっていることこそが大切なのかなと。一貫性が必要なところも、プロダクト開発に似ているかもしれませんね。
組織に関する取り組みについては、またnoteを通じて定期的に発信していけると良いなと思ってます。
長文、読んでいただきありがとうございました!heyにちょっとでも興味持っていただいた方は一度カジュアルにお話ししましょう!
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