月刊群雛 2014年 07月号 感想

 日本独立作家同盟の『月刊群雛 (GunSu) 』を全号、読破していく旅をはじめました。ようやく2014年は半分を過ぎたところ。その間にも2015年は新しい号が出ているので……。なかなか追いつきませんが……。最新刊に追いつくまでを東海道五十三次に喩えるなら、藤沢、大磯を過ぎて小田原を出たところかな。これから箱根かあ。

 この感想などについてはポリシーをご参照ください。

 それでは、いざ、出発!

倉下忠憲『星空とカレイドスコープ ~セルフパブリッシング作家の多様な存在可能性~』〈ゲスト寄稿読み切り・ビジネス〉

……美しく華麗な未来。カレイドスコープから華麗を連想しちゃうよね。すでに大きなうねりになってきていると思う。夜明けは近いぜよ。

米田淳一『激闘!宇宙駆逐艦』〈新作小説・連載第1回〉

……スケールが大きいSF宇宙もの。ワクワク感。

雪音詩織『Deep quiet sea』〈新作写真集〉

……視点の意図がよく出ている。写真集もいいね。

ヘリベマルヲ『KISSの法則』〈小説・既刊サンプル〉

……おもしろい。どこに連れていかれるのか。エキサイティングな話はここだけでも十分に伝わってくる。

竹島八百富『本日、作家稼業』〈新作小説・読み切り〉

……不思議な感じの文章だと思ったが収斂される。

東杜来『私の家の呪い』〈新作小説・読み切り〉

……わかりやすく話が進む。

小林不詳『しょくらあと外法帖』〈小説・既刊サンプル〉

……快適に物語に飛び込める。勢いのいい作品。手さばきがよいので安心できる。

澤俊之『Apache (440Hz:Extra Edition)』〈新作小説・読み切り〉

……いい雰囲気づくり。それが楽しめた。人生とは、なんて野暮は言わず。

YukiTANABE『たなべがてきとーでいいって言ってた』〈新作写真集、表紙デザイニング〉

……写真もありだ、当然だ。言葉は最小限。

青海玻洞瑠鯉『Blue』〈詩集・発表済みサンプル〉

……偶然? さっきの写真とシンクロしている? これは雑誌ならでは。この詩には動きがあるのがいいところ。体が反応する。言葉にして叫びたい。。

盛実果子『恋の記憶』〈新作小説・読み切り〉

……なにげない話。感情は抑えて描く。

加藤圭一郎『黒服の執行人』〈新作小説・読み切り〉

……刺激的、示唆的。

とし『あずきちゃんと虹色クレヨン』〈小説・既刊サンプル〉

……童話。素直。

しんいち〈表紙イラスト・描きおろし〉

……雛、翼を得る。次は自分で飛ぶ番。