月刊群雛 2014年 06月号 感想
ただいま、日本独立作家同盟の『月刊群雛 (GunSu) 』を全号、読破していく旅をはじめたところ。東海道なら、保土ケ谷、戸塚を経てさすがに藤沢あたりでしょうか。いいですよね、夏の湘南。
ポリシーに細かいことはまとめました。
それでは、いざ、出発!
月刊群雛 2014年 06月号
堀正岳『ウェブ時代の書き手に必要な「3つの逆転」』〈ゲスト寄稿読み切り・ビジネス〉
……示唆にあふれている。「書きたい」だけで書くとしても、その「書きたい」がどういう衝動あるいは戦略なのかは考えておいた方がいいということだろう。
夕凪なくも『贖罪』〈新作連載小説第2回〉
……情報と描写、感情と行動がうまく繋がっている。しっかりとした筆致。安心して楽しめる。
田中せいや『田中せいや箴言集』〈哲学思想・既刊サンプル〉
……思想は難しい。やさしい言葉でもつい深読みしちゃう。
竹島八百富『時間はある』〈新作読切小説〉
……リズム、テンポがいい。夢のような話。
檜原まり子『Saigyo, cherry blossoms and love songs』〈原作:西行、翻訳フォトエッセイ〉
……おもしろい試み。こういうことができる自由が大切。
M☆A☆S☆H(大田正之)『TEDDYBEAR COUNSELOR おしゃべりするテディベアと、本好きな高校生男子の物語』〈小説・既刊サンプル〉
……寂しい話をテンポよく進めている。
神楽坂らせん『マトリョシカ』〈新作読切小説〉
……アイデアいっぱい。SF。
しんいち〈新作描きおろしイラスト、神楽坂らせんコラボ〉
……不思議な感じの世界。
ハル吉『ニートメタル』〈原作:ダニエル・アールグレン、翻訳漫画・既刊サンプル〉
……ハハハ。マニアじゃないからオチはわからないが、メタルファンあるあるみたいな感じでいいと思う。
きうり『夢のうちに想ひぬ』〈新作読切小説〉
……謎解き小説というジャンルは最近はどうなのか。しかしこの作品はそこはメインではない。解かれた謎が生み出したドラマがとても大きい。
山田佳江『薔薇と春菊』〈新作読切小説〉
……丁寧。おとなしい。秘めるモノがありそう。タイトルがユニーク。
晴海まどか『エス・エス・エス』〈小説・既刊サンプル、編集〉
……YAである。整っている。話は揺れる。不安定さが魅力とも言える。音楽のシーンが生き生きしていたが、その後がふわっと。
Nyara〈表紙イラスト〉
……雨もいいものだね。いつか上がるからね。
電子書籍やセルフパブリッシングの話などもある『かきぶろ』もよろしく!