月刊群雛 2014年 04月号 感想
ただいま、日本独立作家同盟の『月刊群雛 (GunSu) 』を全号、読破していく旅をはじめたところ。東海道なら日本橋、品川を経て川崎を通過したあたりでしょうか。
ポリシーもご参照ください。
それでは、いざ、出発!
月刊群雛 2014年 04月号
林智彦 『自己出版がもたらす未来を予測する』〈ゲスト寄稿読み切り・ビジネス〉
……メディアの可能性を示唆してくれる。簡潔でわかりやすい論調。私たちはその可能性の中で生きているのだ。
猫春雨 『隠し桜』〈小説・新作読み切り〉
……楽しめる。よく書いている。読みやすい。
婆雨まう 『金魚迷惑~トンビーばあさん』〈小説・既刊抜粋〉
……語り口の面白さ。
山田佳江 『ノウチラスの黒猫』〈小説・既刊抜粋〉
……丁寧で真面目。ほんわかした話。
田中せいや 『慣習』〈小説・新作読み切り〉
……面白い話。テンポが独特。
くみ 『井の頭cherryblossom』〈小説・既刊抜粋〉
……土地と人の関係を楽しむ。
Mikey 『A Spouse for a Mouse(ねずみの嫁入り)』〈絵本・既刊抜粋〉
……絵本もあっていい。絵は清廉。オリエンタル。静的。
夕凪なくも 『ifサイドストーリー「ささやかな抵抗」』〈小説・新作読み切り〉
……オチまでの運びがいい。難しい概念の説明と話のスジをまとめる工夫がありそう。
積緋露雪 『審問官 第一章「喫茶店迄」』〈小説・既刊抜粋〉
……テンションの高さ。それを補強する語り口、語彙、旧仮名遣い。時代を飛び越えようとする意欲。
本城冴月 『ギリシア物語中』〈小説・既刊抜粋〉
……きちんと人物たちが動いている。盛りだくさん。この面白さ。
王木亡一朗 『母の上京』〈小説・新作読み切り〉
……丁寧で細やか。
犬子蓮木 『朔為 - Kiss Under The Invisible Moon』〈小説・既刊抜粋〉
……タイトルにやられた。著者の一面、ある意味脳内を少し覗いたような気持ち。
まえぞう 『ちょこっとのヒマツブシ』〈小説・既刊抜粋〉
……オチを楽しむ世界。
きうり 『学園祭』〈小説・新作読み切り〉
……文章のこなれがいい。私小説的。世代を超えるなにか。
井上ハルヲ 『無限荒野』〈小説・既刊抜粋〉
……ハードボイルドしている。読ませる。
Nyara 表紙イラスト
……夢を見る時間が必要。
なお、そのほか電子書籍、セルフパブリッシングなどの話を取り上げている「かきぶろ」もよろしく。