見出し画像

ミクロの文化は個人によって作り維持することが可能であるということを裏千家の活動を通して知った

今日は裏千家の淡交会青年部という会で出会った仲間と共に七夕の茶事を行なった。12時席入りということで、9時過ぎには席主と水屋のメンバーがますいいリビングカンパニーのモデルハウスに集まった。席主、料理担当、半東とともに前回の茶事で指名されたメンバーである。高価な道具組を競うようなものではなく、手作りの茶事を楽しむ、そんな嗜好で続けている会である。

11時40分ごろ、お客様到着。12時席入。前回はかまどのご飯の水の量を間違えてしまい硬いご飯を柔らかくすることに苦労した。今回は席主が使い慣れたガスコンロで使う現代かまどを持ち込んだが、席主が忙しくてまたもや失敗、結局前と同じように硬いご飯を柔らかくする作業である。中高時代の山岳部で培ったこの技術、今こうして役に立っている。風炉の茶事は久しぶりである。故にところどころ間違いながらの進行となったが、これは次回への反省だ。

僕の地元は京都でも鎌倉でもない、川口市である。歴史や伝統文化が色濃く残る地方とは異なり、東京のベッドタウンとして高層マンションが建ち並ぶ近代都市だ。どこも同じ大型店舗に、チェーン店、なんとも悲しい限りだが、こういう街を作ったのは他でもない私たちなのだ。確実に経済原理によって作られていく街の大きな流れを変えることは困難である。しかし、ミクロの文化は個人によって作り維持することが可能であるということを裏千家の活動を通して知った。僕の活動など本当に小さなものだけれど、これからも継続していきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?