作品と人

こんばんわ。こちらで文章を書かせていただいております、ますいけです。今回は作品と人についてのお話です。文章、イラスト、アクセサリー、DIY、動画、ハンドメイド、芝居、歌などなど今は作品を作ってSNSで上げている方がとても多いです。私自身もこうやって文章を上げています。その時に思うことを自戒を込めて書こうと思います。

*少々過激な内容を含みますので読まれた方は自己責任でお願いします。

愛しい我が子

何の作品を作っている方も同じかと思いますが、それぞれ自分の作品には思い入れがあるかと思います。作っている時にこんなところで苦労した。こんな出来事があって作業が難航した。そのエピソードには事欠きませんしそんなことがあったからこそ、その作品が愛おしいと思う気持ちがよく分かります。

ある日、アマチュアの作品販売の場に知人を訪ねて行ったことがあります。その際、ちょうど知人の作品の前にお客さんが立ったので私はそっと席をはずしました。知人とお客さんはに二三言話して、交渉が成立したみたいで、お金のやり取りをしていました。
私は知人の作品が売れたことが嬉しくて嬉しくてお客さんが立ち去った後すぐに知人の元に駆け寄りました。
「やったね!売れたね!!」
知人が夜も寝ないで作った作品が売れた。こんなに嬉しい事はありません。その喜びを分かち合おうとしたら、知人がぼそりと言ったのです。
「ちょっと値切られたけど、あの作品そんなに気に入ってないからまぁいいや。」
と。
背筋が寒くなりました。作った作品はどれもこれも愛しい我が子だろ!?私の中ではそういう感覚だったので知人の一言に本当に信じられない気分になりました。気に入っていないって言われた作品が悲しくて。

ダシに使われる作品

最近は作品を作ったらSNSにアップすることが多いかと思います。私自身もこの文章をツィッターにアップしています。私は基本ツィッター使いなのでツィッターの事しかわかりませんが、動画や写真、文章様々なものが流れてきます。それらを見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。

そんなツィッターで、自分の作品を人にかまってもらう道具とする人も中にはいます。こんな作品を作ったら、こんなにいいねをもらえて、リプ(コメント)をもらえて、評価してもらえる。その手段として作品を作る人がいる。
その空気を醸し出されるとどうにもイラっとしてしまうのです。

人の評価が欲しい。その気持ちはわかりますし、かの有名なマズローの五段階の欲求にも承認欲求があります。人から認められたい、高く評価してもらいたい。それは自然なものです。作品でそれを実現する人がいてもおかしくはないのですが、自分の信念を曲げても承認を得るために人様にかまってもらうために、信条とは離れた作品を作るというのがどうにも私には理解できないのです。
信念!信条!美学!大事だろう!?
それを曲げてでも承認が欲しいのか!?えへえへ♡かまってくれるなら何でも作る♡しちゃうのか?!と思ってしまうのです。

世の中にはどうしても、どうしても人に認められたくて様々な行動をとる人がいるというのは分かっています。ですが、その信条に合わないものをつくってまで承認を得たいというのが私には分からないのです。(この点においては成育歴とか、現在の環境とかが密接にかかわってくると思うのでそこには触れずにおきます。)

私は、あなたの作る作品の味が好きだ!!だから、その根底にある信条を曲げないでほしい!!と切に思うのですが、承認欲求とかまってほしさに取りつかれた人は自分の味より、承認を得られるものを。いわゆるウケのいいものを作ることがある。そんな場面に立ち会ってしまうととても心が折れてしまうのです。

教えられたお前の味

私は料理をします。このご時世でなければ我が家に人を呼んで料理を振る舞う事もしていたでしょう。その時私は、私が美味しい!!と思えるものをテーブルに並べます。

まだ私が実家にいた頃、両親に料理を作った時、しきりに「お父さん、お母さん、美味しい?」と聞いていたものです。その時父が言いました。

「自分が美味しいと思ったものを自信をもって出しなさい。たまたまその味がその人に合わなくても、それはその人の口に合わなかった。相性が合わなかったというだけだから。」

それ以降、その言葉は私の物づくり(現在は主に文章と料理ですが)の根本となったのです。料理も、文章も、絵も、ハンドメイドも、歌も、芝居も同じ。自分がいいと思ったものを自信をもって出す。あとはそれを受け手がどう思うかは受け手次第。受け手が合わないと思ったら、相性が良くなかった。という事。

もちろん、基本的な事は大事です。不衛生な所で作られた料理を出すわけにはいきません。ですが、料理で言う所の味付けの部分に関してはその人それぞれの味がある。
それが合うか合わないか。だと思うのです。

私の受け取り方

私も様々な作品を見てきましたが、もちろん好き嫌いはありますし、自分には合わなかったなぁ。と思うものもあります。ですが、その合わなかったことに関しては公的な場でいう事はありません。ツィッター等で文句を言うことは無いのです。するっと「自分には合わなかったなぁ。」と流します。

あと、作品と作者は別物という事を頭の片隅に置いています。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはいいますので、人柄が気に入らないと作品も素直に良さを受け取れない時もあるでしょう。人間なので、私もそういう時はあります。そんな時に”作品と作者は別物”と一歩引いて作品に向き合います。
どんなに気に入らない人の作品でも素敵なものは素敵だし、どんなに心許した人の作品でも自分に合わないものは合わない。その線引きを自分でできるように心がけながら作品を見つめていきたいと思うのです。


この文章を読んだ方が、どう思われるかはわかりません。自分には合わなかったな。と思われる方もいるでしょう。ですが、私は自分なりに自分の思いを心のままに文章にしています。それが、受け手の心に刺さるかどうかは別のお話として。

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