キミゼロ6話。

横恋慕されて、その断りをするがその時の写真を第三者に撮られて周囲に知られたことで、主人公は浮気を疑われて、その嫌疑を晴らす回。

この辺は全く実体験がないので何とも言えない。
当時は、モテる彼氏が脇目も振らず一途でいてほしいという要望は受けた。
その時は「モテないから大丈夫」といったが、それには不満で
モテていてなおかつ自分だけを愛してほしいという要望だった。
さすがに無理な注文だった。
こちとらモテないんだから。

それにしても「浮気しない」ということを自発的に考えている主人公はえらい。
「バレたら怖い」という消極的な理由でないところが図抜けている。

機会があっても浮気しないくらいに積極的に浮気しないのに、
経験豊富な彼女さんに特段の劣等感もなく、経験値の差に不安が無いというのがちょっと信じられない。

信じられないところを信じたとして、そこまで彼女を信じていたら、仮に期待を裏切られたら大失恋どころのショックではないだろう。
主人公は「裏切られない」ことを前提に人生設計しているのだから。

そういうピンチに主人公が晒されないほうが良いんだけど、主人公の境遇そのものはそういう立ち位置に居る。

この物語は普通の高校生カップルの甘い大恋愛だ。
女子が経験が多く、男子の方は今まで経験がなかった。
現代の話だから頻繁に連絡を取りやすく、SNSで周囲に情報は拡散されやすい。
良いことも多いが、悪口や噂話もあまりにも聞こえすぎるし、横恋慕も入りやすいという現代的な苦難が有る。

若いのに浮ついてるとすぐ足元を掬われる、というのは楽じゃないだろう。

逆に言うと浮気しやすい。そして浮気されやすい。
これが現代のカップルの悩みなのではないだろうか。

自分の知らないところで浮気されるという不安。
自分の知らない人でもイヤなのに、自分の友だちよ浮気してたら目も当てられない。

ま、彼女と僕の共通の友人に、彼女を取られた経験があると聞けば悩みの深刻さがひときわ理解しやすい事と思う。
最悪は恋人と別れ、友人とも絶縁になるのだから。

浮気をどこまで許せるのか？
許せないのか。
そういう問題は実は喫緊の悩みと言えよう。
僕にはもう縁がないことだけど。