あられもない大河ドラマ。

何度見ても怪しげな陰陽師。
策謀が常に撒かれている帝周辺。

今回など、主人公のまひろが夫(藤原宣孝)でない左大臣の子を懐胎し、正直に夫に伝えるも夫は夫で、互いに不実な者同士だから気にするなと言わんばかり。
しかも左大臣の子ならより一層当家に目をかけてくれるだろうという目論見もあり、子ができたことを喜んでいる。
実の子でなくても実父が高位の権力者なので特に気にしてない。生意気な若い嫁の「良い生意気さ」くらいにしか思ってない。
「でかした!」といいそうなくらいの夫宣孝の振る舞い。
裕福な権力者なので経済的な問題もない。
現代の感覚で言っても、尖った表現だった。

とはいえ「左大臣の子ならもうひとり居てもいいぞ。」とでも言ったら不興を買いそう。そんなこと言わないけれど。

ママレード・ボーイの主人公カップルの両親は
高校時代のカップルが別れてパートナーチェンジして結婚して子供が出来た。
その後に再会して誤解が解けたらパートナーチェンジして元サヤになるというのが親御さんたちの物語だったと記憶している。
子供が出来たあたりではパートナーチェンジ中の頃であり、
元のカップルからすると父親違いというか母親違いというか何しろ別パターンだ。言い方は可怪しいが托卵と托卵ともいえる。
托卵だけど困らない托卵。
大河ドラマの、
左大臣の子を、臣下の嫁にして左大臣の想い人が産む構図は
ダメなことのようで関係者の思惑に乗っているという面で似ている。
誰もこまってない托卵は托卵と言えない気もするが、まあ托卵。
手間と思いの籠もったイレギュラーなライフスタイル。


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