知っているだけで効率化!汚れ取り5つの考え方
1年の間にたまったホコリや汚れをすべて落としてサッパリしたいものですが、汚れがなかなか取れなくて、挫折してしまうことがよくあります。
今回は、プロの掃除人が汚れを前にしてどのように分析し判断しているのか、その5つの考え方を紹介します。
①払う・・・乾いた汚れは乾いているうちに取り除く
これ、鉄則です。
代表されるヨゴレは、ホコリ、泥汚れ、砂ぼこりなどです。
乾いた汚れは乾いているうちに取り除くことで、付着している汚れの約8割が取れてしまいます。
タンスの上の埃をハンディモップなどで取り除くと、あっという間にキレイにすることができます。
そこを濡れた雑巾で拭き上げると、埃が濡れると表面に残ってなかなかとれません。
子どもが泥だらけになって帰ってきても、まずはその服を干して、乾いてからパンパンと払えば、ほぼヨゴレは取れてしまいますよね。
窓の溝や玄関の表札、チャイムなどの泥砂、冷蔵庫の上やタンスなどの家具の上、照明器具のかさ、家電製品などにのっているホコリなどは、乾いた状態で取り除いてしまいましょう。
もしサッシのレールの溝が、泥が溜まって固まっている状態であれば、マイナスドライバーなどで削って、掃除機などで吸い取ってから、仕上げにぞうきんで拭き上げてください。
②溶かす・・・洗剤の力を最大限に引き出す
洗剤を使うのは、みなさんがやっている一般的なヨゴレを取る方法です。
しかしそれにもコツがあります。
それは、お湯を使うということ。
汚れに洗剤を直接つけてゴシゴシと取り除いていると、疲れてしまいます。
お湯と洗剤で、汚れたものをつけ置きすることで、洗剤の汚れに対する浸透率を5から10倍に高めることができ、結果、短時間で汚れを落とすことができるんです。
例えば、レンジフードやガスレンジの汚れなど、外すことができる器具を外し、容器に50度のお湯をいれ、液体石鹸を淹れて10分ほどつけ置きすれば、油汚れがカンタンに落ちますよ。
③削る・・・洗剤で解けなかった汚れでもあきらめない
汚れが何層にも重なって付着している場合、もはや洗剤で取り除くにはかなり時間がかかります。
その場合は削ってしまいましょう。
たとえば、レンジフードやゴトクなど、お湯と洗剤で油汚れは溶かせても、コゲは残ってしまいます。
その場合は、マイナスドライバーやサッシノミなどで削ってしまいます。
トイレの尿石や水洗タンクのシンクにつく水垢もサンドペーパーなどで削ります。
お風呂の洗い場の周り、風呂桶、イスには石鹸カスがついてなかなか落ちませんが、鍋の焦げなどを取るときに使うステンレスたわしでこすると簡単に取れます。
傷がつかないように、汚れだけを削るようにしてくださいね。
④塗る・・・「落とす」が無理なら「隠す」
塗装が剥げてしまっている箇所などありませんか?
またはせっかく汚れをとったのに、ややりすぎて傷がついてしまうこともありますね。
そういう場合は、ペンキで塗ってしまうといいでしょう。
新品のようになって、気持ちがいいですよ。
プロのそうじ屋さんは塗って隠すという方法も使うのです。
家の建具や家具など、小さな剥げたところは、クレヨン素材の「かくれん棒」など使ってもいいですね。フローリングも傷を目立たなくさせることもできます。
また、ガスレンジの横の壁がタイルだった場合、目地に付着してしまった黄色い油汚れが取れなくて嫌になることがあります。
その場合も、市販されている目地を塗る白色マーカーを使って白く塗ってしまいましょう。
お風呂のカビが染み込んだ目地にも使えますね。
⑤取り替える・・・汚れを取り切れないときの最終手段
グリルの中の網などは、汚れを取り除くのが本当に大変ですよね。
魚を焼いたあとに残る油を含んだ焦げがなかなか落ちません。
浴室の鏡も鱗がひどく、裏側からも劣化してきていて、掃除しても時間ばかりかかって汚れが落ちにくい場合は、思い切って新しい網と取り替えてしまいましょう。
破れた網戸も放置しないで自分で張り替えてしまいましょう。
汚れを取る時間と労力を考えて、もし割に合わないなと思ったら、ぜひ新品と交換することをおすすめします。
「プロの汚れ取り5つの考え方」をお伝えしましたが、いかがでしたか?
聞いてみればどれも当たりまえで納得のいくものばかりですが、あらためて知っておくことで、効率よく汚れ落としができることでしょう。
レッツトライ!
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