改まった着物と気軽な着物、小振袖編。
皆さんこんにちは。
本日は雨が少しぱらついて、着物人にはちょっとつらい日でした。最近は化繊の着物もあり、だいぶ雨には強くなりましたが、雨の日のお出かけも楽しみたい私です。
さて、今日も、改まった着物と気軽な着物の違いについてお話をしたいと思います。今回は、小振袖について。振袖の仲間ですが、最も気軽に着られ、おしゃれも楽しめる着物です。本振袖などでは、でかけにくいとしても
小振袖であれば動きやすくて良いなと考える人もいるみたいですね。
1.小振袖とは?
まずはじめに小振袖とは、どのような着物のことをいうのか?をお話いたします。
小振袖は、振袖の仲間ですが、袖丈が、おしりから膝の間に収まっている着物のこと。具体的な数字で表しますと、60センチから80センチくらいの袖丈の着物のことです。しかし、もう一つ大事なことがあり、袖の形が、丸みの大きな元禄袖を採用していないと小振袖には該当しません。これを間違える方も多いので、注意してください。
柄の置き方は、他の振袖のように、全体を一枚のカンバスのように柄を置く絵羽柄と、同じ柄を繰り返して入れる小紋柄とあります。
どちらが順位が上かというのは、あまり問題視されません。最近は色無地の小振袖もありますが、これもあまり格がどうのとうるさがれることはありません。ただ、将来袖を切ってまた使いたいというときに、絵羽柄ですと訪問着、小紋柄ですと小紋、無地ですと色無地になり、それぞれ格が違いますので、それは、注意したほうがよいです。
2.改まった小振袖
改まった小振袖は、クラシックのコンサートでも格の高いもの、有名な美術館などでの展示会などに使う他、卒業式などに袴と合わせて着ることもあります。
基本的に小振袖は、成人式には不向きですし、結婚式などでも華やかさが足りないと言われますが、着物を必要としない、チャペルでの結婚式などでは使う人もいます。例えば以下のような感じ。
ひまわりに、桐紋や梅などを入れました、中振袖などにも引けを取らない豪華な小振袖です。夏のはじめくらいの季節におすすめ。
こちらは、花菱を基準に、ボタンや菊などの古典的な柄を入れた小振袖。古典柄なので、邦楽、雅楽のコンサートにもおすすめ。
青に、同じくボタンや菊などを豪華に入れました小振袖。小さな梅の花もはいっています。こちらも、改まったところに、使えるなあと思います。
3.気軽な小振袖
誕生日会、気軽なコンサートや、食事会などに向く小振袖は、次のようなものがあげられます。気軽なものですが、振袖の仲間なので、きちんと着こなすようにしてください。
こちらは、西洋花の要素がつよい気軽な小振袖。洋食の高級感があるレストランに行く場合などにつかえる小振袖です。
蝶柄であまり縁起良くないとされる小振袖も、気軽な小振袖として、活用させたい小振袖ですね。
日本原産でないものを見たり聞いたりするときに使うと良いかな。
絞りがある小振袖は気軽なおしゃれ着。
最近、絞りをたくさん見かけるようになりましたが、時代のながれかな?
本来はあまり良いとされていなかったものが、こうして使用されてしまうこともありますね。
いかがでしたでしょうか?
改まった小振袖、気軽な小振袖、それぞれおしゃれの要素が違いますよね。
そこを抑えておけば、より楽しく着物を着られるようになります。
とにかく、様々なところにつかえて、便利な着物である小振袖。ぜひ、小振袖を着て、いろんなところにでかけてみてください!
拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。