作り帯も、ずっといい。

みなさんこんにちは。台風が相次いでいますが、今日は久しぶりに太陽が見られました。ああ、日が出るっていいなあ、と思ってしまうほど、涙がこぼれそうな晴れでした。
さて、本日のお話は、着物のことではなく、帯の話です。それも、作り帯のはなし。まあたしかに、帯は結ばないと美しくない、と、主張される方もおりますが、帯結びの難しさが、着物への、あこがれを妨げているのは疑いありません。それなら、楽にするように、くふうすればいいのです。作り帯は、その一つの例といえばいいです。作り帯だからと言って、バレても恥ずかしいことはありません。もし、なにか言われても気にしなければいいのです。そういう人だって、もし、体が不自由とかなったら、どうなるか分からないですしね。だから、他人の着物姿に口を出すのは、やめてもらいたいよね。
さて、ここから本題にはいります。作り帯は、元々はじめから作り帯として、生産された既製品もあることにはありますが、だいたいのものが、普通の帯を切って、作り帯にしていますね。最近流行りなのが、切らない作り帯ですが、切っても切らなくても、位置づけとしては、同じかな。切る方も切らない方も、どちらが順位が上など、順位をつけることはしません。
ただし、作り帯であっても、なんの帯を使ってつくったのか?は、吟味する必要があります。着物は染のほうが順位は高いですが、帯は織の方が高順位になります。さらに、袋帯で、作ったか、名古屋帯で作ったか、半幅帯で作ったか、この違いでも、合わせる着物の種類を変える必要がでてきます。だから、一本の作り帯でどこでもいける、ということは、絶対にありません。最低でも、袋帯で作った作り帯と、名古屋帯で作った作り帯、それぞれ一本はもっていたほうがいいとおもいます。
具体的にいいますと、
袋帯の作り帯:フォーマルな着物に使用
名古屋帯の作り帯:カジュアル着物に使用
半幅帯の作り帯:普段着や気軽な着物に使用
と、言う感じになります。
それでは、実際に私が作りました作り帯をお見せしながら、この帯はなんのときに使うのか、ご説明しましょう。作り帯選びで迷いましたら、参考にしてください。

緑の袋帯を文庫にした帯で、こちらは比較的フォーマル用として使います。気軽な小振袖や、訪問着などに良さそうです。

こちらの作り帯は、紬の染帯から作りました。前述した礼装用の作り帯より、カジュアルな感じの帯になります。小紋などの気軽な着物用です。


絞り染の名古屋帯でつくった作り帯。こちらも、カジュアル系で、ちょっと個性的な感じにしたいなと言うときにおすすめ。染帯なので、あまり高順位ではないですが、気軽につけてみたいなあと、思わせる名古屋帯。

こちらも、カジュアルな感じがする名古屋帯の作り帯。フォーマル用では、ありませんが、気軽なお出かけ用として、紬などの着物に良さそうです。

博多帯で作った作り帯。少々長さが足りなくて、困っていたのですが、作り帯にすれば大丈夫。夏のカジュアル着物に使えそう。

豪華絢爛!の礼装用作り帯。結ばなければ礼装にはならないと言われたこともありましたが、気にする必要はありません。礼装も作り帯でかっこよく決めてしまいましょう。礼装用帯であっても、短すぎて結べず、捨てるしかないというのなら、こうして作り帯にしてあげればまた使えます。

こちらは、子供用の丸帯を改造して作りました。子供用帯は、たまに使い道がないのか、とんでもなく安いねだんで売られているときがあり、悲しくなるときがあります。それなら、作ってしまえばまた、有効活用できます。ようは、半幅帯感覚でつかえばよいのです。そうなると、またあたらしい、使い方ができるかもしれません。

リバーシブル仕様の半幅帯を使って作りました。両面に柄がありますので、それを活かして左右の、羽根の色をかえて見ました。こういう、両面に柄のある帯も、工夫すれば、作り帯にできます。

作り方そのものは、ウェブサイトをみたり、本を読んだりして作りました。いくつかウェブサイトを見ましたが、たまに削除されてしまったりするので、永続的に作り方を調べるなら、本を買うのがおすすめです。私が読んだのは、「自分サイズに作る着物と帯」という本。これですと、色んな結び方がつくれますし、着物を簡単に着られるように、リメイクする方法ものっていて、目からウロコ。ぜひ、トライしてみてはいかがですか?
とにかくですね、着物を着てみたいが、帯が結べないので無理と考えている方にとって、作り帯は、それを解消してくれる魔法みたいな道具。もし、作り帯を、作ってみたくなったら、帯をつけられるようになることに、感謝の気持ちで作ることが、長続きするコツです。そうすると、帯を壊してしまう、罪悪感が湧いてきません。
みなさんも、着物への第一歩として、ぜひ、色んな結び方を作って見てください!
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくれてありがとう。

拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。