憤りを感じる値段の訪問着です。

皆さんこんにちは。最近暑くなってまいりました。今年も熱中症に気をつけて過ごしましょう。着物ですと、あまり暑さを感じないのですが、浴衣より、絽とか紗のほうが涼しくて実用的なので、おすすめです。
暑さの熱中症ではなく、着物に熱中している私です。
さて、本日のお話は、こちらの訪問着です。緑に、扇や菊などを入れました、綸子生地の訪問着です。

素晴らしい、綸子のお着物なのに、値段は1500円しかしませんでした。送料もつかず、実質的に支払ったのは、1500円だけです。そのくらいの値段だからとあまり期待しなかったけど、汚れや破れもないし、しかも綸子生地の訪問着がやってきたので、びっくりです。気になるところは、袖が長いことでしょうか?詰めようかなとも考えましたが、美しいので、そのままにしています。
こんな美しい訪問着、出品者はどういう経緯で、手放すことにしたのか、想像できませんが、詳しい人に聞いてみたところ、昭和の初めくらいの、高級娼婦の着物ではないかと言われましたので、そう言うことか、と思いました。だけど、生地や柄は立派だし、緑色も美しい。使った人はそう言う仕事かもしれないけど、すごい着物ですよ。だから、ちょっと憤りを感じる値段でした。
強引に例えたら、毛並みのきれいな犬が捨てられていたのと、同じような感じです。
そう言う、可哀想な着物は、本当にぞろぞろあるんですね。そのような着物を少しでも無くし、しっかりきてくれるひとの下へ行ってほしいのが私の願いです。もちろん、新しいものを考案するのもよいのですが、やっぱり帯をつけてしっかり着たいと思ってしまいますね。なにか、そんな人に渡れる事業を手伝えたらいいなと思うのですが、いまはなかなか無いかな。
いずれにしても、かわいいというより、立派な感じの訪問着。
単にリメイクがどうのではなく、しっかり着てあげたいものですね。
本日のお話はここまで。とっぴんぱらりのぷう。

拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。