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#00 エピローグ


何もないと、まだ見ぬ未来に不安を感じる日々ではなく、
きっと未来は明るく、楽しく生きていける
そう信じて、今を楽しめる人生でありたい。

なんとなくで生きていけることも知っている年齢だけど、
それでも、こんな世界を見てみたい、と
まだ見ぬ世界にワクワクして、
未来に対して希望を持ち続けて、
挑戦を手に取ることのできる私で在りたい。

そしてその喜びを誰か、大切な人と分かち合う。
それが人生を豊かにしていくことなんだろうなと思う。

なので、今を豊かに、未来を明るく望めるような今まで見てきた世界を文字に残したい。
その世界を見せてくれてきたすべての環境に感謝を込めて。

ーー

はじめに

もう11年前のこと。
アメリカで4年間過ごした後日本に帰ってきた。

現地の進学校で過ごして、卒業したものの英語には自信がなく、帰国子女だということを言われるのが恥ずかしかった。
羞恥心を立派に育て、コンプレックスの塊となった。

それぐらい、異国の地で過ごした4年間についてあまり良い印象はない。
未だに初めて学校に足を踏み入れて、言語の大きな壁を感じた日のことは覚えている。

できないこと、成長しない自分ばかりに目を向けた4年間だった。

そりゃ楽しかった思い出もあるけれども、正直辛かったり、悔しい思いをした印象の方が強い。
その環境で生き抜くしか選択肢がなく、日々前に進むしかなかった日々。
それ以外の選択肢など、当時の私には思いつかなかったし、
思いついたとしてもそれを実行する勇気と能力を持ち合わせてはいなかった。

それでも、時を経て今振り返るとあの生きていくことだけに必死だった4年間は間違いなく今の私を作っていた。

そして私を、想像もつかなかった人生に連れていってくれている。
社会人になった今、やっとあの環境に心から感謝をしている。

初めての異国の地での生活で大変だっただろうに全力でサポートをしてくれた両親。
学校で唯一の日本人が英語力0で家では喚き散らす妹でその姿を見ていたからこそ弱音を吐けなかったであろう姉。
毎日放課後にその日の授業と宿題を聞きに行っても嫌な顔をせずに対応してくれた先生方。
ここまで英語が話せない人には出会ったことないと衝撃的な顔をしていた思春期の同級生たち。
それでも、何か困っていたらすぐに手を差し伸ばしてくれた友人たち。

今、思い返すと私はたくさんの優しさに囲まれて過ごしていた。
人の優しさによって支えられ、今の私が出来上がった。
『環境が人をつくり、そしてまた人が新たな環境をつくる。』
だからこそ、環境が人生の豊かさに与える影響の大きさを改めて感じている。

アメリカでの経験を経て、いまもなお変わらず私はたくさんの人に支えられ生きている。

そのたくさんの人たちから手を差し伸べていただきひとりでは間違いなく辿り着けなかった世界を覗かせていただいている。

もし、私がいる今の環境が当たり前のものでなくて、普通に過ごしていたらかすりもしなかったものだとしたら、今持っているもの、感じているもの、そこから与えられた環境はもしかしたらとても貴重なものなのかもしれない。

この考え方や思考を言語化し、概念として後の世代に残せるのであれば残したい。

この環境を得た概念が万人に必要とされなくとも、知って学びを得る人が必ずいると信じている。

私はやっぱり環境因子の中で最強要素である「人」に恵まれて生きてきた。
その自覚が出てきた時、その人たちを通して見せてもらった世界に感謝をしながらこの概念を残していくことが使命なのでは、とちょっぴり思っている。

なので今のうちにしっかり言語化して、少しでもその世界をここに残していこうと思う。

まずはカジュアルな文章をここ、noteで。

それがきっと私の軸となっている「スタンダードの底上げ」に繋がるのではと思っている。

このコラムたちが他の世界を見てみたい、未来に期待して、挑戦をしたい、と思う人の第一歩を後押しできるようなものになれば嬉しい。

ただ、実際にあなたが世界に足を踏み入れるまではそれはあくまでも私の見た世界である。他人の世界は自分のものにならない。

だからこそ、ただ知るだけでなく、この場を通して新しいことに興味を持ってくれる人がいたら小さな一歩を踏み出してみて欲しい。

その一歩はきっと未来のあなたへのギフトになると思うから。


世界って海外っていう意味だけではない。
世界は今まで近くにあったけど気づかなかった本や仕事、考え方、場所や街。
全部ひっくるめて世界。

そんなまだ見ぬ世界を少しずつシェアをしながらこのコラムを読んでくれるあなたの中の世界がちょっぴり広がりますように。
ーー
ここでは、あなたの世界をちょっとだけ広げてくれるコラムをシェアしていきます。ちょっぴり良いランチ(1,200円)を私にご馳走してください。

週1回、コラムを通して違う世界の見え方ができるきっかけになってくれたら嬉しいです。

with Love by M’s choice
January, 2023

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