マガジンのカバー画像

アオマスの小説

159
どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

『日常的ランドスケープ』(6畳部屋の片隅にて) (2000字のドラマ応募作品)

 わたし、彩りがある景色って、当たり前の光景だと思ってた。だけど違うんだね。輝く太陽がモ…

蒼乃真澄
2年前
6

『芋虫が笑う』(6畳部屋の片隅にて) (2000字のドラマ応募作品)

 雨が降っている。それは日常茶飯事で、日常のたった一面に過ぎない。 「お前、虫が嫌いだっ…

蒼乃真澄
2年前
9

『照、闇に包まれし桜吹雪』

「今夜も月が綺麗ですね」  美智さんが囁く先には、まん丸としたお月様が僕たちを見守ってい…

蒼乃真澄
2年前
7

『浮上』(2000字のドラマ応募作品)

 あざとい君が僕の現を輝かせるのなら、引き算をしてもゼロ地点を突破することはないだろう。…

蒼乃真澄
2年前
12