スーパーのワサビは偽物である

と、釣りタイトルみたいに書いたが、調べ物をしていたら残念な結果に行き着いたのでタイトルにした。

そもそもの疑問は、いわゆる、ワサビ(以下、本ワサビと言う)と西洋ワサビの違いはなんだっけ?全然違うじゃん?と思ったから。

これの答えは明確だった。
本ワサビはワサビ属
西洋ワサビはセイヨウワサビ属
なんだけど、両方ともアブラナ科ではある。

アブラナ科の植物は大体苦味があるんだと。ちなみにブロッコリーもアブラナ科。最近健康成分として注目されているスルフォラファンはアブラナ科に入ってる。ワサビにも入ってるが、そんなにたくさん食べられないからブロッコリースプラウト食べるのがお手軽でいいようだ。まあ、流行ってるからサプリメントもあるけどね。

西洋ワサビは、もともとヨーロッパとか北欧が原産。今はアメリカで80%程度作られているらしい。ホースラディッシュと言われたりして、日本の食卓だとローストビーフにつける時に出てくることが多い。日本でも北海道で獲れるらしい。

一方、本ワサビはいわゆるみんなが想像する緑のワサビ。日本では長野と静岡で獲れる。涼しくて水が綺麗じゃないとダメらしく、栽培の条件が厳しい。

というわけで、私のそもそもの疑問は、西洋ワサビと本ワサビが全然違うじゃんと思ってたら、同じアブラナ科の親戚同士であって、そんなに違わないよ、という結論になったんだが、ここで、残念な事実が判明する。

チューブワサビは、本ワサビじゃない(敢えていえば偽物)である、という驚愕の事実。

え?知ってた?

チューブワサビって、基本的に西洋ワサビで出来てて、ちょっと本ワサビ加えて、緑色にしてそれっぽくしてるやつらしい。

ちなみに、本物というと語弊があるが、本ワサビの割合で言い方が異なるらしい。

本ワサビ「入り」 = 本ワサビ半分以下
本ワサビ割合「使用」 = 本ワサビ半分以上

例えばこれ。
本ワサビ「入り」とある。
つまり、本ワサビは半分以下。
西洋ワサビに本ワサビをブレンドって書いてある。めちゃくちゃ正直。分かってなかったのは俺のほうか。

成分表見てみよう。


ちゃんと西洋ワサビって書いてある。半分以上西洋ワサビ。

もちろんこのワサビなんてなんどもお世話になってる。個人的な体験として、「ツーンと辛いほど本物」と思ってたんだけど、そのツーンはホースラディッシュのツーンだったんだなと、今となっては思ってしまう。

西洋ワサビと本ワサビが全然違うとか冒頭で言ってたが、何も分かってないのは俺の方だった。本ワサビだと思って西洋ワサビ食ってたんだから。

どおりで、寿司屋に行った時のワサビは風味があると思ったんだ。

もちろん、こういった食品は、定められたルールに従った表示をしているから問題はもちろんないんだが、それでも、しかし、いち消費者として、

俺がスーパーの刺身につけていたワサビは、ホースラディッシュだった、という衝撃は隠せない。

たぶん、新年のお笑いで芸人さんが食わされてたワサビ軍艦(ナミダ巻きって言うんだってね)もホースラディッシュだな。

たぶん、本ワサビは栽培の条件が厳しすぎて、こういうチューブワサビほどお求めやすい価格にならないんだろう。

そうなると、次に、興味が湧くのは、市販品に本物のわさびはあるのか?ということだ。

たぶん、これは、本ワサビだけのようだ。
価格は、ざっくり5倍くらい。まあ、当然だよね。

断っておくけど、お手頃で安全な食品を提供してくれているのはメーカーの努力の産物。

だけど、自分が何を食べているかも分かってなかったのはちょっとした衝撃だった。

今後は本ワサビ買おう。

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