映画「鬼滅の刃」を鑑賞した感想は、「最高だった」

2020年10月16日(金)に公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を、地元の映画館で10/18(日)朝一番で鑑賞しました。

テレビやネットでも話題になっている通り、1日の上映回数が時刻表に例えられるほど多いので、予約を取ること自体は難しくないのですが、良い席で見ようと思うと大変でした。

1.予約にて

予約開始と同時にアクセス集中でサイトに繋がらない。

繋がったと思っても次の画面に進まない。ようやく決済画面に行っても、途中で止まってしまい、またやり直し。そしたら処理が済んでないのか、さっき確保しようとした席が埋まっているので、仕方なく他の席を確保してようやく決済も終えて予約が完了。もう一度予約画面を見てみたら、さっき埋まってた部分が空席に変わっている・・・。

2.映画館にて

今回の映画には来場者特典「煉獄零巻」がついてくる。

先着450万人というから、その人数規模は先着というレベルを超えている。日曜日、朝一番の映画なので、先着来場者特典は大丈夫だろうと思っていたが、なんとツイッターなどでは土曜日のうちに無くなるという話もあってビックリ。

幸いにして自分は手に入れることが出来ました。夫婦と子供二人の一家4人、総出で見に行ったので合計4冊。でも実は中身の漫画部分は、10月5日にジャンプで掲載された話と同じだったのね。「鬼滅の刃」が掲載されるということで普段買わないジャンプを買っていた自分。でも手に入らない可能性を考えたら仕方ない。

時間があったので映画館でグッズ売り場を覗いてみたらビックリ。グッズは全て売り切れ。パンフレットすら売ってない。公開して、まだ3日目。しかも、まだ早朝。改めて凄い人気ぶりを実感。

映画館は劇場版「鬼滅の刃」の公開に合わせたように、入場制限を解除しており、しかも複数スクリーンでの上映。自分は施設の中で一番大きいスクリーンで鑑賞したが、ほぼ満席だった。

3.映画を鑑賞して(ネタばれなし)

映画がどうだったかと言えば、もちろん120点だった。

今回の映画はテレビアニメの続きで、原作でも描かれている話。内容に関しては割愛するとして、ある意味では一見さんお断りの映画だ。

大きいのはアニメーションの映像美。そして、音楽とのコラボレーション。それに切ないストーリーが涙を誘う。こうした要素は、どこか「君の名は」などにも通じるところがあるような気がする。

この映画は、子供だけでなく大人が鑑賞しても充分に楽しめる内容だと思う。特に戦闘シーンなんかは原作の漫画よりも迫力があるし、存分に堪能できる。

映画館で印象的だったのは、映画の本編が終わってエンドロールが流れている時。これまで見た映画では、ほぼ例外なくエンドロールが始まると、程なくして席を立つ人が多かれ少なかれいるものだ。しかし、エンドロールが終わるまで(自分が確認できた範囲では)誰も席を立たなかった

鑑賞者の多く(ほぼ全て)が、エンディングの音楽を聴きながら映画の余韻に浸っていたのだろう。「これは凄いことだ」(炭次郎風)

4.後の祭り

結局、公開最初の週末3日間で、観客動員が約342万人、興行収入は46億円を超えたとのこと。1日ずつでも3日間トータルでも、新記録らしい。

この動員や売り上げに自分も貢献している訳だが、「日本経済を救う」とか「映画館の救世主」とか色々言われている。映画の登場人物の称号「炎柱(えんばしら)」をもじって「円柱」とか、「日本経済の柱」とか上手いこと言われたりも。NHKのニュースで紹介されたのは何となくシュールな感じもしたし、更には内閣の官房長官までコメントするほどだ。配給元の東宝の株価も週明けの19日には大きく値上がり(20日午後には戻した)し、コロナ禍の日本に明るい話題を提供しているのは間違いない。

5.考察

「鬼滅の刃」の作中にて、「強く生まれた者の責務」というのが出てくる。それは「私腹を肥やしてはなりません」と。「弱き者を守る」のだと。考え方としてはヨーロッパにおけるノブレス・オブリージュに近い表現だと思う。そして、「上に立つ者の責務」として自らの命を賭して後輩のことを守るシーンが観る者の心を打つ。「若い芽は摘ませない」と。

恐らく今の社会で、見られない夢を見ているのではないだろうか。だから「鬼滅の刃」は最高なんだな。

現実には後輩は守られず、上に立つ者は私腹を肥やし、若い芽は摘まれてばかり。

権力の座には高齢者が居座り、若者は貧しく、税金を搾り取られる。

どうか現実世界に居る「鬼」を退治してくれる「鬼殺隊」が現れないものかと願わずには居られない。

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