じゃんけん大会を盛り上げる手法とMC(その②)
前のnoteでは、本番前に会場を温める方法を書きました。
もう私の前にはかなりの参加者が、目をキラキラさせながら、これから始まるじゃんけん大会を楽しみに待っています。
1.賞品の価値を調べておく
私はトヨタの販売店に勤務していますので、市販されていないトヨタのレアなグッズを数多く賞品として出します。
それぞれの価値やドラマを語れるように、賞品の内容をしっかり調べてから望むようにしています。
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例えば「トヨタ博物館カレー」
愛知県に歴代のトヨタ車が展示されている、大きな博物館があります。そこのレストランのカレーが美味しく評判になり、レトルトカレーとして発売されました。
これかまた美味しくて!でもこのカレー、トヨタ博物館かネットでしか販売されていません。大阪のお店では絶対に買うことができないんです!
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こちらを3名様に差し上げます。欲しい人!と叫ぶと、わっと歓声が上がり、ほとんどの参加者が立ち上がります。(ほしくない人は立たないでねとフォロー)
2.テンポよくどんどん進める
1回1回のじゃんけんに時間をとっていては、参加者も飽きてしまいます。テンポよく進めましょう。
私『最初はグー、じゃんけんぽん!(パー)』
アシスタント『チョキの勝ち!』
私『グーとパーの方は座って下さい』
(間髪を入れず、2回目のじゃんけんを)
私『もう1回!最初は・・(チョキ)』
アシスタント『グーの勝ち!』
私『パーとチョキの方は座ってね』
(不要な言葉は一切発しません)
私『みんな頑張って!最初は・・(チョキ)』
アシスタント『またまたグーの勝ち!』
アシスタントにも、勝ち手以外のトークを話さないように事前にお願いしておくことが、テンポよく進めるコツです。負けた方の待ち時間をできるだけ減らしましょう。
同じ手を2回出すと勝者がかなり減るので、ここからテンポを少し落とします。
3.勝者と賞品数のバランス
例えば賞品数が5、勝者が10人くらいいたとします。
この場合は視覚的にわかるので、敢えて勝者数を数えずに、再度じゃんけんをします。
勝者数が賞品数に近づくと、アシスタントに勝者の数を数えていただきます。このとき、私は会場を見渡しながら、勝ち手を大きく上げていただくようにアナウンスします。
このときアシスタントには、手のひらを上に向けて勝者を指しながら、数を数えていただくようにしましょう。手を差し出すことで、勝者とステージを繋ぐのです。声だけで確認しないこと、これがコツ。もちろん「指差し」は厳禁ですよ。
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例えば賞品数が5、数えた勝者が7人の場合は、勝ち手を上げたまま、ステージ前にお越しいただくようにします。
ここで勝者7人と勝負!なのですが・・より盛り上げるためには、少し間を置いてこう言うのです。
『せっかくなので、7人全員に差し上げます!』
『後ろから2個、取って参ります!』
間違いなく参加者の大きな拍手が起こりますので。
アシスタントには『えー優しいー!でも大丈夫ですか?』などとフッていただき、私は裏から賞品を持って来ながら言うのです。
『もう、今日だけですよー!』
『今日のお客様、みんなノリがいいから』
これが観客をますます引きつけ、最後まで席を立たせないコツ。ステージ前の歓声に誘われるように、ますます参加者の数は増えていきます。
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観客を味方につけましょう。
ただこれが有効なのは、賞品が割と安価なもの。
高価な賞品や、賞品数が少ない場合は後述します。
4.賞品を出す順を考えよう
悪い例は、数の多いものや安価なもの、さほど魅力のないものから始める方法。最初は、そこそこ価値の高いものからスタートするほうが観客の興味を引きます。
言い忘れていました。最初に提供する賞品全部を紹介してはいけません。並べておくだけで、あくまでも1点1点説明する用にしましょう。次の賞品はなんだろう?と思わせること、これが大切。
これらは提供数が少ないので勝ち残る可能性も低いため、その後に、価値は低いが提供数の多いものを出すと、不思議なほど会場が盛り上がります。
例えば最初はミニカーなどを出しておいて、途中でポケットティッシュなどを出すのです。欲しい人!と言うと、大勢が欲しいー』と手を上げます。そして私はこう言います。
『え?ただのティッシュですよ??笑』
ここまで来たら、観客の気持ちを自由にコントロールすることができます。楽しいですよ。