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【マスターデュエル 2024.07】タリホー! 純スプリガンズ解体新書

1.はじめに

こんにちは、なごにゃんです。
今回は、私が愛用している【純スプリガンズ】の紹介をしたいと思います。
純とは言っても縛っているわけではなく、できるだけ不純物や混ぜものを減らして自由枠を確保したデッキタイプとご理解ください。

構築(のちほど再掲します)

烙印ストーリーテーマの中では【氷水】と並んで影が薄く、なんとなく弱そうな印象を持っている方も多いかと思います。そう感じるのも無理はなく、正直いろいろ足りていない感は否めないのですが、

  • 《ギガンティック"チャンピオン"サルガス》+《タリホー!スプリガンズ!》という強力なコンボを有しており、純構築でも3妨害以上は捻出できる

  • 2枚初動だが、初動率を約80%までは引き上げることができる

  • 手札誘発も10枚~12枚程度は採用できる

  • 誘発受けも悪くはない

といった最低限の基準は満たしており、ランクマッチに持ち込めなくもない、まずまずのデッキを仕上げることができます。

知名度の低いカードが多いかと思いますので、できるだけ丁寧な解説を心がけ、このデッキの魅力も欠点も包み隠さずお話したいと思います。

2.【スプリガンズ】の魅力 

このデッキは、「展開系とミッドレンジの中間」と表現でき、展開系の爆発力とミッドレンジの柔軟性を上手く折衷した使用感です。

2-1.《チャンピオン》+《タリホー!》の超コンボ!

【スプリガンズ】を組む最大の動機となるであろうコンボについて紹介します。

かっこいい

このカードから、

令和のソウルチャージ

このカードをサーチして発動すると、「テーマモンスター1体サーチ+テーマモンスター2〜3体を手札・墓地から展開」という凄まじいアドバンテージを獲得できます。
起点となる《チャンピオン》はランク8ですが、

たのしそう

ランク4の《メリーメイカー》に重ねて出すことも可能です。モンスターを落として蘇生対象を確保できることから《タリホー!》とのかみ合わせもよく、これを経由するメリットは大きいです。
さらに、その《メリーメイカー》を召喚権なしで直接踏み倒す《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》も存在します。

あつそう

「これ経由で出すと《タリホー!》のためのX素材が足りなくなるのでは?」というのも心配ご無用です。スプリガンズモンスターは手札・墓地・フィールドからテーマエクシーズの素材に入る共通効果を持っており、《ゴルゴンダ》のコストや《メリーメイカー》の効果で落としたモンスターを充填して十分な素材を確保できます。

のりこめ~!

すなわちこの展開は、「フィールド魔法+コスト1枚から、召喚権なしで《チャンピオン》+スプリガンズモンスター2〜3体を出力するコンボ」と言い換えることができます。
それだけモンスターが揃えばその後の展開は宇宙で、おなじみ《アウローラドン》展開に向かってもいいですし、今回は不純物を絞っていますがそれでも3妨害以上を確保できます。
デッキの主軸に据えるのに十分な魅力を持つコンボと言えるでしょう。

2-2.誘発受けが悪くない

実はこのデッキ、意外と誘発受けが悪くありません。
まず《増殖するG》を食らった場合ですが、2ドローで止めて2妨害+リソースを残すことが可能(後述)で、及第点と言える受けの良さです。

その他の誘発についても、基本展開がサーチの連鎖であるため「サーチ先を素引きしていて貫通」がよく起こり得ますし、サーチ先が余った場合は(《円盤闘技場セリオンズ・リング》→)《レギュラス》を構えて誘発ケアしながら展開できるため、見た目以上に柔軟性があります。

演出がかっこいい

《タリホー!》への《うらら》が致命傷になるのは確かですが、《惑星探査車》《チャンピオン》のサーチを《レギュラス》に回して現実的にケアできることもあり、実はそこまで目立った弱点ではありません。

2-3.召喚権がフリーである

《ゴルゴンダ》始動のコンボは、その後の展開も含めて一切召喚権を使いません。初動が手札で団子になってしまう問題とは無縁で、むしろ召喚権を要するギミックと組み合わせることも可能です。

実は採用可能?

多くの場合は初動になる《惑星探査車》がこの枠を担いますが、《荒魂》《ダイノルフィア・テリジア》《召喚師アレイスター》なども検討に値するでしょう。

3.【スプリガンズ】の欠点

ここまでの紹介は、恣意的に良い点だけを抜き出しています。実際にはそこそこ欠点もあるテーマで、それを理解していないと構築段階から振り回されます。このデッキを使うのなら、以下のような欠点にこそ目を向け、どう向き合うべきか考えていきましょう。

3-1.《ゴルゴンダ》+スプリガンズカードの2枚初動である

見落としがちなのですが、《ゴルゴンダ》のコストはスプリガンズカードである必要があります。《ゴルゴンダ》単体で引き込んでも初動にならず、一定数のスプリガンズカードを採用したうえセット引きする必要があるため、どうしても要求スロット・安定性に難があります。

コスト縛り自体はちょうどいい調整なのだが……

もう少し詳細に検証すると、

カテゴリA:《ゴルゴンダ》換算のカード
カテゴリB:スプリガンズカード
カテゴリC:《ゴルゴンダ》にもスプリガンズにもなれるカード

のうち、「A+B」「A+C」「B+C」「C×2」のどれかの組み合わせを要求しますが、今回の構築の場合、その初手率は75%程度です。
《金満で謙虚な壺》を無理やりCに含めて初手率80%程度といったところで、一定の確率で欠損してしまいます。

まさおくん

「それなら《ゴルゴンダ》だけに頼らず、レベル4を2体並べて《メリーメイカー》を素出しするプランも取り入れればいいのでは?」とは考えたことがありますが、そう簡単には行きません。
というのも、ランク4を作るギミックはそれなりのスロットを要求するものばかりで、そのためにスプリガンズカードを減らすと《ゴルゴンダ》の初動率が下がってしまい本末転倒で、両立が難しいためです(省スロットで現実的なのは本当に《荒魂》+《幸魂》くらいです)。
ランク4プランを採るのならば《ゴルゴンダ》を諦めてランク4に特化し、ごく少数のスプリガンズを出張パーツとして扱ったほうが合理的ですが、これは今回の趣旨から外れるため割愛します。

3-2.モンスターのカードパワーが低い

おそらく最大の欠点で、「ここさえどうにかなれば……」と【スプリガンズ】使いを悩ませる問題です。
採用されているスプリガンズモンスターを順に見ていきましょう。

デッキからゴルゴンダサーチできてもいいじゃん……
展開パーツとしては必要だけど……
なんでレベル8なの??
最終盤面には必要だけど……
この子だけは強い(無慈悲)

……いかがでしょうか。
弱いとまでは言いませんが、少なくとも横並べする気のあるカード群ではなく、《ゴルゴンダ》をサーチできるカードもありません。能動的な展開効果を持つのは《キット》だけというまとまりのなさで、初手では《ゴルゴンダ》のコストでしかなく、重ね引きは死に札になりがちです。

ふつう、こういった枠は枚数を絞ったりデッキを太らせたりして引き込まないように工夫するものですが、困ったことに貴重な初動でもあるため、安易に減らすわけには行きません。
「積めば積むほどデッキパワーが下がるのに、減らせば減らすほど初動率が下がってデッキとして成り立たなくなる」「引きたいのに引きたくない」のがスプリガンズモンスターで、言ってしまえば自己矛盾をはらんだカード群です。

せめて《ブリキンギョ》か《カゲトカゲ》の互換がいれば下級同士のくっつきが改善され、先述したランク4プランも現実的になってだいぶデッキの強度が上がっていたと思うのですが……。ないものねだりをしても仕方ないのでこのへんにしましょう。

3-3.浮いた召喚権を活かすのが難しい

上述の問題からスロットがカツカツで、せっかく浮いた召喚権を活かすことが難しいです。考え方にもよりますが、多くの場合は素引きした《惑星探査車》を充てるだけに留まり、その他の出張ギミックを受け入れる余裕はほぼないのではないでしょうか。

はたらくくるま

召喚権を余らせること自体にデメリットはありませんが、せっかくの利点をひとつ活かしきれないのは気になります。これも下級のバリューの低さが影響しており、スプリガンズモンスターを召喚する事が大したアクションにならないのは残念なところです。

4.構築について

ここまでを振り返ると、【スプリガンズ】は「強力なコンボを備えており、誘発耐性も低くないものの、初動がやや不安定で、構築上の制約が大きいデッキ」と表現できます。その魅力を引き出し、欠点をできるだけ補うことを考えた結果、冒頭の構築に辿り着いた次第です。 

再掲

構築にあたっては以下のような点を意識しました。

4-1.初動とデッキパワーのバランスを意識する

先述した通り、このデッキは初動にやや難がありますが、初動率を高めるためにスプリガンズカードを増やすとデッキパワーが下がるという矛盾を抱えています。そこで、両者のバランスを意識して適切にカード配分を行う必要があり、以下のような比率にたどり着きました。

カテゴリA:《ゴルゴンダ》換算のカード 5枚
・《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》 2枚
・《惑星探査車》 3枚

カテゴリB:スプリガンズカード 11枚
・《スプリガンズ・ロッキー》 2枚
・《スプリガンズ・ブラザーズ》 1枚
・《スプリガンズ・バンガー》 2枚
・《スプリガンズ・キット》 2枚
・《スプリガンズ・キャプテン サルガス》 1枚
・《タリホー!スプリガンズ!》 3枚

カテゴリC:《ゴルゴンダ》にもスプリガンズにもなれるカード 6枚(7枚)
・《スプリガンズ・ブーティー》 3枚
・《スプリガンズ・ウォッチ》 3枚
・《金満で謙虚な壺》 1枚(※やや無理がありますが…)

先の検証通り、この比率であれば、おおむね初動率8割と自由枠10枚~12枚を両立できます。これ以上自由枠を割いても釣り合いがとれず、初動率9割台を目指そうとするとデッキの形を保つのが難しいレベルになるため、ここがちょうどよいバランスと割り切ることにしました。

ゲルド砂漠に眠る秘宝

キーカードである《ゴルゴンダ》を2枚に抑えていることは驚かれるかもしれませんが、これは《ゴルゴンダ》自身がもっとも弱いカテゴリAであり、被っても初動にならないことを考慮したものです。ワイルドカードであるカテゴリCは最大数積むべきとして、AとBに当たるカードから枚数調整を行った結果となります。

4-2.不純物をできるだけ入れない

身も蓋もない話、スプリガンズ自身が不純物のようなもので、役割の薄いカード群が相当なスロットを食っています。この上で不純物をさらに積むとなると、最終盤面こそ強くなりますが自由枠がほとんどなくなってしまい、デッキとして成り立つかどんどん怪しくなっていきます。そこで今回は、思いきって全て抜いてほぼ純構築にすることにしました。

「スプリガンズ展開と言えばコレ!」感はあるが……

《幻獣機オライオン》《ジェット・シンクロン》《ネメシス・コリドー》《アーティファクト-デスサイズ》《狡猾な落とし穴》……どれも魅力的ですが、全て諦めても一定の妨害は作れますし、これらの枠を手札誘発にした方が拾える試合が増えると判断した次第です。

お行儀悪い座り方

1枠割くだけでよい《デスサイズ》はあってもいいと思っていましたが、このカードに関しては、

  • 《ダグザ》が《マスカレーナ》の素材にならないため、展開がやや窮屈になる

  • このカードを割るのに《チャンピオン》や《キャプテン》を使ってしまうと1妨害減る

という点が気になり、不純物である以上にそもそも展開の質に疑問があり、「無理して狙わないほうが強いのでは」と判断したため不採用になりました。《デスサイズ》が通る=勝ちというほど単純な環境分布でもなく、通らない相手に開いてもただ妨害数が減るだけなのも気になりますね……。

4-3.その他カードの個別解説

汎用カードや既に解説を加えたカードは割愛するとして、紹介すべきカードについてはこの項で説明していきます。

  • 《惑星探査車》3枚

グッズ化希望

先の分類で言うとカテゴリAにあたり、初動としてはもっとも弱い部類です。にも関わらず《ゴルゴンダ》本体を差し置いて3枚積まれている理由としては以下が挙げられます。

  • すでに初動が揃っている場合は《円盤闘技場セリオンズ・リング》を選択でき、《レギュラス》を先置きして誘発ケアしたり妨害を追加したりできること。

  • 召喚権が常に余っているため《テラ・フォーミング》感覚でプレイできること。

3枚はやや過剰な印象もありますが、召喚権の充て先としてはシンプルにバリューが高く、純構築として手堅くまとめるのならば有力なカードと言えるでしょう。

ちなみに小ネタとして、《チャンピオン》のバウンス効果は自分の場のカードも戻せるため、《レギュラス》で装備したこのカードを回収することができます。そうした場合、《キット》で戻すカードをこれにするとカード1枚分得するので覚えておいて損はありません。

  • 《円盤闘技場セリオンズ・リング》1枚

  • 《セリオンズ”キング”レギュラス》1枚

キットの背中に目が行く
地味に12期テキストになってる

基本展開には登場せず、サーチ先が余った場合に出番があります。素引きも強いので増量もありですが、いかんせん枠がないので各1枚ずつの採用となっています。

  • 《スプリガンズ・ブーティー》3枚

「キットを後ろからぶん殴ろうとしているエクレシア」
と言われてからそうにしか見えない……。

①はインクの染みです。
貴重なカテゴリC「《ゴルゴンダ》にもスプリガンズにもなれるカード」であることが非常に偉く、このカード2枚でも初動になります。正直スプリガンズモンスターをもっと減らしてこのカードを7枚くらい積みたいのですが、ルール違反になってしまうので泣く泣くこの枚数です。

  • 《スプリガンズ・ウォッチ》3枚

初々しくていいよね……

このカードも《ブーティー》と同じくカテゴリCに属しますが、できれば《ゴルゴンダ》のサーチには回したくないカードです。伝わるか微妙ですが、【六花】の《六花絢爛》に近く、展開ルートで使うカードでもあるため初動に使ってしまうとやや展開が弱まるので注意しましょう。

余談ですが、烙印ストーリーの比較的初期にリリースされたカードで、ちょっと警戒気味な《エクレシア》に対し無頓着に手を差し伸べる《アルバス》、ふたりの間にまだ距離があるのがいいですよね(早口)。

  • 《スプリガンズ・キット》2枚

  • 《烙印の気炎》1枚

  • 《鉄駆竜スプリンド》1枚

かわいい
ばいば~い👋
これを竜と言い張る勇気

最強のスプリガンズモンスターである《キット》ですが、このデッキではちゃんとスプリガンズ名称を活かして2枚フル活用します。サーチする烙印カードは《気炎》で、以下のような動きが展開ルートに織り込まれています。

  1. 《キット》で《気炎》をサーチ。

  2. 《気炎》で機械族スプリガンズを捨てて《スプリンド》を墓地に送り、2枚目の《キット》をサーチ。

  3. 《スプリンド》が墓地にいるのでサーチした《キット》は特殊召喚して素材にできる。

  4. エンドフェイズに《スプリンド》の効果で《キャプテン》をリクルートして妨害追加。

ひとりで何役もこなす有能猫です。他の子分どもも見習ってほしい……。
ちなみに要らないカードをデッキに戻せるのも大きく、このルート単体で見ても引いてしまった《キャプテン》を返せるのが優秀です。

  • 《スプリガンズ・シップ エクスブロウラー》1枚

おててついてるのがかわいいよね

あまり出番がありませんが、後手または先行2ターン目で使う場合があります。このカードに弾を装填してマップ兵器さながらの除去効果をぶち込むのはわかりやすいデザイナーズコンボで、有効に働く場面もあるので狙ってあげましょう。

5.展開の紹介

最後に、このデッキの展開例を簡単に紹介します。

5.1-基本展開について

初動:《ゴルゴンダ》+スプリガンズカード
盤面:《I:P マスカレーナ》《深淵に潜む者》《チャンピオン》《キャプテン》《ゴルゴンダ》
手札:《ブラザーズ》

ちゃんとテーマカードが残っていて◎

これがもっとも基本的な展開となります。
一見してどこに妨害・リソースがあるかわかりくいですが、以下のような内訳になり、なかなか強固で質の高い展開です。

  • 《深淵に潜む者》による墓地封殺

  • 《キャプテン》によるフリーチェーン1枚除去

  • 《チャンピオン》による準フリーチェーン1枚除去orバウンス

  • 《マスカレーナ》→《リトルナイト》による準フリーチェーン1枚除去&道連れ一時除外

  • フィールドの《ゴルゴンダ》・手札の《ブラザーズ》で返しの展開も可能

展開方法は以下となります。

  1. 《ゴルゴンダ》でスプリガンズカードを捨てて《メリーメイカー》を特殊召喚。

  2. 《メリーメイカー》で《バンガー》を墓地に送り、《バンガー》を自身の効果で《メリーメイカー》の素材にする。

  3. 《メリーメイカー》に《チャンピオン》を重ねる。

  4. 《チャンピオン》の効果で《タリホー!》をサーチ。

  5. 《タリホー!》を発動、《チャンピオン》の素材を全て外して《キット》をサーチ、その《キット》と《バンガー》を特殊召喚。

  6. 《キット》の効果で《気炎》をサーチ。

  7. 《キット》と《バンガー》で《マスカレーナ》をリンク召喚。

  8. 墓地の《バンガー》の効果で、自身と《メリーメイカー》を除外して《ウォッチ》をサーチ。

  9. 《ウォッチ》を発動、《ブラザーズ》をサーチして《ロッキー》を墓地に送る。

  10. 《気炎》を発動、《ブラザーズ》を捨てて《スプリンド》を墓地に送り、2枚目の《キット》をサーチ。

  11. 《ブラザーズ》の効果で《ロッキー》を蘇生し、《ロッキー》の効果で《ブラザーズ》を回収。

  12. 墓地に《スプリンド》がいるので《キット》を特殊召喚。

  13. 《ロッキー》と《キット》で《深淵に潜む者》をエクシーズ召喚。

  14. エンドフェイズ、《スプリンド》の効果で《キャプテン》をリクルート。

この展開には派生の余地があり、サーチ先が余った場合には《セリオンズ・リング》《レギュラス》のサーチにより誘発ケアor妨害追加が行えますし、最後に出すランク4を《深淵》以外にして妨害の内訳をアレンジすることもできます。

いい匂いがしそう

他のランク4の有力候補としては《フレシアの蟲惑魔》が挙げられます。《狡猾な落とし穴》を採用してさらにフリーチェーン除去を伸ばすのもよし、《墓穴ホール》を採用してホルス等をケアするもよしでなかなか有能です。今回は「不純物を徹底的にカットする」思想に基づき不採用としていますが、落とし穴1枠程度ならば受け入れる余裕はあるのでアリです。

テキストだいぶ見やすくなったね

妨害持ちランク4と言えば《プトレマイオス》も気になりますが、この構築で活かすにはやや工夫が必要になります。
というのも、2素材《プトレマイオス》からエンドフェイズの素材補充を通して《プレアデス》を作ると1素材になってしまい、《プレアデス》自身で使う分しか残りませんが、《キャプテン》のフリーチェーン除去を活かすには不要なエクシーズ素材を1つ残す必要があるためです。

旧約聖書に記されたソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。
ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えられているがね。

そのため、出すのを《プレアデス》ではなく《ヴィマナ》にする必要があります。登場直後と相手ターンに1度ずつステラナイトをチャージすることでなんとか余剰の素材を残すことができ、《キャプテン》を活かすことができる寸法です。

この構築では不採用としていますが、盤面に足りていない効果無効を補うことができるので十分ありな選択肢でしょう。エクストラデッキにも比較的余裕があるので、《プトレマイオス》《セイクリッド・ダイヤ》《ヴィマナ》を受け入れる余裕があります。つぶしの効かないこの3枚に90URポイント使う価値があるかは微妙ですが……。

5.2-《増殖するG》受け展開について

初動:《ゴルゴンダ》+スプリガンズカード
盤面:《チャンピオン》《タリホー》

これがまさかの2妨害
  1. 《ゴルゴンダ》でスプリガンズカードを捨てて《メリーメイカー》を特殊召喚。(ここにGをもらう 1ドロー

  2. 《メリーメイカー》で《バンガー》を墓地に送り、《バンガー》を自身の効果で《メリーメイカー》の素材にする。

  3. 《メリーメイカー》に《チャンピオン》を重ねる。(2ドロー

  4. 《チャンピオン》の効果で《タリホー!》をサーチ。

  5. 《タリホー!》をセットしてエンド。

Gをもらった場合はここで展開をやめます。
一見無妨害に見えますが、任意のタイミングで素材を1つだけ外して《タリホー!》を発動、《キャプテン》をサーチして特殊召喚する事で、

  • 《キャプテン》によるフリーチェーン1枚除去

  • 《チャンピオン》による準フリーチェーン1枚除去orバウンス

をそれぞれ捻出することができます。
さらに、フィールドには《ゴルゴンダ》、墓地には《バンガー》が残った状態となるため、ターンが帰ってくれば豊富なリソースでそのままキルを狙うことができるでしょう。

6.おわりに

いかがでしたでしょうか?
手放しに強力とは言えないテーマですが、知名度の低さに反して中々のポテンシャルを秘めています。よくある「不純物をいっぱい入れれば超展開できる!」マイナーテーマとも違い、今回のように純構築としてまとめても一定の盤面を維持できるのは面白いところで、魔の2022年💀に受けた強化は伊達ではないことがわかります。

好意的に捉えれば、「カシラは強いのに、子分がポンコツでまとまりがない」のも、テーマ背景を反映していて微笑ましい(?)かもしれません。
腐っても烙印テーマの一員なので、そのうちおこぼれ強化がもらえることにも期待できるでしょう。贅沢は言わないのでブリキンギョだけください。

少しでも「組んでみようかな?」と思っていただければ幸いです。🚀
ご高覧ありがとうございました!

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