子どもの体に触れて

#実践記録  2021/07/26(月)

旅の前は,部屋を綺麗にしておくものだが…
今回は乱した状態で出かけてしまった。
片付ける余裕もなく…
それどころか帰ってきてからも…
さらに旅の荷物も散らかす。
早う原状復帰したいがギリギリまで寝る。


学校に到着したのは,懇談10分前。
最初のお一方が5分前に来られたので…
レッツ・スタート。

◆ 個人懇談

本日は,7人。
応援してくださっている方がいるのは有り難い。
そして,いつも思うのが…
ここでいくら言葉を尽くそうが,事実が物を言うということ。
事実でもって初めて,ここで語ったことが意味を成す。
事実とは,子供の育ちである。

話をしていて,一番おもしろかったのが最後の方。
娘さんの探究心の強さの秘密がよく分かった。
「親の背中を観て」そうなったのだ。

この方は鍼灸院を経営されている。
「小児鍼灸」が専門だそうだ。
子供向けの?
初めて聴く…
躰を触って凝りをほぐし調子を整える。
触るとどこが固まっているかが分かるそうだ。
「もうそういう手になっています」
調子が悪い時,あるいは症状が表れている時はどこかがおかしくなっている。
それを「調える」ことを生業としているようだ。

小児鍼灸の本山は,大阪。
よくそこへ学びに行くそうだ。
その他,現在は心理学の勉強も始めたようだ。
毎日資格の勉強もされているとのこと。

夢は……
保護者の方から夢を語ってもらうなんて初めてだ(笑)

『ステキですね。私は○○さんみたいな方と結婚したいです』

おい,何を言っているんだ(笑)
「大人になっても学び続けるんだよってことを見せられたらなと思うんです」
もう首がもげるほどうなずいた。
そうそう!
そして,学ぶことって楽しいんだ。
私もかつて学び続ける大人に感化され,生涯学者の道に入った。
私が理想としているところの一つの具体例を示していただけた。

◆ 子供の体に触れて

帰り際,専門的なことも習った。
「毛の向きにそってなでるといいですよ。副交感神経が優位になるので,リラックスできるんです」
なるほど…
子供の肌への触れ方・触り方は意識しているが…
“向き”までは考えたことがなかった。
逆に,毛の向きとは逆になでると…
交感神経が優位になる。
“嫌な感じ”がするので(笑)
眠氣を覚まさせたい時にはよい。

人肌に触れる…
ものすごい力を持っている。
前にも書いたが,掃除の時間に暴れている子がいた。
友人とトラブルになって廊下で物を投げつける。
周りの子たちは止められない…
もう怒り狂ってどうしようもない状態。
私はぱっとその子を抱きしめた。
抱きしめながら床へと座る。
羽交い締めではなく,包み込む。
耳元で優しく語り掛ける。
落ち着いて来たら,今度面と向かって話をする。
その時に肩を握るのではなく,包み込む。
もうそれだけでも子供は落ち着く。
肌に触れれば,感じてもらえることがある。
肌に触れれば,感じられることもある。
肌に触れないと,分からないことがたくさんある。

最も原始的な感覚器官だからこそ。

◆ 昼食「うどん」

近くのうどん屋さんへ。
ゴーヤ入りのかき揚げも追加注文。

鈴木大拙の本を読む。
分からないところがあるのがいい。
素直に「?」マークを描き込む。

◆ Q-U事例検討会

全体的な説明を受けている間は,クラスづくりの考察。
Q-Uの観点は2つ。
「ルール」と「リレーション」
2つの度合いと個々のプロットによって学級の状態を測る。

氣になったのは,ルールのくだり。
「集団に必要な最低限のルールやマナーの共有」
“最低限”とは何か?
「安心感」の度合いを示すのか?
そもそも学級において安心感だけを求めるのはよくない。
ある種の「緊張感」も必要である。

有田先生は,学級づくりの視点を3つ述べられた。
「助け合い・磨き合い・牽制し合い」
自分の意見に対して反論されるかもしれない…
思考を磨いていく上では必要なことだ。
また,互いにできていない点は注意し合えるとよい。
もちろん,手に負えない場合は担任へ。
安心感を得るためにこそ,緊張感(状態)も必要なのではないかと考える。
そうでないと,切磋琢磨しながら学ぶことはできない。

事例として挙げられたのが○年○組。
出席番号だけで顔が分からない…
プロット図や担任の見解から分析。
まずは,問題点をカードに書き込み,画用紙にまとめる。
“良い点”も書いたのは私だけだった(笑)
その点をうまく取り上げられていない担任の課題でもあるのだが…
突破口を見付ける視点も大切だと思う。

ざっくりと問題点をまとめると…
★「ルールを守ることの良さが実感としてない」
★「自分の頑張りが友達に認められていると感じられていない」

どんな手立てが考えらえるか??
皆で話し合った。
私の考えでまず根底にあるのは,「一人ひとりが満たされていること」。
自分の幸せ失くして,他人の幸せは考えにくい…。
まずは,一人ひとりを伸ばす。
役割を与えて活躍させる。
その子らしさが輝く瞬間を作り出す。
一緒に楽しいことをする。
悩みを聴いたり問題を解決したりする。
その子が“解放”されてくるよう手立てを打つ。

集団づくりのポイントは…
自分の行為(努力・貢献など)が,他人のためにもなることを実感させていくことである。


◆ プラネタリウムの使い方

理科室を暗幕で暗くして…

◆ 事務ワーク

健康調査票の記入終了。
時間のある時にやれることをやりきりたい。
抱き合わせで。
今は,個人懇談ウイーク。
午前中は必ず学校に来なければならない。
ここを生かさない手はない。

帰宅後は,オリンピック応援。

同時並行でいろいろな種目を観る。

卓球混合ダブルス金。
日本卓球界初の快挙。
水谷選手とでないと…
一緒にやるからこそ,互いの力が引き出される。
よし,今度は自分が。
勝負し続けられたのは相棒のおかげ。

柔道73キロ級2連覇。
大野選手の試合もさることながら…
終った後の国民への語りも素晴らしかった。
「自分を倒す練習をやっていきたい」
金を取ってもこの心意氣。
その後,苦しかった想いに触れつつ…
「我々アスリートの姿をみて,何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」
心を動かさせてもらった。

バスケも見ごたえがあった。
世界ランキング2位のスペイン戦。
日本人選手の活躍もそうだったが…
リッキー・ルビオに釘付けだった。
圧倒的な存在感を放っていた。

プレーの“うまさ”とは何かを魅せつけられた。

・スクリーンのかけ方

自分もそうだったし,他の選手を観ていたもそうだ。
相手のことを行かせぬようガチッと踏ん張る。
でも,ルビオ選手は違う。
ポイントを見付けてすっと立っている。
しかも周りを観ながら。
何なのだろう,あの余裕の佇まいは。

・ドリブル&パス

視野が広い。
周りの状況を瞬間的に察知して,プレーを変えている。
自分がドリブルでいくか。
引き付けて味方にパスを送るか。
バックロールの手で背中側からボールを前に回すドリブル。
「リッキー!!!」

・圧倒的な存在感

全選手が彼の一挙手一投足に注目しているのが分かった。
コートの空氣を創り出していた。
だから,彼のフェイクが生きる。
ゲーム展開のスピードをもコントロールしていた。
なんなのだろう…
“脱力”がキーワードなのは間違いない。
ただ,脱力を目指して脱力できるわけでもない。
結果的に余計な力が抜けている状態。
どうすればあの域にいけるの?
NBAで活躍している日本トッププレイヤーとも次元が違う。


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