カメラの向こうの顔

#実践記録  2020/10/19(月)

“カメラの向こうの顔が観えているか”

リモートならでは実践だからこそ…
まだまだ意識が足りていなかった。
レンズに向かって表現してどうする?
伝えたいこと。
子どもたちの胸のうちに宿す。
伝えたい相手。
目の前にありありと観る。
それらが明確なとき…
手段(表現)が生きてくる。
塾での氣づき。

今朝は,4時半に目が覚めた。
布団に入ったのは深夜25時過ぎだったが…
夢からの帰還が早い。
寒いから。
生存本能が引き戻したようだ(笑)
毛布の上にタオルケットを重ねる。
6時半過ぎまでスヤスヤ。

□ アーサー・タイム

運動会まであと2週間。
朝のうちに体操着へ着替える。
忘れが2人。
終わった人たちは読書を始める。
「検定」を予定しているが…
1回で2回分やっているので,カット。
朝の15分で変わるとは思わないが…
活字に触れさせる機会は大事にしたい。

□ 朝の会

▼ あいさつ

氣が抜けている…。
角度を変えて働きかける。

『みんなの動きはじいさん,ばあさんや。人のことをおじさん呼ばわりするなら,私に勝てぬようでは,君たちの方がおじさんおばさんですね』

勝負をもちかける。
目の色が変わる。
場の空氣も変わる。

▼ 日付け
▼ 休日の間,何をしていたか?

何人かに発表してもらう。
近くの子たちと談話。
私は特支の2人とおしゃべり。

▼ だじゃれ遊び

散々笑う。
くだらないからな(笑)

□Ⅰ 基礎

▼ 四字熟語

イラスト,その他も隠して提示。
完全に上の句だけを聴いて,四字熟語を当てないといけない。
パワポではなくテレビ画面に直接“紙”を貼る。
イレギュラーが生み出されるのがおもしろかった。
イラストがはみ出ることがある(笑)
これがおもしろい。
次はどうなるかな?
別の楽しみがある。
“偶然性”があることの楽しみだ。
ここも爆笑の連続であった。

▼ 10マス計算

11~15の合成分解。
そろそろ角度を変えて実践していこうか。
また「検定」に戻ってもいい。
口頭で即答できるかどうか。
前の用紙をちょっと変えて,「いくといく2」。

復唱。
その後は,問題に口頭で答える。
今日もテレビ画面には写さない。
耳に全集中。

▼ 5マス計算(11~20の合成分解)

始まってすぐ,身体計測へ。
家庭科室へ移動。

戻ってきた子たちは,続き。
特に時間を測ることもせず。
今週,どこかのタイミングでギアを上げる。

▼「おにぎりの日」の振り返り

栄養士が出すタイミングが遅れてしまったようだ…
2つの選択肢に回答後,記述式。
私の方で何十個も例を言っていく。
制限時間は4分とした。

▼ 漢字スキル

練習のページ。
やはりSさんは一人では難しい。
先週末「ことばの教室」へ通った。
保護者の方からその時の様子を伝えて頂いた。
連絡帳への返事と…
「これから家でできそうなこと」をA4用紙2ページにまとめた。
帰る前にSさんに渡した。

明日はプレテスト。
それが終われば…
上巻もあと1クール分で終わる。

□Ⅱ 運動会練習

入場門へ整列。
…また並べない。
愕然とする。
大人の対応もよろしくないところがあった。
先生方の勘違いで,並び方二転三転。
そりゃ子どもたちは混乱してしまう。

今日は,待っている間の“姿勢”について特に指導を進めていった。
だるま運びのゲーム中も実況中継。
待っている子たちにも何度も声をかけていった。
ちょっと前に寅さんを観たもんだから,ちょっと口調が(笑)
あとで教務主任に「月曜日からすごいな」と言われた。
お褒めの言葉として預かろう(笑)

並ぶ時の姿勢は,各段によくなった。
2年生の目付ががらりと変わった。
「この人についていこう」という感じ。
ほめてほめてほめまくる…
なんてことも聴く。
もはや10割ほめる(笑)

少し余った時間で,児童席での並び順の確認。

□ 業間休み

運動会練習。
閉会式と開会式の並び方の確認。
全校一斉に練習するのは初めて。

最後は,ラジオ体操。
ツッコミどころが満載だ。

□Ⅲ 国語科

▼ 高速読み『いろいろなふね』

前回の基準を引き合いに出す。
「基準」を示さないと,上を目指そうとしない。
力を出し切らない。
逆に,基準が浸透すればすぐに変わる。

一斉に声を揃えるのが難しくなった。
一過程と捉えよう。

▼ まとめて呼ぶ言葉

「くだもの」

一人ひとりに言わせていく。

「やさい」

これまた一人ひとりに。
他にも意見がある子にはそれも言わせる。

『これらをまとめている言葉だよね』
『じゃあさ,果物と野菜の同じところ・似ているところは何?』

 ・種がある
 ・芽が出る
 ・花が咲く
 ・実がつく
 ・食べられる
 ・色がついている
などなど。

いろいろな意見が出された。

『果物と野菜をまとめて呼ぶ言葉は何?』

周りと相談させたのち,一斉に答えさせる。
「食べ物」。

『「食べ物でないもの」これは,何さ? 近くの人と20個以上見付けて』

出るわ出るわ…
でも,よく聴いていくと,食べられないものかどうかわからないものも出た。
その点にツッコんだ。
「うんこ」
これは,生物によっては食物になる。
ミミズや微生物たちの話をした。
この世界にある“土”は…。
我々人間にとっては,食物から生み出された不要もの。
それがうんこだ。
でも,小さな生物たちのとっては…
こういうのをおもしろい感じてくれるのはもっと学年が上だな(笑)
えぇー!
というカルチャーショックだけでも,いずれはどこかに繋がると信じて。

▼ 好きな教科は何か?

『「教科」もまとめて呼ぶ言葉です。教科に何がありますか?』

時間割表を観ながら,必死になって応えていく。

『どの教科が好き? 楽しいところは?』

ワークシートにひたすら書きまくる。
「教科」+「楽しいところ&好きなところ」
スピーチの材料になる。
最低ラインは3教科とした。
7つの枠を全て埋め尽くす子,裏面まで書き尽くす子。
「書くこと」を楽しめている。
もっといろいろな形式(テーマ)で描かせていきたいなと直感した。

□Ⅳ 算数科

▼ 計算プリント

1分×4セット。

『まだCLEARしていない人たちにエネルギーを贈ろう』

拍手の嵐。
先に祝福してしまう(笑)
ここにも基準がある。
超えないことにはどうしようもない。

▼ 繰り上がりのあるたし算の説明

問題を変えながら,復唱。
途中,子どもたちに委ねる。
ブロックを動かしながら,それにあわせて説明させる。
さくらんぼの図などを描くのにあわせて説明させる。
両方やる。
穴埋め形式で,口頭説明したことを書かせる。

問題も解く。
わりとすらすらと解けているか?
感覚づくりが息づいているか…
いや,そんなに甘くはないはず(笑)
そういう想定でいた方が楽。

□ 給食

本日からチーム3班。
全員男子。
意識が高い。
これから2週間は,給食の準備は安泰だ。

ただ,教室の中が騒がしい…。
※配膳は廊下でやっている。

そのことを指摘する。
Rさんが拗ねる。
そのまま給食を食べず,昼休みもずっと床と。

□ 昼休み

Sさんの保護者の方への手紙づくり。
Rさんの対応。
パンと牛乳,デザートは残しておいた。
※食器は返さなければならない

□Ⅴ 国語科

…Rさんはまだ拗ね続けている。
5分後,ようやっと復活。
しかたがないので,給食を食べさせる。

前半は,自学タイムとした。

ここで「一生懸命」について話をした。
『約10分弱もあったにもかかわらず,たし算が50題も終わっていないんですよ。これで一生懸命に練習しましたって言える?』
私自身にも刃を向けつつ,子どもたちも刺す。

▼ どんな番組を創るか??

せっかくなら,保護者に見せるVTRの企画から一緒にやる。
『何を観てもらいたい?』

 ・『スイミー』の音読
 ・その他の音読
 ・表情を変えながら読んでいるところ
 ・本氣なところ
 ・カッコいいところ(笑)
 ・姿勢がよいところ
 ・何かを創っているところ(その作品も)
 ・歌っているところ(マスクを外して)
 ・ゴミ捨てしているところ
 ・掃除をしているところ
 ・協力して活動しているところ 
 ・給食を食べているところ
 ・手を挙げているところ
 ・先生に褒められているところ
 ・手伝いしているところ
 ・係活動しているところ
 ・友達の良いところを伝える
 ・話し合いの様子(自分が発表しているところ)
 ・運動会の練習の様子(その他の練習も)
 ・ドッジボールの試合
 ・遊んでいるところ

おおよそ私が想定している以上に出された。
保護者に“よく見られたい”というのがよく分かった(笑)
「褒められているところ」なんてのも健氣である(笑)
子どもたちの想いを受けつつ,番組の構成を練っていきたい。

▼ 表現読み『スイミー』

カメラの向こうに何を伝えるか??

この点を明確にして,読ませるように働きかけた。
シーンの目的を共有した。

 ・楽しい暮らし(スイミーの紹介)
 ・仲間の死
 ・どん底のスイミー
 ・海の不思議に出逢うスイミー
 ・仲間たちとの再会
 ・作戦会議
 ・大きな魚を追い出すシーン

それぞれのシーンの目的がある。
それに伴い,読み方が変わる。
“こう読もう”ではない…
“これを伝えたい”…
だから,自然と表現が引き出される。

私との掛け合いの方が圧倒的に読みが豊かになる。
一人ひとりカメラの前に立たせて…
この難しさを痛感する。

▼ 歌の練習

ちょっとだけ。
ちょっとだけでも続ける。

発声。
「ほたるこい」
確実に前よりも良くなっている。
私にがらりとは変える力はない。
残念だ。
じわりじわりと変えてゆくしかない。

『キセキ』
歌っていくと,段々と地声になっていく。
途中止めて,地声に切り替わった箇所を再度歌わせる。
歌う声に戻る。
この繰り返し。
意識が長く続くようになれば,もうちょっと変わるだろう。

□ 放課後

▼ 下校指導

ある女の子をこれでもかとうほど褒め千切る。

『下校班で並ぶ時もこんなに姿勢がいいんだ。運動会の時のも姿勢がよかったでしょ。なんだったら,私は授業を観ていないので分からないんだけど,この子は間違いなく授業中も姿勢がいいでしょ(笑)』

周りの2年生がうなづいている(笑)

▼ 事務処理


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