笑顔には勝たん

#実践記録  2021/08/22(日)

ルーズリーフに苦手意識がある。
B5だと26穴。
A4だと30も穴が開いている。
容姿が穴だらけ…。
もう一つ嫌なのが,リング。
見開き時に,中央分離帯ができる。
硬くて邪魔。
左と右のページとで横断して書けない。
ノートの方が圧倒的に書きやすい。

そんな一お客の声が届いたのか……
先日,TSUTAYAの文房具 コーナーで発見。
リングが樹脂製のルーズリーフ。
プニっとやわらかくて,見開き時に邪魔にならない。
一つ,課題が解決されている。
あとはバラバラの用紙を並べ替えられるとよい。
綴じ込んであると編集できない。
何とかならないか。
ソフトなリングかつバインダータイプ。
調べてみると……
あった。
だが,まだ課題はあるようだ。
たくさん綴じ込むタイプは樹脂が硬い。
そのほかにも……
課題はあるが,ニーズに合わせて進化している。

文具コーナーを回ると,ルーズリーフはあまりない。
主流からは外れている。
ファイルだと2穴方式。
もしくはクリアポケット式が圧倒数を占める。
ノートコーナーは,綴じこみ式がずらーっと。
やはり書きやすいノートが人氣か。
「時系列」で書くことには向いている。
書いたページが散逸することもない。

だが,研究をする際には向いていない。
資料やプリントアウトした用紙を一緒にするのが面倒だ。
印刷物などの資料はノートに貼らなければならない。
ハサミで切って,糊で貼りつける。
1冊使い切れれば達成感こそあるものの時間がかかる。
また,研究は時系列には進まない。
国語であれば,話す・聴く・書く・読むなど領域が分かれる。
それぞれの項目も細かい。
順番に書くノートだと……
情報がすべて混ぜ合わさり,カテゴリー分けができなくなる。
ノート1冊,1テーマ。
これぐらい書ければいいが……
書きかけノートが何冊も出来上がることも多い。


私がこの夏,手に取ったのは……
「ルーズリーフ」にした。

 1.手書きと印刷物(資料)を一緒に閉じ込める。
 2.並べ替えが可能。

でも,氣に入らない点もある。
やはり中央のリングを邪魔に感じる。
「書く」時には,用紙を外すようにしている。
穴を開けるのが面倒。
30も穴を開けなければいけない。
2穴よりも用紙の浅い部分で開けられるのがいいが……
(30も穴があって破れにくいから)
1回のパンチで6穴開けるので,5枚ほどしか挟めない。
冊子の穴開けはあきらめるしかない。
この場合は,クリアホルダーに入れる。
最後は値段が高いこと。
紙ファイルであれば,100円で何冊か。
リングファイルは,10倍くらい払ってやっと1冊。
力を入れたい研究分野の際に使えればいいかなと思う。

◆ オンデマンドでの学び

そんなルーズリーフに学びを書き込む。

本日は森川先生の配信動画。
オンライン講座ではなく,あらかじめ撮られたもの。
オンデマンド配信。
問題は,その場で深堀り(質問)できないこと。
今回事務局の方が1つ質問を投げかけた。
「学級目標の抽象度の上げ方について」
本編よりも突っ込んでいる分,面白みがあった。

 ・何を軸として授業を展開するか?
 ・2学期始めに意識すべきこととは?
 ・子どものどんな姿を理想としているか?

あらゆる「技術」は,ここに規定される。
もっと明確にしていく必要性を感じた。
森川先生が話している様子を初めてお目にかけたが……
実に子どものことを楽しそうに語る。
「かわいいでしょ」
「もう泣きそうだった」
オンデマンド方式だとなおさら……
筋道はきれいに通されている。
裏側には泥臭い取り組みもたくさんあるだろう。
その点はあえて封じ込んで,子供の一人ひとりに正対しているのが伝わってきた。

この夏,いくつかの講座に参加した。
2本は授業を観ることができた。
そのほか,模擬授業や講義スタイル。
最も熱が伝わってくる話は何だったか。
‟子ども”のことを語っているものかな。
それも,‟この子”と特定した子についてだ。
技術やコツを軽視するつもりはない。
でも,最後はその子にどこまで寄り添えるか。
どこまで働きかけることができるか。
一生懸命にかかわることができるか。
できうる限りの工夫をこらせるか。
泥臭い結論に行き着く。
語り口から,一人の子をどれだけ想っているかが伝わってくる。
にじみ出ていると言ってよい。
私も語るなら,そう在りたい。

◆ 家族の在り方

いろいろな番組で家族の在り方が描き出されている。

ドラマ『#家族募集します』。
訳アリの家族同士がシェアハウスで一緒に暮らす。
血は繋がっていないが家族のように助け合う。
またある番組では「半家族」が取り上げられていた。
2家族が1つ屋根の下で暮らす。
犬の面倒を互いに見合うとのことで意見が一致。
親だけでなく,子供たちも兄弟のように関わり合う。

スタッフが訊く。
「一緒に暮らしていて氣ならないの?」
男の子は笑顔で答える。
「弟(この子は一人っ子)ができてうれしい!」
「私(別の家族の姉)もいるしね」

方や,『家をついて行っていいですか?』ドラマ版。
ひょんなことから恋人同士になった2人。
結婚を誓い合うまでに仲が深まっていた。
出身や誕生日が同じ。
……実は,生き別れになった兄妹だったのだ。
「兄妹では一緒になれない」
兄は別れを切り出す。
すがる妹。
とうとう兄は戻ってくることはなかった。
しばらくして,妹に友人から電話。
「ねえ,聴いている?(兄は)亡くなったんだって」

新しい家族の形が出来上がっているところもあれば……
家族であることが苦しめてしまう場合もある。
かぞく,カゾク,KAZOKU,家族。
1つとして同じ集まりはない。
「家族」という言葉も,一人ひとりによって再定義される。
私にとっては?
教室に一人ひとりの子たちにとっては?
家族とはどんなものだろうか?

◆ 笑顔には勝たん

24時間テレビをほんの数時間だけ観た。
一番印象的だったのは,障がい児を持つ家族。
知的障がいの娘に医師が告げた言葉は残酷だった。
「一生歩けるかわからない」
「しゃべれないかもしれない」
家族はあきらめなかった。
誰一人として。
懸命にかかわり続けた。
一つひとつの成長を喜んだ。
家族の働きかけも素晴らしかったが……
私はその娘の笑顔が目に焼き付いた。
できまいが,大変だろうが,あんなに笑っている。
生存戦略なのかもしれない。
本能として。
守ってもらえるように。
また,それをその笑顔を守りたいと思うように。
本能だとしても,それに従って私も守りたいと思った。
あの笑顔が家族を家族たらしめてくれていた。

最近の言葉を使わせてもらえば「笑顔には勝たん」。
「勝たん」って,すごい素敵な言葉だと思う。

「笑顔には,勝てない」。
笑顔が一番だよね。
もう勝てないよね。
そういう意味だ。
もう一つは「笑顔には,勝たなくていい」。
ニュアンスとして,そう感じる。
そもそも勝負しないくていいよって。
比べずとも,そのまんまでええやんって。
「勝たん」って言葉,なんか素敵やんと思っている。

3缶飲んだら22時頃にはベッドへ。
夜更かし続きの私も……
ビールには,勝たん。


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