日常と非日常・意識と無意識①

#実践記録  2020/08/31(月)

土曜日は,3時間睡眠。
昨日も4時間。
「YA・RA・KA・SHI」
初日は勢いで乗り切れるだろう…
そんな過信がなかった,とも言えない。
あとでヤバいぞ。
もう一人の自分の声を無視。
Oh,Shit!!
再生ボタンを止められなかった。

■ 非日常がもたらす効能

同じ場に居続けると…
溜まってくる。
濁ってくる。
腐ってくる。
ストレスや疲れが抜けなくなる。

いつもとは違う場所にいくと…
それらが「リセット」されたかのような氣分になる。
この土日がまさにそう。
映画館(2本)からのネットカフェ。
家路を歩きながら…
心がすっと軽くなっていることに氣がついた。
あれ?
なんか,“いつも”が久しぶりな感じ。
妙にそれが心地よかった。
旅行から帰ってきたかのような安堵感。

これだ!
と,思った。
心のバランスを保つために「非日常」に身を置こう。
日常の中に,ちょっとした「非日常」を創り出そう。
…授業においても活用できる。
“いつも”のに「非日常(いつもと違う)」を織り交ぜる。
心がすっとリセットされる。
いつもに戻ったときに安心感を得られる。
では,どのようにその両極を創り出すか。
授業における「非日常」とは何か??
問いが生まれれば,もう半分以上は解けたもの。
恩師に教わったことだったな。

□ アーサー・タイム

ちょいと遅れての入室。
子どもたちの反応は,まずまず。
昨日の滑り出しよりも元氣がよい。
曇り空のおかげで暑さが多少和らいでいるおかげか。

話したい子たちで教卓周りがにぎわう。
対話とは呼べない…
彼らが話したいことをただただ話しているだけ(笑)
大きめの独り言や全体への投げかけを無意識のうちにやっていたな。

自学でプリントをやってくる子が多かった。
多い子は22枚。
その他,10枚以上の子も何人か。
HさんやJさんといった意外な子たちもやってきた。
初めてだよね? というぐらい。
これまでにしてみたら,非日常の出来事である。
いつもと違うが,いつ当たり前になるか。
週明け,いつも通り何枚もプリントをやってくる子たちもいる。
彼らにとっては日常風景。

とはいえ,朝の準備は遅れている…
「手洗い」から声をかける。
8時10分までに間に合わない子も。

□ 朝学

計算検定。
今年度から新校長主導で始まった取り組みだ。
当該学年の基礎を確かなものにする。

 ・漢字
 ・計算

1年(6級)から6年(1級)の全学年で実施。
フォーマットがあるので,それに従う。
「たし算」の簡単な問題である。
たったの8題。
普段は100題を2分で解かせている。
ある意味で非日常である(笑)

答え合わせは,自分で行う。
読み上げた答えと合っていれば,赤丸。
1人を除いて,全員が満点。
※1人は,「=」のつけ忘れ…
ファイルに挟むようだが,ない。
とりあえず回収。

□ 朝の会

▼ 起立・禮(れい)

ここから着手。
「姿勢」に全てが表れる。
40過ぎれば顔付きに…
なんて言われるが,内面は表に出ている。

浅い礼。
何とも軽く,失礼極まりない。
深すぎる礼。
謝っているのか。
なんだったら媚びている感じさえする。
どんな礼がよいか。

胸はしっかりと張る。
折り曲げない。
自分の芯を保ったまま腰から折り曲げる。
下半身もしているか。
子どもたちの鎖骨の間を押していく。
2人を除いて,椅子に押し返される。
来る(先生に押される)! 
と分かっても,吹っ飛ばされる。
氣が入っていない証拠である。
あるいは力んでいる。

このように書いていくと,道場かのような描写だが…
子どもと戯れ,楽しみながらの展開。

▼ あいさつ

まずは私から。
波動を送る。
氣がどれだけ帰ってくるか。
増幅させて返しているか。
まずまずか。

▼ 日付け

8月も最後。
最高氣温が30℃を切っている?
子どもたちもびっくり。
繰り下がりがないため,今日の氣温差は容易く求められた。

▼ 返事

まだまだである。
氣が飛んでこない。
その子と実際のズレによる。
個人内評価だけでなく,客観的な尺度(基準)も示さないと難しいな…

□Ⅰ 基礎

▼ 慣用句×31

ことわざシリーズの次は,慣用句。
やってみて感じたのは,インパクトの弱さ。
ことわざは,問題(上の句)に対して名詞で答えることが多い。
慣用句のほとんどは「動詞」で答える。
私の思い過ごしかもしれないが…
ちょっと違和感があった。

復唱の声に覇氣が感じられない。
この点を指摘することをしなかった。
さて,明日はどんな感じだろうか。

▼ 1~10とび(九九)

九九の答えを書いていく。
法則にしたがって数が増えたり減ったりする。
「10より大きな数」でそんな問題が出る。
あわせて九九の感覚づくりも行っていく。

「6とび」以降が出ない…
というより,習っていないので。
上の段に答えがある。
A それを見ながらでもよい。
用紙を半分に折って見えなくする。
B 分からなかったら観る。
C 観ないでやる。

コースを示し,選ばせてからやらせるようにした。

私の裏の狙いは,ハンドスピードの強化。
“Yさんの視写にどう影響を及ぼすか”
※その他,筆が遅い子たちも
私が一番に興味をもっているはその点だ。

■ ハンドスピードに特化させるなら

口頭でのトレーニングをもっとやった方がいいか。
6とびからガクンとスピードが落ちる。
いや,でも,覚えてなければ視写になるか。
1~5とびとそれ以降とで狙いが変わる。
これはこれでよいか。

▼ 高速読み『かいがら』

1分制限。
まだ切れない子も何人か。
基本的な音読レベルを上げるなら…
もう少しいくつかの文章を素早く読ませよう。

▼ 5マス計算(6~10の合成分解)

スタートでちょっと遊ぶ。
もう真剣にやりたい彼らに叱られる(笑)
まだ目が先にいっていない子も多いか。
音読を速く読めない原因もそれ。

 音読 と 計算

2つのつながりをもっと感じよう。

▼ 漢字スキル
 
 ・音読
 ・空書き

躰の中心から動かす。
肚を決める。
もっと朝の会の姿勢と絡められるとよかった。
空書き中も押されて倒れやしないか。
もしバランスを崩すような書き方をしていたら…

 ・習得のページ

まだシステムが入っていない子もいる。
もっと「指書き」に命を注がせたい。
鉛筆を置く。
全神経を「漢字」に向ける。
目をつぶっても,漢字が見えたらOK。
脳内でイメージ化できるまで指を動かし続ける。

■ 音程をとるレッスンにおいていえば…

「ラ」の音を鍵盤で鳴らしたとする。
音を聞いて,すぐに「ラ」を発声してはいけない。
一度自分の頭(脳)の中で「ラ」の音を鳴らす。
その音に合わせるようにして「ラ」を発声する。
こうした方が音を取りやすいそうだ。

アウトプットする前に,脳を介する。
「指書き(漢字の習得)」も同じだろう。

全てが終わった子たちは,丸をもらう。
それも終わったら先に進んで音読と指書き。

□Ⅱ 図画工作科

絵具を持ってきていない子が思いの外,多い。
夏休みが明けて,3週目。
もう持ってきているだろう…
甘かった。

予定を変更。

▼ 筆箱のデッサン

「よく観て」描く。

『そっくりに,本物と同じになるように描こう』

指示はこれだけ。
あとは,子どもたちが筆箱とにらめっこ。

この活動を仕組んですぐ,やっぱり「手のデッサン」の方がよかったか。
頭をかすめた。
「手」であれば,友達同士で出来栄えを比較できる。
描き方の交流を促しやすい。

でも,色まで塗らせてみて…
やっぱり筆箱でよかったと思った。
ものによってはカラフルになる。
丁寧に書き込んだ下絵,塗りがいがある。
銀色の金具は,ポスターインクを貸し出す。
メタリックカラーがよいアクセントになった。

▼ 跳び箱運動

同時並行で,跳び箱運動。
簡易マットを敷く。
ミニ跳び箱をセット。
3人ずつ呼び寄せる。

 跳べる 跳べない

名簿にてチェック済み。
まだ「跳べない」子が練習する回数が多くなるようにする。
腕を中心とした体重移動。
これをやるなら…
もっと長い跳び箱がいい。
現在使っている跳び箱は,尻をついたらすぐに下りる程度の奥行。

ある程度,自分の体重を手で受けられるようになった子には補助を。
あと7人。
ただのできない7人ではない。
それぞれの課題があり,それぞれの今日の進歩がある。
書くと分からんな。
そのあたりが私はおもしろい。

□ 業間休み

前半は,検定組のお相手。

途中で,「けん玉」と「おて玉」を紹介。
一氣にブームの到来か。
どんな技があるか。
コツは?

「けん玉」は,全身をクッションのように使えないとできない。
玉が皿や剣先に触れる瞬間に,部分脱力。
実はけっこう高度な技能が要求される。
「おて玉」では,目の力が養えるとよい。
反射速度を上げる。
…なんて,私はそんな狙いまで考えているが。
子どもたちにしてみてらどうでもいい(笑)
彼らはただただ遊びたいだけだ。
うまくなりたいだけだ。

教師と子どもの想いには,ズレが生じている。
ズレを認識しているか。
はたまたズレを楽しんでいるか。


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