うなぎ登り②

#実践記録  2020/07/21(火)

□Ⅲ 体育科

水泳授業が,これで5回目か?
先週はまるまる入れなかったが…
今週はブレイクスルーの連続だった。

▼ 準備体操
▼ シャワー
▼ 水慣れ

いつものルーティンが決まっている。
足先,肚,顔,頭ときて,肚下まで浸かって,全身へ。
ユーモアを交えつつ,規律を整える。
例えば,入水は後ろから足を入れさせる。
ドボンと飛び込むことを禁止するためだ。
そもそもダイバーも後ろから入る。
入水後は,壁に背中をつけて話を聴く態勢で待つ。
活動しないときの基本姿勢だ。

「指示」を聴かせることを徹底しなければならない。
「指示」したことをやらせ切ることも。

教師側の働きかけの是非もあるが…
受け手の心構えをつくることも大切である。

▼ いい湯だな~

ただ肩まで浸かる活動(笑)

『いける人は,頭まで潜っちゃいな』

▼ 鼻からぶくぶく

ボビングへと繋げる活動。
潜りながら,息を吐かせる。
「止める」というのも教えてやらないといかんな。

▼ わに歩き

フロート台の上を四つん這いで移動する。
自然と顔と水との距離が近づく。
皆,楽しそうに動いていく。

2周目は,素早く。
3周目は…

『足をついてはいけません』

こうすることで,自然と“浮こう”とする。
必死に指導しているとアドリブでいい指示が出てくる。

▼ ボビング

まずは鼻までを水に入れて。
女子は,全員ができるようになった。
台から降りてすぐのところでボビングをさせる。
前回までは,向こう岸まで移動させていたが…
ボビングそのものが雑になった。
その場で,10回。

『上で見ている男子は,誰が一番潜れているか観ていてね』

空白の時間の禁止と,次の自分たちの動きを変えるための働きかけ。
その後は,ボビングをしながら向こう岸まで。
男子が入水。
1人を除いて,全員が鼻から息を出せるになった。
先々週の自由参観で水泳の授業を公開してよかった。
お風呂で練習する子が圧倒的に増えたからだ。
道徳「うかんだ うかんだ」も活きているか。

水への抵抗がほとんどなくなった。

▼ けのびタクシー

2人ずつ手を引いて向こう岸まで。
次のペアを呼んでおいて,準備させておく。
うーん,ここがまだまだ。
ぱっと次へいけない。

ただ,けのびそのものは見違えるほどよくなった。
“脱力”が身に着きつつある。
極端にできないのは3人か。
その他の子たちは,どんどん力が抜けている。

▼ だるま浮き

地上で練習する。
台の上で練習する。
台から降りてチャレンジ。

女子は,一応全員達成か。
10秒連続はまだだが。
男子も,悪くはない。
“浮かべる”ようにはなってきた。

そこから,くらげ(お化け)浮きへとつなげる。
手足をだらんとさせる。
ここでの抵抗感を無くすために,プールサイドにつかる活動をやらせておいた。
肘を伸ばして,なるべく足も伸ばして浮かぶ。
『スーパーマンのように』

ラストは,スーパーマン浮き。
ここまでいくと,勝手に浮かびながら進んでいく。

『もう,そのまま向こう岸までいってらっしゃい』

移動中,Sさんに個別指導。
鼻から息を出す練習。
鼻の前に手をかざす。

『ほら,息を出してごらん』
『ん? 今のは口から?』

口を押える(笑)
今日は鼻からの息を感じる。
水の中でもチャレンジさせる。

『鼻から息を出しながら潜って,顔を出す時にはぱっと言ってごらん』

おぉ!!!!
できた。
Sさんの手を取りながらの2人の共同作業だが。
確かにできた。

全ては書ききれないが,今日は一人ひとりにいろいろな感動があった。
「先生,みて!」
成長した自分を見せたい子たちが何人も。

▼ 自由に川渡り
▼ シャワー → 着替え

途中,ボランティアの方に何度も(3人)ゴーグルを直していただいた。
有り難い限りだった。


隣に1組が授業をしている。
すでに圧倒的な差。
後輩だったらいろいろと教えてあげたいところだが…
ただの遊びじゃないんだよな。
学ぶことそのものは,遊びのような楽しさはあれ。
“上達”なき体育に真の楽しさを得させられるか。

□Ⅳ 算数科

着替えで,開始時刻が過ぎる…。

▼ プリント学習

予定を変更。

『着替え終わった人から早く始められますよ』

お得感で煽る。
よっしゃーー!!!
とまんまとノリ氣な子どもたち(笑)

 ・ぜんぶでいくつ
 ・のこりはいくつ/ちがいはいくつ

たし算とひき算の両方のプリントを出すのが味噌。
また,“違い”の問題も織り交ぜた。
引き算には,3通りの考え方がある。
でも,果たしてどうだろうか…
あまり子どもたちには関係がないように思う。
分析好きな大人たちがこねくり回しているだけなのではないか。
もちろん,文章題から立式しづらい面はある。
でも,“できるだろう”と信じて挑戦する機会を何度も与えて上げれば…
子どもたちはかってに伸びてゆくのではないか。

▼ 難問

2~10の9枚のカードを使う。
ただし…
一回ずつしか使えない。

 □+□=□
 □+□=□
 □+□=□

これも先にプリントが終わった子たちへの特典。
正解者は,めちゃくちゃ喜ぶ(笑)
周りからはどよめきが起こる。

▼ 計算プリント50

4月から普通に始まっていたら…
5月下旬頃。
「いくつといくつ」をやっているあたりだ。

2カ月遅れで始まった今の学級。
すでにたし算・ひき算の計算の習熟を行っている。
単元進度を問題にしたいのではない…

放課後,主任が「いくつといくつのプリントを久しぶりにやったんだけど,全然できなくって」とぼやいていた。
※現在,たし算の単元を行っている

人のことなので,書くのは忍びないが(あまりそうは思っていない)…
教育界全体のこととして。
当たり前だとツッコミを入れたい。
問題を解く数が圧倒的に違う。
おそらく通常の1年生が解く,たし算やひき算の数を優に超えていると思う。
それだけやっても…
なのだから,全然やらせていない子たちに対して言うのはどうなのか。
“悔しい”と思うのは,もうちょっとやってからにしてほしい。
子どもも大人も変わらん。
自分ごととして受け入れないと,真に変わりようがない。

たし算50問は,あと5人で全員CLEAR。
ひき算50問も,あと10人のところまできた(ちょうど半分)。
いずれも2分制限。
本当は1分ぐらいは切ってほしいと思っている。
繰り上がりの足し算ともなると,答えが2桁になる。
つまり書くのに2倍時間がかかる。
ましてや,繰り下がりのひき算ときたら…

教師として総力を挙げて鍛えるべきは4人。
この子たち以外は,放っておいてもかってに伸びる。
「上達の道」に入った。
この4人だ…
何としても「上達の道」へ導いてやりたい。
努力するのが楽しくなってくる。
見える世界が変わる。

□ 給食

チーム4班に,声のコントロールを教えた。
「おいしい給食,いただきます!!!!!」
押さえていても,ものすごい声量(笑)

完食者が増えてきたか。
というのも,片づけが早くなったからだ。
シールの効果か。
はたまた…。

▼ おたよりノート

ハートマークの後に,プールの感想を書かせる。
シェアすればよかったな。

「おかあさん,あのね」

今回は,親に向けてのミニ作文を書かせた。
自分の成長を認めてほしい。
純粋な想いが溢れた作品が多い。

□ 昼休み

図工の作品づくりの続き。
何人かは完成するも…
牛歩のごとし進み具合。

「いくつといくつ」の検定者が何人か。
いつもとは違う顔ぶれも。
午前中の活動が利いたか。


昼休み後のちょっとした時間に,プリント直しなど。
歌う時間はとれなかった。
が,着替えやら給食準備中に何度も流している。
歌わずとも躰に馴染んでいく…
この効果の絶大さを強く実感。


下校指導。
2年生にもよく指導が入るようになってきた。

□Ⅴ 空き時間

あれこれと事務処理を。

□Ⅵ 委員会活動「放送」

お昼に流す曲を決める。
児童会費でCDを購入できる。
何を選ぶか。
皆で話し合う。

アルバムではなく,曲ごとに買おうと考えている。
歌詞入りや激しい曲はNG。
コロナ対策で,無言給食となっているからだ。
そのあたりも考慮して,何バージョンにするか曲を聴きながら皆で決めていった。
人氣曲でもオルゴールverになっていないものもあった。
Youtubeにおける売れ筋は,また一般とは別物なのかもしれない。

□ 放課後

▼ 掃除
▼ 事務処理
▼ 明日の構想
▼ 学年打ち合わせ

給食の際に,毎日校長先生が教室にいらっしゃる。
「給食」に関わるクイズを出してくださるのだ。
無言給食での楽しみを作るため。

今日は,土用の丑の日らしい。
「ぜひ,うなぎを食べてくださいね」

話に乗ろうと,スーパーでうなぎを購入。
誰かが言っていたが,ノリは結構は大事だ。
自分が変わるきっかけになり得る。
“うなぎのぼり”で教師力が高まってくれることを願う。


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