詩が生まれるとき①
#実践記録 2020/08/21(金)
夏休み明け1週間。
“生きている”
そのことを強く思わされた。
子どもたちと会う日とそうでない日…
時間の密度が違う。
彼らと寄りそえると時空が曲がるのかもしれない。
とはいえ,寝起きの躰は重し。
予定にないウォーキングも効いたか。
ペダルを漕ぎながら戦闘モードへ。
□ アーサー・タイム
彼らは何のために学んでいるのか。
ずばり私の教室に子どもたちが来る意味とは?
“いきいきと生きるため”
こんなものか。
そんなことも考えながら,本日の記録で振り返ろう。
今日も顔に疲れの色。
さらには,1人行き渋り。
急に“行きたくない”と泣き出してしまったようだ。
一昨日,瞼を蚊に刺され寝不足だった子。
瞼の腫れは,疲れからくるものもあった。
心配していたが…
ここへ来て表面にできた。
途中,姉と母が入口のところに。
困った顔をしている。
『大丈夫ですよ。無理しなくて』
彼の事情についても家族に話をした。
だから,大丈夫ですよと心の底から伝えられた。
伝わってくれるといいなと願いながら伝えた。
一端,引き上げるとのこと。
□ 朝学
▼ 小さい字がつく言葉
普通の大きさで書かれている単語を訂正。
つ → っ
ゆ → ゅ
一単語ずつ取り組んでいく。
■学級の底上げを図るため一斉に。
以前の学級だと,各々に進めさせていた。
できた子から持ってこさせる。
先に終わった子たちはミニ先生か難問に取り組む。
こういった流れであったが…
現在は,主に一斉に進めている。
「マスいっぱいに大きく」書いていない子が多い…。
自分が書きやすい大きさで書いてしまう。
書く場所によって大きさを変えられるとよい。
挨拶や会話の声の大きさも同じか。
“状況によって”変幻自在でありたい。
どんな言葉がけや働きかけが有効だろうか。
途中で,終了。
残りは宿題とした(裏面も)。
□ 朝の会
▼ あいさつ
さらっと。
▼ 日付け
こちらもさらっと。
毎日の繰り返し。
▼ ことわざフラッシュ
新しいシリーズも覚えが良い。
即答されたカードは,ぱっと次へと送る。
反応が鈍いカード,答えられないカードは何度か復唱させる。
さっと覚えて,日常生活で使えたらよい。
「ことわざ」を知っているというよりは…
「 」は何でもよい。
とにかく「 」(何か)を覚えておいて,何かと繋げる。
例えツッコミに使ってもよいし,深い解釈の手がかりにしてもよい。
理想かもしれないけれど…
暗記“から”を目指している。
だから,「暗記」を重視する。
▼ 返事
返事をしたい!
とのことなので,名前を呼ぶ(笑)
そういえば先日,たまたまある取扱説明書を読んだ。
「○○先生(担任)取扱説明書」
3年前に持っていた子たちが別れの間際に私に宛てて書いたものだ。
「先生は,毎朝わたし(一人ひとり)と目を合わせてくれる」
こんなニュアンスのことが書かれていた。
なるほど。
考えさせられるところがあった。
子どもって,いや人って,そういうところで大事にされているからを判断しているのだと。
「返事をしたい!」と言っていた子も同じようなことに心地よさを感じているのかもしれない。
私は,彼らに“何を仕掛けてやろうかな”という好奇の目で見ている(笑)
“愛”なんて言えたらいいのだろうけど。
□Ⅰ 基礎
▼ ブラック・ジャック
途中,カードを回収。
0~13までに絞ることにした。
先人が創ったルールはやはり素晴らしい。
ならばいっそトランプにしてしまうか。
とも思ったが,やはり数字カードで続けたい。
13 4
↑↑ ↑
赤黒 黒
「一の位」と「十の位」とで色分けしてある。
ちょっとした工夫だが…
そんなことでさえ子どもの力になる生かしたい。
でも,トランプの良さもある。
「ジョーカー」は何の数字でもできる。
この強みがおもしろい。
“いくつにする?”というところで思考が働く。
まずい,あっさりとトランプに変えるかもしれない(笑)
4人でのゲーム。
いまひとつゲーム展開にスピード感がない。
始めたてというのもあろうが…
ちょっとどうなるか分からない。
“分からない”今年度は,いろいろなところでこの感覚を抱きながら実践している。
たまらなく不快なのだが,妙な心地よさもある。
なんなのだろう。
十分なスペースの確保。
声をなるだけ発さないように。
配慮しながらの実践。
▼ 輪郭漢字カード
イラストがない漢字も読ませる。
一斉ではまあまあの反応。
一人ひとりに読ませたら…
まだまだだろう。
漢字の「読み」の実践もどうしていこうか。
▼ 5マス計算(6~10の合成分解)
50題を2分で解かせている。
ついに…Sさんがクリア!!!!!!!!!
キセキ(笑)
miraaaacleだ(笑)
正直な話,『こいつマジでやべえ』と匙を投げそうになったことも。
『ちょっと一端保留にしよう』と焦った。
出逢った当初,いやそれ以上に出逢ってから何週間か後。
あまりの学習の積み上がらなさ具合に愕然とした。
ようやっと,上達の道へ。
「ぼく,はやい!」
ノリに乗り出した(笑)
▼ 計算リレー
とはいえ,朝から全体的には疲れが見られている。
『ブラック・ジャックの時の席に移動してごらん。5マス計算リレーをします』
疲れも吹っ飛ぶ白熱のひと時へ。
1回目が終わった後で,皆を集める。
『どうやったら速くなりそう? だからといって,2人が同時に書いちゃうのはダメだよね』
思考を促しつつ,あるグループの不正を取り上げる。
その後のグループでの話し合いが何とも活発。
何より楽しそうである。
よーい,どん!!
まだ動きに洗練さはないが,互いに話し合ったことを実行しようとしている。
『最後の返事は,そろわなきゃダメだよ』
彼らにとってはこれが一番難しいらしい(笑)
▼ 漢字スキル
・空書き
・指書き
昨日,休んでいた子もいたので再び。
まだ書かせない。
いっそ,空書きや指書きと,「鉛筆で書く」をもばらしてみるか。
「読み先習」はカタイ。
読み書き同時学習は,よろしくない…
これは間違いない。
ならば筆順を覚えることと,書くこともズラしてはどうか。
というか,そもそも筆順っているのか?
自分なりに法則を見付けられればいいか。
どんな部首同士の合体漢字なのかとか。
ただ,1年生というのもある。
漢字というものに対しての前提が全くない。
放課後に主任と話したことでは「単元で扱うときに触れれば漏れはない」という話。
まぁ,触れられはするだろうが…
習得できるとは限らない。
その程度の話を振って…これ以上は止めよう。
どんなシステムにするか。
まだ決め切れないところがある。
▼ 検定「いくつといくつ」
残り1分だが,長蛇の列。
そのまま休み時間まで続いた。
3人衆の個別対応はできなかった。
□Ⅱ 国語科
45分間フルの授業。
▼ オノマトペを使った詩
昨日,皆で創った作品を読む。
どすんどすん 象
こけこっこお 鶏
オノマトペの下には,漢字カードを並べている。
イラストがない方にしておいた。
それでも読めるか。
擬声語・擬態語を手掛かりにできる。
これも説明せずに感覚に入れる読み練習だ。
教科書には,「たべもの」で詩が出来上がっている。
黒板には「どうぶつ」(20文)。
これらを参考にして,自分たちで詩を創る。
▼ 創作
ポケモン
ぱかぱか ぽにいた
ぜにぜに ぜにがめ
びりびり ぴかちゅう
ぶいぶい いいぶい
ちゅうちゅう ぴちゅう
らいらい らいちゅう
ざねざね ふしぎざね
かげかげ ひとかげ
ふりいふりい ばたふりい
ばなばな ふしぎばな
この子は,3作目あたりから趣味の世界へ(笑)
たべもの
ぶらんぶらん さくらんぼ
ぺろぺろ あいす
べたべた がむ
ちくちく うに
じゅうじゅう きょうりゅう
ぺろぺろ はちみつ
ふわふわ わたあめ
「恐竜」の展開がすごい(笑)
文章の順番にも氣を配れるといいが…
一端アイデアを出し切ってから構想し直さないと難しい。
今は創るのが楽しいでよい。
きめつのやいば
びりびり ぜんいつ
ばしゃばしゃ たんじろ
ちょとつちょとつ いのすけ
ぼうぼう れんごく
おとおと うずい
どくどく しのぶ
ちゃりんちゃりん かなお
きれいきれい かなえ
ぐねぐね いぐろ
こんなパターンまで誕生した。
「詩」を創るのっておもしろい。
言葉が生み出される心地よさ。
“発見”と“創造”に満ち溢れている。
作文でも,この感じが味わえるといい。
1枚書ければぐらいに思っていたが…
3枚目,4枚目と進む子も多かった。
「家でやってきます!」という子も。
職員室へ2回印刷に行くことに。
□ 業間休み
詩の続きを書いている子もいる。
そして,相変わらずの検定祭り。
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