流れる血は憧れ
#実践記録 2021/08/20(金)
動画視聴。
読書。
テレビ視聴。
立ち読み。
本のまとめ。
夏休み明けの構想。
以上,1日終わり。
カフェで学ぶ以外は,自宅で過ごした。
◆ バックグランド・ミュージック
夜が更けるごとに,机に向かう姿勢が前のめりになる。
出かける場所もコンビニぐらい。
真っ暗闇で目に入るものが少ない。
テレビも,録画でも観ない限りは興味を引くのもない。
寝るまでの時間もあとわずか。
あらゆるものが限られているからこそ集中力が発揮されるのだろう。
蛍光管から小さめの照明に切り替える。
橙色の淡い光は,机上だけを照らす。
作業をする手元だけしか見えないようにする。
スマホは椅子の後ろ側の棚に置く。
BGMは,エド・シーラン。
ボリュームは部屋の中にだけ聴こえるぐらいまで落としておく。
大好きな「Shape of you」以外は虫の鳴き声と交じり合う。
自分がなかなか眠りつけないのは,優柔不断なところもあるのだろう。
もう今日は寝ると決められないからだ。
もう目が開けられなくなったところで布団に入る。
選択を体にゆだねてしまっている。
先延ばした選択を少しでもオシャレにしてくれるのがBGM。
◆ 憧れに憧れる
「MusicBlood」でちゃんみなが登場。
チャンネルを止める。
興味があるのは,彼女のボイトレの先生である。
ボーカリストの歌いっぷりから指導の跡を聴きたくなった。
曲が誕生する感情の爆発を垣間見た。
高校生ラップ選手権で一躍時の人。
最初こそネットで褒められたりもてはやされたりしていたものの…
次第に嫉妬心から誹謗中傷もエスカレートしてくる。
「痩せろ」「デブ」「ブス」
精神を病み,体重が10㎏以上も落ちてしまった。
ちゃんみなの姿を見て「キレイになった」とネット民が言う。
傷つき痩せ落ちてしまった結果を認められるなんておかしい。
幸せにはなれない。
「あなたはそのままで美しいんだよ」
そう言ってもらえたら救われていたかもしれないのに…
そんな中で生み出されたのは『美人』という曲。
病んで,やむにやまれぬ感情の発露から出来上がる。
ちゃんみなの苦脳が作品にまで昇華されるとき,共感するほかの若者の心を救う。
アーティストは,時代の先で最も傷を負う人たちなのかもしれない。
番組後半では,ちゃんみなの原点となった曲のカバーが披露された。
BIGBANGの「ハルハル」。
初めてYouTubeで衝撃を受けた曲だった。
アーティストの血となった曲は何だったのか。
30分間の中で,焦点化されているところが番組のおもしろいところだ。
曲との出会い,選んだ理由に,ドラマがある。
授業実践とて同じだろう。
誰の,どんな実践(授業,映像,本など)が血となって流れているか。
自身の原点もまた,どこかに原点がある。
脈々と受け継がれていく。
憧れに,憧れている存在こそが,輝けるのだろう。
◆ 夏休みの宿題は,なぜギリギリまで先延ばされるのか。
ある番組では,バイアスから解き明かしていた。
1つ目は,現在バイアス。
人間は1週間先までしか見えないようだ。
その先は,たくさんとくくられる。
目先のことや利益に目を奪われやすい。
かつては生き残るための戦略だった。
現代においては,課題は溜まる一方である。
2つ目は,自信過剰バイアス。
自分の処理能力を甘く見積もることだ。
できると思っていることのいくらもできないものだ。
課題はなかなかなくならない。
私は見事に2つとも当てはまっている。
受験期は,漫画とよりお近づきになれた。
手に取れば最終巻まで一氣読みを繰り返していたからだ。
読む必要はない上に,勉強は全く進まない。
背徳感の中,めくるページがなんともたまらない。
大人になっても,受験は仕事に,漫画はほかの娯楽にと構造は変わっていない。
不思議と,受験期に読んでいた漫画の内容は覚えている。
必死になってやった勉強内容は忘れてしまっているのに。
現在バイアスを利用するヒントがここにあるのではないかと思っている。
締め切りのある課題と緊急性の低い勉強本を並列して置いておくのだ。
普段なら読む氣にならないものでも,この時ばかりは読み進む。
やらなければならないものは,時が来れば逃げられなくなる。
がんじがらめになってからやればいい。
火事場の馬鹿力をあてにしてきてから,今でもギリギリの提出になってしまうのだろう。
◆ 過去からの贈り物
前に斉藤孝さんの「集中力」関係の本をまとめた紙が見つかった。
10ページにわたって引用が繰り返されている。
心に引っかかった文とその説明や例示も書き込んである。
5分ほどでエッセンスを読める。
意識したいことは,何度も触れられるようにしたい。
私が本に線を引くのはそのためだ。
もう一度読みたい本に色をつける。
再読したときにさっと読み返せるように。
忘れていても,また意識に上がってくる。
いわば過去からの贈り物だ。
今晩は,未来への贈り物を書いた。
『楽しくなければ仕事じゃない』
タイトルの通りと読後感がよかったことだけは覚えていた。
紙に書き出しながらやっぱり多くの学びが得られてよかった。
悲しいかな,課題が変わっていない証拠でもある。
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