発射

#実践記録  2021/04/21(水)

第2週の峠。
本日は,学年部会。
保護者の方々とお話しできる初めての機会だ。
明日,明後日は授業参観(分散)。
せっかくなら…
学級の子たちの成長に一役買ってもらう。

6時半ごろベットを出る。
部屋の原状復帰。
フラットに整えてから学校へ。

□ アーサー・タイム

子どもたちを出迎える。
挨拶は,マチマチ。
敷居の前で止まる子。
一緒に揃えて入ってくる3人娘。
とにかく元氣に何度も挨拶してくる子。
良い悪いというか,おもしろいのが出ているのがいい。
私の意図していないところで生まれる。
これこれ。

毎朝,私なりの手本を示してきたが…
そろそろ体感させよう。
基準は,“元氣の出る”挨拶(You&I)。

昨日,お母さんと一緒に来た子は大丈夫そうだ。
Yさんは…
相変わらずたくさんの人たちと共に教室へ。
昨日は保護者の方に電話も繋がらなかった。
さて。

朝の支度が早いともらえる特典を用意。

「ひらがなの宝島」
“友だち3人をさがせ!”

手作り教材を配る。
喰い付きはまあまあよい。
子どもたちの反応から次回作のアイデアを練る。
苗字を入れなくて良さそう。
「ファーストネーム」の方が馴染みがあるな。
出逢いたての4月だからこそ友達の名前を。
さらにひらがなの感覚づくりにもなる。
名前ごとに色を塗らせる。

□ 朝の会

短縮日課のため,8時10分スタート。
…ぱっと始まれない。
切替(片付けなど)に時間がかかる。

▼ 挨拶

一発目は,無意識レベルを観る。

『その挨拶では,私の躰は動かないね』

二発目は,どん!!!!
やるからには,これを一発目に。

▼ 日付け

 四月 二十一日 水曜日

21と数字でも書く。
Tさんが「反対にすると12」と言う。
ルーティンだからこそ,こういうのを大事にしたい。

▼ 時刻

今の時刻。
その後は,時計のモノマネ。
ホロッホ。
時折「鳩」が飛び出る(笑)

▼ 健康観察

呼名後,一人ひとりが返事。
フェイントを織り交ぜながら。

中盤あたりから,なぜか一人を名指ししているのだが…
2人の声が聴こえる。

『ん? なぜ2人の声が?!』

これに悪ノリして,最終的には30人が返事をする展開に。
これこれ。
意図していない展開こそがおもしろい。
ちょっとずつだが,子どもたちが解放されてきている。

▼ 人形劇

ライオンの名前は?
予想を考えるやり取りが楽しい。
『キリンの名前は考えて』
いろいろと出されたが…
まとまらず。
まぁ,まとまるはずがない(笑)

□Ⅰ 国語科

▼ 輪郭漢字カード

発声指導も同時に行う。
声を腹で支える。
まずは,一音ずつ。

意識しないと…
すぐに抜ける。

▼ 1日の予定

歯科検診。
「歯」の漢字と絡めて。

▼ ことわざフラッシュ

31個。
私が上の句。
子どもたちは下の句を読む。
覚えている子は,自信をもって声を出せている。
「クイズ」方式が氣を惹いているのか。

▼ 読み聴かせ『あいさつ団長』

書かれていない効果音で演出をつける。
1~2ページ目だけ読む。
転校生のサムソン君が,さっそくみんなの人氣者になる。

『なぜサムソン君は人氣者になれたのでしょう?』

あいさつをしたから,という意見が出される。
「ちゃんと」「いい」などと曖昧な表現が続く。

『あいさつをすれば,誰でも人氣者になれるんだ?』
違うようだ。
どんなあいさつをすればいいかを考える。

 ・大きな声を出す
 ・お辞儀をする
 ・顔を見る
 ・自己紹介する

などの意見が出された。

『じゃあ,やってみよっか』

やりたい人だけ入室時の挨拶を行っていく。
8割くらいが廊下に並び出す。
おもしろいのは,どう見ても控えめな子たちも並んでいること(笑)
そんなキャラだっけ?

その氣になっているが…
基準はまだまだ。
Dさんの挨拶が一番よかったので,私との対決を持ちかける。
先行はDさん。
後行は,私。
子どもたちの中でDさんに軍配が上がったようだ。

『んじゃ,もう一度やってみる。マズいな…Dさんにも負けて,他の人たちにも負けるのは嫌だな』

これで完全に火がついたようだ。
教室中に挨拶の大砲が飛んでくる。
箱が壊れる…
リミットを外せれば,このまま一氣にいけるだろう。
だが,制す(これはこれでよかったか)。

『挨拶って,ただ大きな声を出せばいいわけ?』

ここから読み聴かせの続き。
“心を込めて”というキーワードが出た。

▼ 高速着替え

まだまだ高速には程遠いが…
早く着替える意識ができつつある。
早い子でまだ2分。
遅い子は5分。
これでも,前回よりは大分マシ。

□Ⅱ 体育科

▼ 読書

教室内にある本を手に取って。

途中,歯科検診の連絡。
10人ずつ家庭科室へ。

残り20分。
「体育館」へ移動。
集団の統制力を上げたい。
Yさんのためにも。

ここでも入室時の挨拶。
フルパワーで入る。

▼ 整列

から,流れで私の後を付いて来させる。
マネさせる。
すーっと移動。

▼ いろいろなダッシュ

走りっぷりを観る。

 ・けんけん
 ・スキップ
 ・両足ジャンプ
 ・後ろ向き
 ・大股

うーん(笑)
転ぶ,もたつく,つっかかる。
 
▼ ライン鬼

真ん中の鬼が壁になる。
早い子たちがたくさん走ることになる。
このシステムがいい。

みんな汗だくになってから教室へ。

▼ 着替え

終わった子から外で遊べる。
それでも遅いのはRさん。
まだ「しぇんしぇえい」という発音。
可愛い男の子である。

□ 業間休み

私は事務処理。

Yさんは捕獲されていた。
昇降口で受け取って,教室へ。

□Ⅲ・Ⅳ 学級活動

明日の自己紹介の準備。
画用紙に「好きなもの」を描いてある。
これを1枚にまとめる…
学年の話が二転三転している。

前に描いた絵も生かすことにした。
一人ひとりを呼び出してインタビュー。

 ・何を発表したいか?
 ・なぜそれが好きか?

時間はかかるが…
子どもたちと一対一で話すチャンスではある。
全てメモ。
明日は,子どもたち任せではなくMCで繋ぎながら場を持たせる。
その情報集めでもある。
うまくいこうが,いかまいがどうでもいい。
ただただ,その場でできうる限りのことをしたい。
子どもと私のやり取りも含めて観て頂く。

□ 給食

チーム2班。
Tさんの白衣がぱっつんぱっつん。
この学級は,ちょっとお腹が心配な子が3人。

ハヤシライス。

無理は絶対にさせない。
宣言する。
『残してもいいよ。最後の最後で残ってもいいよ。でも,時間いっぱいはがんばれるだけがんばってみよう』

これで頑張れている子たちもいる。

□ 手紙の配付

学級通信は,4号分。
途中,2枚も余る。
…誰かに行きわたっていないのは明白。
全員に連絡袋を出させる。
一枚一枚確認。
犯人は,最初に3枚もありますと言っていた子。
“分からせる”ことも大切かなと思う。

□Ⅴ 算数科

▼ おさらい

1~5。
空書き。
躰全体を使って。
まるで仮面ライダーの変身。
決めるところはキメる。

途中,肩が鳴る。

『腕痛くない人?』
『腕痛い人? 一人かーい!』

くだらんやり取りも織り交ぜつつ。
こうなってくると,子どもたちは天の邪鬼。

『腕痛くない人?』
『腕痛い人?』ここでたくさん挙がってくる。
今度は,私は逆へ行く。
子どもたちをイジるのがおもしろい。

▼ 6~10

数の色塗り。
早い子たちは,仲間同士で囲む。
遅い子たちは…

できるの中身についてちょっと話す。
ただできるではダメ。
小学生は,素早くできることも大切。

空書き。
なぞり書き。
写し書き。
鉛筆の持ち方や姿勢も確認。

見開き2ページの問題が終わった子から丸をもらう。
全問CLEARした子たちから帰りの用意。

□ 下校

とりあえず鉄棒の前へ並ばせる。
下校班ごとに。
後から6年生がお迎え。

ここでバトンタッチ。

□ 学年懇談会

…まあまあの人数だ。

校長先生の話がロング。
学年会は要所を抑えて,手短に。
分担された分を真心こめて語っていった。


終わった後,実に様々な保護者に話しかけられる。
5年目ともなると顔が広くなってしまう。
昨年度の受け持っていた子たちの保護者も。
惜しんでいただけて有り難い。
大変かもしれないが,良くも悪くも刺激的な1年にはなるからな。

保護者の方が懇談会や専門部会をやっている間…
何人かの子たちはランチルームで預かられている。
時折手を振りにやってくる。
これが可愛い。
自然体の笑顔がこぼれている。
AさんとKさん。
この表情を大切にしてやりたい。

ランチルームを覗くと,Dさんが図書司書に抱き着いている。
『代われ(笑)!』
という目で見たら,離れた(笑)


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